目次Contents
▼この記事の要点
- 「好きバレ」とは、告白をしていないにもかかわらず、意中の人に恋心が知られてしまうこと。ほかの人とは違う特別な態度や、意味深な目線、距離感など、好きバレのきっかけにもさまざまなパターンがある
- 男性の約3割は、好きバレに肯定的。恋愛対象として意識してもらえたり、脈アリかどうかがわかりやすくなったりと、好きバレにはさまざまなメリットが
- 気持ちを自分の言葉で伝えたい…と考える男性にとって、好きバレには「不本意なタイミングで気持ちを知られてしまう」というデメリットも。相手との距離感や関係性をふまえ、好きバレの使いどころを見極めよう!
「好きバレ」とは?

そもそも「好きバレ」の意味とは、きちんと告白をしていないのに、意中の人に好きな気持ちがバレてしまうこと。男女ともに起こりうる現象です。
友達が仲良くなれるようにとりもってくれたことで気づいてしまったり、他の人とはつい違う態度をとってしまったり、目で追っていることに気づかれてしまったり…と、好きバレにいたる経緯はさまざま。
好きバレした場合、恥ずかしくてどう接すればいいのか悩んでしまったり、逆に相手も好意をもっていていい方向に向かったりと、メリット・デメリット両方あるのが特徴です。
【男性100人に聞いた】好きバレするのがよいと思う?
※アンケート20~39歳の日本全国の男性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数118名(未回答含む)。
20~30代の男性100人に、「あなたは『好きバレ』はすべきだと思いますか?」と質問。すると、26.3%の人が「思う」、73.7%の人が「思わない」と回答しました。
好きバレに対しては、「すべきではない」と考える男性が多数を占め、約7割という結果に。想定外のタイミングで好意がバレるという性質上か、理想的ではないと考えている人が多いのかもしれません。
とはいえ…「好きバレをすべき」と考えている男性も、約3割いるという点には要注目。男性の場合は、相手からの好意を確信できるまで告白できない…という人が多いようです。わかりやすく好意を示される好きバレ状態は、男性の背中を押し、告白のトリガーになってくれるというメリットがあります。
【賛成派】好きバレした方がよいと思う理由

まずは好きバレ賛成派の意見をご紹介。バレる側からすると、「まだ告白するつもりはなかったのに…」「好意を知られて引かれたらどうしよう」と不安になりがちな好きバレですが、意外にも、多くのメリットがあるようです。
恋愛対象として意識してもらえる
「気付かれなければ始まらないし、駆け引きとして利用すべき」(20代・兵庫県)
「相手に意識させられたほうが先に進めやすいから」(30代・茨城県)
「相手に意識してもらえて印象づけることができるから」(30代・高知県)
男女ともに、〝あの人が自分に対して好意を抱いている〟と確信すると、いやでも異性として・恋愛対象として意識せざるをえないもの。これまでの友人・知人状態とはうってかわって、男女としての関係値が芽生え始めることになります。
「ぜんぜん異性として意識してもらえない…」「相手が鈍感すぎて好意が伝わらない!」という場合には、あえて好きバレを目指すのもひとつの手でしょうか。とあるデータによれば、3回目のデートで告白や進展を意識する人が多いようです。3回以上デートしてもまったく進展がない場合には、そのタイミングを、あえてこちらから好きバレさせる目安にしてもいいのでは。
好きバレの結果、たとえその想いが実らなかったとしても、相手を意識させられるという点においては意味があるはず。想いを伝えられないまま後悔するよりも、たとえ好きバレ経由だとしても、気持ちが伝えたほうが後悔しないというタイプの人もいるでしょう。
相手を驚かせずに少しずつ匂わせられる
「何の脈略もなくデートに誘ったりすると驚かせてしまうから」(30代・兵庫県)
「急に告白されても上手くいかないから」(30代・新潟県)
異性として、恋愛対象として、まったく意識したことのない相手から突然デートに誘われたり告白されたりしたら、驚く人も多いでしょう。「私たち、そんな仲だったっけ…?」と混乱されたら、勇気を出してアプローチした側も傷ついてしまいます。
〝青天霹靂〟状態にならないよう、好意を小出しにして匂わせるために、好きバレはある意味効果的な手段です。「あの人は自分のことを好きなんだ…」と相手が自覚していれば、突然のアプローチに驚かせることもなくなるはず。
スムーズに進展しやすくなる
「バレたほうが進展しそう」(30代・東京都)
好きバレ状態から始まったほうが、その後の進展が早くなる場合も。特に〝両片思い〟状態だったときは、どちらかの好意が相手にバレることにより、両想いだと確信できるパターンもあるでしょう。その結果順当にデート、告白と進展すれば、あっという間に恋人同士になれるかも?
