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LIFESTYLE

2023.07.14

「暖簾に腕押し」とは手ごたえがないことなど|意味や由来、使い方、例文、類語

「暖簾に腕押し」とは、手ごたえがないことなどを指す言葉です。今回は暖簾に腕押しの意味や由来、使い方の注意点、例文を解説します。さらに、言い換えできる類語である「糠に釘」や「豆腐にかすがい」もあわせて解説するため、ぜひ参考にしてください。

「暖簾に腕押し」とは?読み方などの基礎知識

「暖簾に腕押し」とは、手ごたえがないことや張り合いがないことを意味します。日常会話だけではなくビジネスシーンを含めたさまざまなシーンで使える言葉です。使い方には注意すべきポイントがあるため、しっかりと意味や使い方を理解しておきましょう。

はじめに暖簾に腕押しの意味や語源、暖簾自体の概要、使い方の注意点、例文を解説します。

意味は手ごたえがないことや張り合いがないこと

暖簾に腕押しの意味は、こちらからの言動に対する相手の反応が、手ごたえや張り合いのない様子であることです。読み方は<のれんにうでおし>です。

自分の働きかけに対して相手から思っていたようなリアクションがない場合や、注意や要望を聞き流された場合などに使います。また、いくら伝えても誠実に受け答えしてもらえず、らちがあかないことも意味します。

暖簾に腕押しは、相手からの反応に対して、虚しさや諦めといった思いを感じているニュアンスのある言葉です。

店前にかけられたのれん
(c)Shutterstock.com

暖簾に腕押しの語源・由来

暖簾に腕押しの語源には、2つの説があります。どちらの説であっても、よくお店の入り口にかけてあるような布の「暖簾」が由来です。

1つ目の説は、布が掛けられているだけであるため、暖簾をくぐったり手で押したりしても、跳ね返ってくるなどの手ごたえを感じないことからきたというものです。

2つ目の説では、暖簾との腕相撲が由来だとされています。暖簾では押しても跳ね返ってこず、腕相撲をしたとしてもなんの反応も感じません。そのことから、反応のない相手を暖簾になぞらえたのだという説です。

「暖簾」とはどのようなもの?

そもそも暖簾とは、飲食店の入口にかけられている、店名やロゴが書かれた布を指します。

もともとは暖気を逃さないためにかけるものでした。また、日よけや人目避けとしても役立てられていました。鎌倉時代~室町時代ごろには、現在と同じように店名などが書かれるようになって、看板のように使われるようになっていきます。

近年では、開店時にのみ暖簾を掛けたり、閉店時に暖簾を裏返したりするなど、営業中かどうかを判断しやすくするなどして活用されています。また店先だけではなく、部屋の仕切りに使うなど、インテリアとしての活用も広まってきました。

暖簾に腕押しの使い方の注意点

暖簾に腕押しは、先述のとおりネガティブなニュアンスが含まれている言葉です。ビジネスシーンでも使えるものの、目上の人に関する話をする際は、使い方に注意しましょう。

たとえば、「課長に提案を伝えたけれど、暖簾に腕押しだったよ」と話した場合には、「その人にいっても聞いてもらえない」という諦めのニュアンスがあります。使い方によっては失礼となる恐れがあることを理解しておきましょう。

暖簾に腕押しの例文

暖簾に腕押しは、働きかけに対する反応や効果がないとき、要望や注意を伝えても応じてくれないときなどに使えます。暖簾に腕押しを使った例文は、以下のとおりです。

・ギャンブルしないようにと夫に何度も伝えているけれど、暖簾に腕押しでどうしようもない。
・部下に仕事中の私語を減らすように注意しているが、暖簾に腕押し状態で何も変わらなかった。
・仕事で良いアイディアを思いついたと感じたけれど、ミーティングの際に発表しても思ったような反応をしてもらえなかった。まさに暖簾に腕押しだ。
・気になる女性にアプローチしてみたが、暖簾に腕押しだった。

暖簾に腕押しの類語

店前にかけられたのれん
(c)Shutterstock.com

暖簾に腕押しのように、こちらからのアプローチに対して相手から思ったような手ごたえを感じないという言葉は、ほかにもあります。同じような意味のある類語表現は、以下のとおりです。

・糠に釘(ぬかにくぎ)
・豆腐にかすがい

また、「馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)」や「犬に論語」「牛に経文」も、暖簾に腕押しの類語表現です。同じような意味を四字熟語で表したいときには、「馬耳東風(ばじとうふう)」も使えます。

一方で、反対の意味をもつ表現は、「打てば響く(うてばひびく)」「大黒柱と腕押し(だいこくばしらとうでおし)」などです。

それでは、暖簾に腕押しの類語表現をさらに詳しくチェックしましょう。

糠に釘

暖簾に腕押しと似た意味を持つ類語表現の1つが、糠に釘です。糠とは「米のぬか」のことで、糠に釘は手応えや効き目がないことを指します。

米のぬかはやわらかくて、いくら釘を打ってもすぐに抜けてしまいます。このことから、何らかの働きかけをしても反応や効果がないことを、糠に釘と表現するようになったといわれているのです。

豆腐にかすがい

豆腐にかすがいも、暖簾に腕押しと言い換えができる類語表現です。力を込めても徒労に終わることを意味します。

「かすがい」とは、主に建築用として使われるコの字型の釘のことです。やわらかい豆腐にかすがいを打っても手ごたえを感じられないことを指しています。相手のために助言をしても反応がない場合などに、豆腐にかすがいと表現します。

暖簾に腕押しという言葉を正しく理解しよう

店前にかけられたのれん
(c)Shutterstock.com

暖簾に腕押しの意味は、相手の反応に手ごたえや張り合いのないことです。自分の働きかけに対して、相手から思っていたリアクションがなかったり、注意や要望を聞き流されたりした場合などに使います。また、いくら伝えても誠実に受け答えしてもらえず、らちがあかないときにも用います。

ビジネスシーンなどにも使えるものの、暖簾に腕押しにはネガティブなニュアンスが含まれていることに注意が必要です。目上の人に関する話をする際は、相手に対して失礼にならないように、使い方に気をつけましょう。

暖簾に腕押しという言葉の詳しい意味や由来、関連する類語表現や反対の言葉などを理解して、正しく使えるようになりましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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