「自立心」とは?
皆さんは、「自分でバリバリ稼いで、ひとりでも強く生きていきたい!」という気持ちが強いタイプですか? このように、他者の力を借りずに自分の力でのし上がっていきたい、生活していきたいという気持ちが強い人は、「自立心が強い人」と評価されることがあります。
本記事では、「自立心」の意味をおさらいし、「自立」と「自律」の違いをまずは紐解いていきましょう。後半では、自立心が強い人の特徴と自立心の育て方についても紹介しています。
「自立心」の意味
それではさっそく、「自立心」という言葉の意味を解説します。「自立心」とは、「他者の影響や支配から離れて自分の力で物事をなそうとする気持ち」のこと。いつまでも親に生活費を出してもらっていたり、分からないことを自分で調べる前に人に聞いたりする人は、「自立心が低い」と言われてしまうでしょう。
とくに、社会人になってからも自立心が低いと、周りから敬遠されてしまうことに繋がります。反対に、自立心が高く、ひとりでもアクションを起こしていける人は頼りにされ、憧れの存在となりえるのです。
「自立」と「自律」はどう違う?
「自立心」は、「じりつしん」と読みますが、「じりつ」には「自立」と「自律」があります。それぞれの意味の違いを説明できますか? ひとつひとつの漢字の意味を考えてみると、分かりやすいです。
「自立」は「自分で立つ」、「自律」は「自分を律する」と書きますね。「自立」は、「他者からの力に左右されずに自分で物事をなすこと」をさしますが、「自律」には、そのうえで「自分自身で立てた規範に従って行動すること」というニュアンスも含まれます。
つまり、「自立心」が育まれてはじめて自分の心を自分で律することができるようになるということなのかもしれませんね。
自立心が強い人の特徴とは?
続いて、自立心が強い人の特徴を見ていきましょう。いつまでも親のすねをかじっているような人には惹かれませんが、自分の身の周りのことは自分ですべてやるというように、誰にも依存していない人は魅力的に見えませんか? 自立心が強い人の特徴をおさえることで、自身に活かせる発見があるかもしれません。
1:縛られることが嫌い
自立心が強い人のなかには、制約のなかで過ごすことに苦痛を覚える人もいるようです。自分で人生を成り立たせたいという気持ちが強いぶん、会社のルールなどの制約に縛られることを嫌う傾向にあります。そのため、自立心が強い人は、会社から独立してフリーランスで仕事をする人も多いようです。
2:ひとり行動を好む
制約を好まず、自由に活動したい自立心が強いタイプの人は、ひとり行動を好む傾向にあります。複数人で行動すると、どうしても周りの都合や空気感にあわせないといけないケースも多いです。そのため、自立心が強い人は窮屈に感じてしまうのだそう。
人目を気にせずひとりでカフェやラーメン屋に行ったり、カラオケでストレス発散できるところも、自立心が強い人の特徴と言えるのかもしれませんね。
3:自分に自信を持っている
自立心が強いということは、他者に依存しないということでもあります。他者に依存しないでいるためには、自分に自信を持つことが大切だと言えるでしょう。自分に自信がないと、何をしても不安ですし、周りにすがりたくなってしまいますよね。
自立心が強い人は、自分の言動に自信を持っているため、堂々と立ち振る舞うことができる人が多いです。
4:責任感が強い
自立心が強い人は、自分が主体となって行動します。そのため、そこには責任が生まれるのです。自由を求めれば求めるほど、自分に対する責任も比例していくと言えるのではないでしょうか。そのため、自立心が強い人は、自然と責任感も身につけている人が多いです。
自立心を育てるにはどうしたら良い?
自立心が強い人の特徴はおさえられましたか? 自分軸があってしなやかな人物像を想像した人もいらっしゃるかもしれませんね。そんな魅力的な人になってみたいと思いませんか? そこで、最後に自立心の育て方について紹介します。
「私は意志が弱いから…」「人と違うことをして目立つことに抵抗がある…」そんな不安を抱えている人もいらっしゃるかもしれません。ですが、すこしでも新しい自分になりたい、自立した大人になりたいという気持ちがあるのであれば、ぜひチャレンジしてみましょう! すぐに自立した人になることは難しいかもしれませんが、日々の積み重ねで自分に自信がつくことで、抱えていた不安も解消されるかもしれません。
1:自分で決める習慣をつける
「優柔不断で、つい周りの意見に流されてしまう」「相手の気持ちを優先して、自分の意見を伝えられない」、そんな人はいませんか? 自立した大人になるためには、自分で自分の選択に責任が持てるようにならなければなりません。
勇気がいることですが、意識的に自己決定できるようにしていきましょう! 周りの人は、「何でも良いよ」と言われるより「こうしたい!」と言ってくれる方が、案外嬉しかったりするものですよ。
2:お金の管理をしっかり行う
生きていく上で、お金は欠かせない存在です。そのため、お金周りがだらしないと生活が破綻してしまったり、トラブルに巻き込まれたりしてしまうこともあります。お金の使い方を見直してみたり、支出を正すことで、浮いたお金を投資などにまわせるようになり、自立した大人に近づけるのではないでしょうか。
3:人脈づくりを意識する
自立した人は、他者に依存しない人であることは先に述べました。しかし、社会で生きていく以上、人と関わって生きていくことは大切です。そこで、依存するのではなく、いざというときに力を貸し合える頼れる人脈づくりを大切にしていきましょう。ポイントとしては、ひとりの人に頼りすぎないこと。頼れる先を分散させることで、特定の相手に依存したり、執着したりすることを防ぐことができます。
自立心の強い人は、ひとりで物事をこなせる人ですが、孤独な人ではありません。時に周りと協力しながら、成長することができる人でもあるのです。
最後に
本記事では、「自立心」の意味や自立心が強い人の特徴、自立心の育て方などについて、詳しく紹介しました。自立心は、人との関わりのなかで育まれていくものなのかもしれませんね。本記事をひとつの参考に、自立した魅力的な人を目指していきましょう!
TOP画像/(c)Shutterstock.com