たとえ片思いであったとしても、自分を好いてくれている人を好きになりやすい人や、付き合ってから好きになるという人もいます。好意を一切感じとってもらえないまま、気がついたら相手は他の誰かの恋人になっていた…なんて事態を避けるために、ある程度は好意を匂わせておいたほうがよさそうです。
脈ありかどうかがわかりやすい
「相手の反応を見て、自分の気持ちが受け入れられるか試したいから」(20代・岡山県)
好きバレ状態になるということは、明確な〝脈ありサイン〟によって、相手からの好意を確信できる状態になるということです。あるいは、自分の好意を知った相手の反応や態度を見られる状態…ともいえるでしょう。
好きバレ現象が起こると、バレた側も、バラされた側も、お互いに恋心に対する心構えをし、今後の関係性を見据えられるようになるのです。その結果、「今はまだ告白しないほうがよさそうだな…」と保留にしたり、反対に「相手もまんざらではなさそうだから、このままデートに誘ってみよう」と判断したりできます。
結局いずれはバレるもの
「最終的にはバラす(好きだとお互いにわかる)必要があるから」(30代・東京都)
好きバレしようがしまいが、〝いずれ告白する以上は、どうせ好意はバレてしまうものだ〟という意見も一理ありますね。問題はタイミングなので、直近で告白を考えているときや、相手からも好意が感じられているようなときであれば、好きバレしてもそう問題はないのかも。
告白は時代遅れ
男女ともに、自分から告白をした経験をもつ人は半数以下というデータがあります。結婚の申し込みならともかく、ただ恋人として交際するだけなのであれば、いちいち告白する必要はない…と考える人もいるようです。
付き合う前に体の関係をもったり、なしくずしに恋人関係になったりする人も少なくはありません。両想いになり、どちらかが告白をして、OKがもらえたらようやく恋人同士になる…というテンプレート式の恋愛は、令和の時代からすると前時代的な一面もあるのでしょうか。
ただし告白をせずに深い仲になった結果、曖昧な関係が続いてしまい、不安や喧嘩の種が生まれがちな点には要注意。「告白なしに付き合うなんて不誠実!」と考える人もいるでしょうから、相手の性格や考え方・恋愛スタンスを見極めることが大事です。
【反対派】好きバレしない方がよいと思う理由

続いて、好きバレすべきではないと考えている人の意見をみていきます。約7割の人は「好きバレしないほうがいい」と回答していましたが、その主な理由は何なのでしょうか。
必要性がない
「それが恋愛においてなかったとしても支障がない」(30代・大阪府)
「バレることによるメリットがなさそうだから」(20代・千葉県)
好きバレにはメリットがなく、必要性もないと感じている人もいます。実際、全体の7割以上の男性は「しないほうがいい」と回答していますので、先述したようなさまざまなメリットほか、好きバレにより進展する可能性があることなど、その実態はあまり知られていないものなのかも。
恋愛がうまくいくかどうかは、タイミングや相性、運など、お互いの気持ち以外の要素にかかっていることもあります。その点、不本意なタイミングで好きな気持ちを知られてしまう…という好きバレ状態には、必要性が感じられなくとも無理はありません。
面倒くさいことになる
「変な噂を流されそう」(30代・東京都)
「色々と誤解を生みそうなので」(30代・東京都)
