ハグの日とは
ハグの日とは広島の有志が結成した「8.9(HUG)の会」が提案し、2007年8月9日に日本記念日協会が認定したものです。「8.9(HUG)の会」は、“Free Hug(フリーハグ)”を通じて、「ハグ」で愛情・信頼・感謝を伝える活動をしています。(8.9(HUG)の会 公式ブログより)
ハグの日の由来について
ハグの日とは、ハ(8)・グ(9)の語呂合わせから、8月9日に制定されました。
海外では1月21日がハグの日
ちなみに、8月9日をハグの日としているのは日本独自のもので、アメリカでは1986年にケビン・ザボニーがNational Hugging Day(ナショナルハギングデー)を1月21日に定めています。冬のホリデーシーズンと新年のイベントのあいだの時期は、多くの人の気分が落ち込みがちだったことに気づいた彼は、そのあいだに当たる1月21日をハグの日に選びました。
現在ではアメリカだけでなく、カナダやブラジル、オーストラリア、イギリスなど多くの国でも採用されており、国際的なハグの日は1月21日として認知されてきているようです。(NATIONAL TODAYより)
ドラマ「逃げ恥」で再注目?
では、また日本の話に戻しましょう。
最近新たな「ハグの日」として注目されているのが、毎週火曜日です。このハグの日が話題となったのはドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』がきっかけ。このドラマは、周囲には秘密にしながら、「雇用主=夫」、家事代行をする「従業員=妻」としての契約結婚にまつわるストーリー。秘密の契約のはずだったのに、2人に“恋人っぽい雰囲気”がないことから周囲にバレてしまい……新婚の空気を醸し出すために主人公のみくり(新垣結衣)が提案したものです。(『逃げるは恥だが役に立つ』あらすじより)
「火曜日はハグの日」として恥ずかしがりながら、どこかぎこちなくハグをする2人の姿に、視聴者はキュンキュンときめいていました♡
ハグには効能がある?
ハグ(hug)とは辞書で調べるとこのような意味があります。
ハグ【hug】
(スル)抱きしめること。抱擁 (ほうよう) 。
(デジタル大辞泉より)
では、ハグをすることで得られる効果はあるのでしょうか?
効能(1)幸福感・安心感が増す
ハグをするとなんとも幸せな気持ちになりますよね。小さなころ、親に抱擁をされた温かさを思い出して、安心した気持ちにもなる人もいるでしょう。
効能(2)ストレスが軽減する
カーネギーメロン大学の心理学の博士研究員、マイケル・マーフィー氏の研究によると、「ハグを受けると、対人関係で対立した日に起こるネガティブな気分が軽減される」ことが分かっているようです。(雑誌『PLOS ONE』に掲載されたカーネギーメロン大学の心理学の博士研究員、マイケル・マーフィー氏のハグに関する研究結果より。Murphy MLM, Janicki-Deverts D, Cohen S (2018) Receiving a hug is associated with the attenuation of negative mood that occurs on days with interpersonal conflict. PLoS ONE 13(10): e0203522. )
ハグを受けることで、ネカディブな感情が抑えられることは、ストレス軽減にも繋がりますね。
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ハグが逆効果になる場合も
こんなメリットがあるハグですが、人との距離がかなり近くなるだけに仲の良い相手、心を開いていない相手とハグをすることは、かえってストレスになってしまうことがありますので要注意です。
ハグの相手は恋人だけじゃない
ハグといえば、夫婦や恋人同士がするものと思っている人もいるかもしれませんが、そうとは限りません。
親子のハグ
親子でハグをすることもあります。子供の年齢が小さい場合だけでなく、子供が大きくなってからもハグをする親子もいます。
友人とのハグ
日本では少ないかもしれませんが、海外では仲のいい友人同士でも気軽にハグをすることがあります。挨拶代わりとも言われていますよね。
ペットとのハグ
家族の一員であるペットとハグをする人もいるでしょう。フワフワとして気持ちがいいし、ペットと心が通じ合っているような気持ちにもなります。
セルフハグ
ハグする相手がいないと落ち込む必要はありません。自分で自分をハグするセルフハグも、ストレス緩和や安心感を得ることができると言われています。とても簡単で、いつでもできる癒し方法です。
ぬいぐるみやタオルでもOK
大事にしているぬいぐるみやふんわりとしたタオルを抱きしめることも心地よく、安心感に繋がることがあると言われています。
ハグを習慣にするには
これを機に、ぜひハグを取り入れようと思っても、慣れない場合は、なかなか難しいかもしれません。そんな場合におすすめの2つの方法を紹介します。
方法(1)ハグに慣れる
たとえば、一緒に住んでいる相手なら朝起きたとき、行ってきますの挨拶をするとき、帰宅したとき。一緒に住んでいない相手なら、外で会うとき、お別れして帰宅するとき。こんなタイミングには必ずハグをすると決め、ルーティン化。ハグを繰り返し行うことで、次第に気恥ずかしさがなくなり、ハグに慣れることができるでしょう。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のように「ハグの日」を決めるのもおすすめです。
方法(2)心地よいハグをする
人とのハグの場合は、自分がしたいからという勝手な気持ちやタイミングだけでおこなうのはあまり好ましくありません。相手にも心地よいと思ってもらえるハグを意識することが大切です。強く抱きしめすぎるのも不快に思われるので気をつけましょう。
最後に
忙しい毎日が続いている人も多いと思いますが、たまにはハグで心を癒すのはいかがでしょうか? 時間もお金もかけずにできるハグやセルフハグ、ぜひ「ハグの日」から始めてみませんか。
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