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「責任感」の「感」って?
ビジネスシーンでよく使われる「責任感」という言葉。正しい意味はご存知ですか? 詳しく解説していきます。
「責任感」の意味
「責任感」には「責任を重んじ、それを果たそうとする気持ち」という意味があります。そもそも「責任」には、「立場上負わなければならない義務、任務」「自分のしたことの結果について責めを負うこと」という意味があります。そのため「責任感」は、「自分が受け持った任務や義務を果たそうとする気持ち」を指します。
「責任感のある仕事」ってどんなもの?
取引先、官公庁、同僚、上司、部下、社員、契約社員、業務委託、アルバイト、株主、出資者etc.。さまざまなビジネスパートナーやステークホルダーと関わり合いになりながら進めていくことが多い”仕事”。自分1人だけで完結する”仕事”は稀なため、どんな仕事であっても他者への「責任感」は伴います。
その中でもプロジェクトのマネージャーや事業部長など、プロジェクトや組織全体をまとめる立場にある人は、とりわけ強い「責任感」を持つ必要があります。
「責任感」の言い換え表現は?
それでは、次に、「責任感」の言い換え表現を解説していきましょう。
類語
「責任感」の類語として、よく使われるのが「使命感」です。「使命感」の意味は、「自分に課せられた任務を果たそうとする気概」。「リーダーを任され、使命感に燃える」などという使い方をしますね。また、正義を大切にする気持ちを表す、「正義感」や「義侠心」も同じニュアンスのある言葉です。
英語
「責任感」の英語は「responsibility」です。
「He has a strong sense of responsibility.」(彼は責任感が強い)
「You must not try to evade your responsibility.」(君は責任を回避すべきではない)
などの使い方があります。
「責任感」が強い人の特徴
次は、「責任感」が強い人の特徴をご紹介します。自分が「責任感」が強い人なのか否か、チェックしてみてくださいね!
「真面目」
「責任感」のある人の性格は、「真面目」であるといえるでしょう。「真面目」な性格だからこそ、与えられた任務に対して誠実に向き合い、最後までやり遂げようとします。また、待ち合わせの時間や約束をきちんと守る律儀さも、「真面目」な人が持つ特徴といえるでしょう。そのような姿勢から、周囲から信頼される存在である人が多いかもしれませんね。
「忍耐力がある」
「責任感」が強い人には「忍耐力」があります。たとえ、任された仕事が自分には難しいと感じるものや、苦手な分野であったとしても、学び直して克服する粘り強さがあります。「責任感」を持って仕事をやり抜くことができるのは、「忍耐力」があってこそなのかもしれませんね。
「完璧主義」
「責任感」が強い人は、任された仕事に対して妥協しない、「完璧主義」な一面もあるでしょう。その志の高さから、自分にも他人にも厳しい傾向があります。同じチームに手を抜いていると感じられる人がいたら、はっきりと自分の意見を口にする芯の強さがあり、その性格から、リーダーなど上の立場に立ち、指導することが向いています。
「責任感」がある人とない人の違いって?
「責任感」がある人とない人の違いって何なのでしょうか? 「責任感」を身につけたい人は、参考にしてみてくださいね!
自制心がある
誰でも、「楽をしたい」「サボりたい」という気持ちになってしまうことってありますよね。そんな時にとる対応が、「責任感」がある人か否かの分かれ道です。「責任感」がある人は、一時的な感情や誘惑に左右されず、いま自分がやるべきことを冷静に選ぶことができます。自分を律することができる人は、「責任感」を持って仕事に取り組むこともできますよね。
発言に責任をもっている
「責任感」のある人は、与えられた仕事だけでなく、自分の発言にも責任を持っています。人に対して嘘をついたり、仕事の内容を関係のない人に言いふらしたりしません。また、チームメイトと円滑な人間関係を築きたいと思っているため、言葉を選んで発言します。そのような誠実な態度は、社会人として信頼されますよね。
仕事を途中で投げ出さない
仕事を最後までやり切ることのできることが「責任感」のある人の特徴です。社会人をしていると、1日2日で終わらない長期間勝負の仕事もあるでしょう。そんな時、「責任感」のある人は、途中で仕事がイヤにならないために、オンとオフを上手く切り替えたり、自分なりにモチベーションを保つ工夫をしています。「責任感」がないかも? と思う人は、ぜひお手本にしてみましょう。
「責任感」があることを自己PRや転職でアピールする方法は?
「責任感」のある人は、自己PRの場面でその長所を効果的に伝えたいですよね。改めて、伝えるべきことを整理してみましょう。
具体的なエピソードを伝える
採用試験において、ただ「責任感」があるといっても、漠然としていて相手には伝わりにくいもの。そこで、採用担当者にあなたの人柄を分かってもらえるような、具体的なエピソードを用意しましょう。今まで経験したアルバイトや仕事内容を思い返して、印象的だったこと、人から褒められたことはありませんか? 裏付けとなるエピソードを加えることで、発言に説得力が生まれるはずですよ!
「責任感」の強さを仕事にどう活かすかを伝える
採用担当者が自己PRを通して知りたいこと。それは、あなたを採用した場合、自社にどんなメリットがあるのか、ということです。そのため、「責任感」の強さだけをアピールするのではなく、「責任感」の強さをどのように仕事に活かしてきたのか、今後はどう活かしたいのかを伝えることを意識してみましょう。
「責任感」のデメリットも意識して作成する
人の性格には必ず、メリット・デメリットの両面があります。そのため、「常に完璧を目指している」「必ず仕事は、自分一人でやり遂げる」という自己PRは、「融通が利かない」「コミュニケーション能力が低い」など、ネガティブな印象を持たれてしまう可能性もあります。採用されたい! という思いから、つい好印象なことばかりを並べてしまいがちですが、表現の仕方には気をつけましょう。
最後に
あなたは「責任感」が強い人に当てはまりましたか? 自分の目から見ると、果たして責任感があるのかよく分からないもの。人から「責任感があるね」と言われたり、リーダーによく選ばれる人は、「責任感」があると思って良いかもしれませんね。
ルールを守る真面目さや、最後まで仕事をやり遂げる性格が、「責任感」のある人の大きな強み。その長所を職場でも活かせたらいいですね!
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