お互いに脈あり状態ならまだしも、好意を抱かれたくない相手からの好きバレや、周囲にそれが広まることによる弊害など、さまざまな点が面倒くさいという回答もありました。
他人の色恋沙汰やゴシップに興味がある人は少なくないはず。誰かが誰かを好きだという情報はあっという間に広がり、当事者以外の人の耳に入る可能性も。その結果、色眼鏡で見られたり、はやし立てられたりするようなことがあれば、うまくいくものもいかなくなってしまうかもしれません。
気持ちは直接伝えたい
「思いは自分で伝えたいから」(30代・千葉県)
わざとではない好きバレに明確なデメリットがあるとしたら、それは〝自分の口からしっかりと想いを伝える前に知られてしまう〟という、「不本意なタイミングでの遠回しな告白」状態に陥ることではないでしょうか。誠実にまっすぐに、自分の口で直接告白したかったのに…という人にとって、これは大きな損失です。
とはいえ…告白を決意したタイミングですでに、お互い両想いを確信できるだけの材料がそろっていることも少なくありません。数々の脈ありサインを経て告白の決意に至ったのであれば、明確な好きバレとはいかないまでも、それに近い状態が続いたうえでのこと、というケースはあるでしょう。
好きバレがデメリットになりうるときというのは、まだ脈ありかどうかわからない傾向にあるといえそうです。
知らないほうがいい
「分からないほうがいいから」(30代・北海道)
こちらの意見は、〝好きバレされる側〟としてのものでしょうか。相手が好意を抱いてくれていることは、わからない状態のままでいたいという人もいるようです。
たとえば…恋愛対象外の人や、友人としての深い絆を育んでいる異性など、気まずくなるような相手からの好きバレは戸惑うこともあるでしょう。〝今までの関係を壊したくない〟という気持ちが強い相手にほど、好きバレするような行動はとられたくない…と感じてしまうのかも。
タイミングがある
「自分の中で整理がつかないから」(30代・神奈川県)
「恋愛はタイミングがすべて」なんて言われることもありますが、やはり、望ましくないタイミングでの好きバレにはデメリットがあるようです。いずれ告白をして好きな気持ちが知られてしまう相手だとしても、〝今じゃない〟と感じるようなタイミングでは、好きバレしてほしくない人が多いでしょう。
これは好きバレする側にもされる側にもいえることなので、付き合うまでの順序やムードを大切にしている人にとっては大問題。好きバレをうまく利用して進展に繋げるにしても、それが本当に効果的かどうか、相手の性格や考え方を見極めて考えると◎。
わざと好きバレさせるのは効果アリ? 好意を匂わせたい人のためのQ&A

子供の頃…好きな女の子にやたらちょっかいをかけたり、あからさまな特別扱いをしたりするような男の子っていませんでしたか?よく考えれば幼い子供のそういった行動も、いわゆる好きバレ行為の一種ですよね。
一見すると「そんなことしたって意味ないのに…」「いくら好きだからって、そんなやり方で相手に気持ちが知られたらうまくいかないのに」と思われがちですが、案外そうともいいきれません。
特に大人の恋愛においては、面と向かって告白するような勢いをもてないという人も多々。そもそも告白自体が必要ないと感じている人も、全体の約3割いるようです。
そんなときに背中を押してくれることもある、好きバレという行為。ここでは好きバレ効果を上手に利用して、好意を匂わせ、進展を促すためのポイントをQ&A形式で解説します!
