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2022.04.12

「欺瞞」の意味とは? 使い方や例文、類語、英語表現などを解説

「欺瞞(ぎまん)」とは、「人をあざむくこと、だますこと」。政治家が国民に嘘をつくなど、社会的な問題に発展するトラブルに対して使われます。そこで今回は、「欺瞞」の意味や使い方のポイント、類語・英語表現などを解説します。

「欺瞞」の意味とは?

難しい漢字が使われる「欺瞞」という言葉。新聞やニュースで見たり聞いたりするものの、日常生活では使う機会がないため、詳しい意味は知らないという方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、「欺瞞」というワードを取り上げて、意味や使い方、類語や英語表現を解説します。いざというときのためにマスターしておきましょう。

(c)Shutterstock.com

意味

「欺瞞(ぎまん)」とは、「人をあざむくこと、だますこと」。ひとつずつ文字の意味を読み解いていくと、「欺」は訓読みで「欺く(あざむく)」と読み、「相手をだますこと」。詐欺という熟語にも使われている漢字です。続いて、「瞞」も、「あざむくこと、だますこと」という意味になります。このことから、「欺瞞」とは、人をあざむいたりだましたりすることを強調した熟語といえるでしょう。

使うときのポイント

「欺瞞」は、人をあざむいたりだましたりすることを強めた表現なので、ちょっとした嘘や冗談には使いません。プライベートでの友人同士のいざこざなどに使うには、ややオーバーに感じるでしょう。「欺瞞」は多くの場合、政治家が国民に嘘をついたり、社長が消費者に偽の情報を流すなど、社会的に影響力がある組織が人々に大きな被害を与えるときに使用します。明確な悪意をもって人や社会を騙すときに使われるのがポイントです。

使い方を例文でチェック!

「欺瞞」は、そのまま名詞として使われる場合と、「欺瞞する」というように動詞として使われる場合があります。さっそく例文をみていきましょう。

(c)Shutterstock.com

1:今やこの国の政界は欺瞞に満ちている。

「欺瞞」は、「欺瞞に満ちている」と表現されることが多いですね。わかりやすく言い換えると、「嘘や騙し合いに満ちている」という意味で、腐敗した政治の世界や大人の社会に対して使われることがほとんどです。ニュースなどの報道では、「欺瞞ばかりの」「欺瞞だらけの」と表現されることもありますね。一般的に政治家などの公人に対して使われるので、プライベートで使うにはややオーバーな表現です。

2:あの社長は保身のために社員たちを欺瞞した。

「欺瞞」は、「欺瞞する」「欺瞞した」というように動詞として使うことも。先述したように「欺瞞」は、他者をだますことをより強調した表現なので、他人や社会に対して大きな損害を与えた場合などに使用します。

3:彼は自己欺瞞に陥っている。

「自己欺瞞(じこぎまん)」とは、「自分で自分の心をあざむくこと」。自分の良心や本心に反していることを知りながら、無理に正当化する場合と、無意識に自分自身の本心をあざむいてしまう場合の、2つのパターンがあります。

4:彼女に対する彼の主張はだんだん欺瞞的になっている。

「欺瞞」には、接尾語である「性」や「的」をつけた「欺瞞性」「欺瞞的」という表現も。いずれも「欺瞞の性質や傾向を持っている」という意味合いで使われます。

類語や言い換え表現とは?

「欺瞞」の他にも、だますことやあざむくことを表す言葉はいくつかあります。それぞれの意味や違いをチェックしてみましょう。

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1:詐欺

巷でよく聞く「詐欺」も「欺瞞」の類語です。「詐欺(さぎ)」とは、「他人をだまして、金品を奪ったり損害を与えたりすること」で、法律用語でもあります。オレオレ詐欺や振り込め詐欺、特殊詐欺など、「詐欺」の手口によって様々な言い方がありますね。「欺瞞」は、広い範囲の嘘や騙す行為を指しますが、「詐欺」は法律上犯罪となる行為に対して使われます。

・私の祖母はオレオレ詐欺に引っかかり、お金を口座に振り込んでしまった。

2:虚偽

「虚偽(きょぎ)」とは、「真実ではないのに、真実のように見せかけること」。簡単にいえば「嘘、偽り」です。本当は問題行為であることを知っているにもかかわらず、故意を装って嘘をつくことを表します。「虚偽の申告をする」「虚偽行為」というように、法律に関わるシーンや文書で使われる機会の多い言葉です。

・この書類には虚偽の記載があると裁判所で判断された。

3:瞞着

「瞞着(まんちゃく)」も、「だますこと、ごまかすこと」という意味。「世間の目を瞞着する」というように、「だます」の言い換え表現として用いられます。ごまかすという意味が含まれていることから、法律の分野で使われる「詐欺」や「虚偽」に比べるとやや軽いニュアンスです。ただし、硬い表現なので、日常生活で使われる機会はありません。

・周囲の目を瞞着したことで、部長職を解任されてしまった。

4:ペテン

「ペテン」とは、「嘘をついて人をだますこと」。うまく人をだまして利益を得る悪者や詐欺師のことを「ペテン師」と呼びますよね。ペテンも他人に対していう場合には、悪口になってしまうため、主に犯罪行為を犯した人に対して使われる表現です。巧妙な手口でお金を奪ったり、相手をだます人に使われることがポイントでしょう。

・彼はしょっちゅう嘘をつくことからペテン師呼ばわりされている。

英語表現とは?

「欺瞞」の英語表現には、「deception」「deceit」が挙げられます。「deception」は、「だますこと、嘘」という意味があり、「self-deception」で「自己欺瞞」という意味にも。続いて、「deceit」にも「あざむくこと、たくらみ」という意味があり、特に人を惑わすことが目的で真実を隠したりするときに使用します。

・a piece of deception(詐欺行為)
・practice deception on a person(人をだます)
・a man full of deceit(欺瞞に満ちた人)
・expose a person’s deceit(人の嘘を暴く)

最後に

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「欺瞞」とは、「人をあざむくこと、だますこと」。難しい漢字が使われているため、難解なものに感じやすいですが、意味は意外と単純です。ちょっとした嘘や冗談ではなく、国家が国民を騙すことなど、規模が大きい行為に対して使われることがポイント。

それだけに社会問題を報道する際のワードとして取り上げられる機会も多いので、社会人としては押さえておきたいものです。ニュースや上司との会話で出てきたときに意味をすんなり理解できるようになりましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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