A.相手に告白されてから好きになる人がいるのと同じように、好きバレを経て相手のことを気になりだす人だっているはず。きっかけはなんであれ、いい進展チャンスに繋がるのであれば万々歳。ただし自分本位になりすぎたり、受け身になりすぎたりしないように気をつけて
告白は、ある意味究極の好きバレイベントです。しかし、まったく眼中になかった相手からの告白(=好きバレ)であったとしても、結果的に相手を好きになり、いいお付き合いができているカップルはたくさんいます。脈ありかどうかとは関係なく、好きバレが相手に意識させるきっかけになることはあるのです。
ただしこれは、〝告白の際の誠実な姿に惹かれた〟というプラス要素を加味したうえでの結果。ひたすら受け身になって、「向こうが勝手に好きな気持ちに気づいてくれないかな…」「こちらからなにもしなくても、両想いにならないかな」と、自発的な行動を起こさないのは×。好きバレさせるにしても、自分からのアクションは必須でしょう。
好きバレさせるうえで参考になるのが、脈ありサインを出すための行動や発言です。相手を褒めたり、連絡を頻繁にとったり、笑顔で声をかけたりなど、好意的なアクションをこちらから起こす意識は忘れずに。
今の段階では、彼があなたにどの程度好意をもっているのか、脈ありなのかどうかはわからない状態です。その本心を探るために、あえて好きバレさせたいというのであれば、それも恋愛を進めるうえでのひとつの手ではないでしょうか。
詳しくは下記記事でもまとめています。相手に好意を察させたいと悩んでいる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
Q.どれだけ脈ありサインを出しても、友達経由で実は好きだということを伝えてもらっても、相手がなかなか反応してくれません。これは避けられているのでしょうか? どうしたら好きバレ状態から挽回できるのでしょうか
A.いくら彼が好きだからとはいえ、一方的に押しすぎてしまうと、好意の重さに男性が引いてしまうこともあります。恋愛には、タイミングと相性が大事です。お互いの歩幅をあわせて振り向いてもらえるように、〝押してダメなら引いてみる〟ことも忘れずに!
好きバレが効果的かどうかは、脈ありかどうかに関係がないこともある…とお伝えはしたものの、「暖簾に腕押し」状態になるケースも起こりえます。今回は友達経由で告白にも似たアクションを起こしているとのことですし、それでも反応がないとなると、相手が気持ちの大きさに引いてしまっているのかも。
先述のアンケート結果においても、好きバレのメリットとして、〝好意を匂わせることができる〟、〝相手に恋愛対象として意識してもらえる〟などの意見が挙がっていましたね。しかしあなたの場合は、好きバレ以前にたくさんの脈ありサインを出しているということで、すでに十分すぎるほど好意を匂わせられていたのでしょう。
このようなときは、押してダメなら引いてみることが大事です。頻繁に連絡をしていたのならそれを控えたり、好意全開のデレデレな態度をとっていたのであれば、他の人と同じような接し方にしたり。まずは、ナチュラルかつフラットに相手と向き合ってみるのが〇。
好きバレがあまりいい効果をもたらしていないと感じたのならば、選べる道はふたつ。思いっきり正面から告白してスッキリするか、一度ひいて体制を立て直すかの二択ではないでしょうか。
相手の気持ちや状況を思いやり、気使うことは、恋愛をうまくいかせるうえで大切なポイントです。彼に「付き合いたい、ずっと一緒にいたい」と思ってもらうために、相手の立場に立ってアプローチ方法を考えてみましょう。
悪いことばかりではない「好きバレ」を進展のきっかけに♡
好きバレというと、「望まぬタイミングで好意が知られてしまった…」という、ネガティブなイメージをもつ人も多いもの。しかしこうやって紐解いていくと、意外にも悪いことばかりではないことがわかります。
好きバレをきっかけに恋愛対象として意識してもらえたり、進展のきっかけをつくることができたり。好きバレに乗じて関係を深めることは、告白されてから相手を好きになり、魅力を感じていくことにも似ているでしょう。
言葉ではなく態度で、「私、あなたのことが好きなんですよ」と伝えられる好きバレ行為は、ある意味、最強の〝告白待ち〟状態をつくることにも繋がります。長い間意中の人との関係が変わらずに悩んでいたり、相手に告白してほしいと望んでいたりする人は、あえて自分から好きバレして隙をつくるのもひとつの手です。
好きバレしたからといって、相手と付き合えなくなると決まったわけではないことは、しっかり頭に入れておきましょう♡
TOP画像・アイキャッチ/(c)Adobe Stock

ミナ・サントリーニ
ライター・大手占いアプリ所属の恋愛鑑定師。東京都出身。
数々の恋愛経験と世界各国を旅した経験を活かし、10年以上、男女問わずあらゆる恋のお悩み相談を受けている。
好きなラーメンは家系固麺油マシ。推しはニャンちゅう。