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2022.04.12

「オノマトペ」とは? 語源や効果、日本語と英語の「オノマトペ」を紹介

「オノマトペ」とは、音や声、動作などを音声化して示す方法のこと。擬音語、擬声語、擬態語の3種類があります。「ワンワン」「キラキラ」などは全て「オノマトペ」です。今回は、「オノマトペ」の意味や語源、日本語と英語の代表的な「オノマトペ」や、使う効果やメリットなどを紹介します!

「オノマトペ」の意味や語源とは?

「オノマトペ」とは、どんな言葉か知っていますか? 「テクテク歩く」や「ニコニコ笑う」「シトシト雨が降る」など普段何気なく使っている言葉の中に、「オノマトペ」は登場しています。そこで今回は、「オノマトペ」に注目して、その意味や使い方、日本語・英語の「オノマトペ」を紹介しましょう。

(c)Shutterstock.com

意味

「オノマトペ」とは、音や声、動作などを音声化して示す方法のこと。大きく分けると、擬音語、擬声語、擬態語の3種類があります。

それぞれを具体的に説明すると、ガチャン・ジョキジョキなどの物の音を言葉で表したのが擬音語、ワンワン・ブーブーなど人や動物の声をまねたのが擬声語、キラキラ・テキパキなど状態をまねたものが擬態語です。日常生活においては、幼い子供が犬を見て「ワンワン」と言ったり、漫画で出てくる「バシバシ、ドキドキ」などの効果音、10代20代が話す若者言葉など、あらゆるシーンで「オノマトペ」は浸透しています。

語源

「オノマトペ」、不思議な響きをもつ言葉ですよね。もともとは、古代ギリシア語の「onoma(名前)」と「poiein(作る)」を組み合わせた「onomatopoiia(オノマトポイーア)」に由来するとされています。ちなみに、英語では「onomatopoeia(オノマトペア)」、フランス語では「onomatopēe(オノマトペ)」と呼ばれているようです。

日本では「オノマトペ」と呼ばれるのが一般的ですが、「オノマトピア」「オノマトペア」ということもありますよ。

日本語の代表的な「オノマトペ」

(c)Shutterstock.com

世界中で「オノマトペ」は使われていますが、その中でも日本語は特に「オノマトペ」が多い言語だといわれています。諸説ありますが、動詞の種類が少ないことが主な理由のようです。例えば、「〜を見る」という場合、英語には「see」「look」「watch」など、数種類の動詞がありますが、日本語には基本的に「見る」という動詞しかありません。

そのため日本語では、そのときの状況により合った表現にするために、「ジロジロ見る」「キョロキョロ見る」というように「オノマトペ」を使っているとされています。それでは、種類別の「オノマトペ」を見ていきましょう。

1:擬音語の「オノマトペ」

・ドキドキ(喜びや悲しみ、緊張など様々な感情で心臓が高鳴る音)
・ジョキジョキ(ハサミで紙などを切る音)
・ザーザー(大雨が降る音)
・ゴロゴロ(雷の鳴る音)
・ピーポーピーポー(救急車やパトカーが走っている音)

2:擬声語の「オノマトペ」

・ワンワン(犬の鳴き声)
・ニャーニャー(猫の鳴き声)
・ブーブー(豚の鳴き声)
・ゲラゲラ(人が大笑いしているときの声)

3:擬態語の「オノマトペ」

・テキパキ(手早く作業する様子や動作を表す)
・イライラ(感情が逆立っており、怒っている様子)
・ペコペコ(お腹がすいている様子)
・フワフワ(物の感触が柔らかいことや何かが宙に浮いている状態)
・スベスベ(肌や生地などの質感が滑らかなこと)

英語の代表的な「オノマトペ」

「オノマトペ」は日本だけでなく世界中に存在します。英語では、アメリカンコミックの中でも、日本の漫画と同じように効果音などで「オノマトペ」が使われていますよ。ここでは、英語の「オノマトペ」を紹介します。

(c)Shutterstock.com

・bow wow「ワンワン」(犬の鳴き声)
・meow「ニャー」(猫の鳴き声)
・oink「ブーブー」(豚の鳴き声)
・growl「ガルルル」(犬や猛獣が唸る声)
・pour「ザーザー」(雨がザーザー降る音)
・crackle「パチパチ」(火が燃える音)
・plop「ドブン」(水の中に何かが落ちる音)
・crash「ガチャン!」(車が衝突したり、飛行機が墜落する音)
・clickety-clack「ガタンゴトン」(電車が走る音)
・fizz「プシュー」(空気が抜ける音)
・beep「ビー!」(警報機の音、クラクション)
・pipping hot「アツアツ」(熱い食べ物)
・crispy「サクサク、パリパリ」(ピザやビスケットなど軽い食感の食べ物)

「オノマトペ」を使う効果とは?

日常会話や漫画、商品広告など、私たちの生活のあらゆるところに「オノマトペ」が溢れているのはどうしてでしょうか? 実は、「オノマトペ」にはメリットがいくつもあるのです。主な効果を紹介します。

(c)Shutterstock.com

1:脳が活性化されてやる気が出る

「オノマトペ」を使うと、脳が活性化されやる気が出る効果もあるのだとか。例えば、仕事や勉強を始める前に、「今日はピンと姿勢を正しくして椅子に座り、午前中にサクサクと仕事を片付けて、午後はバリバリとプレゼンをがんばろう」と言ったとしましょう。このように「オノマトペ」を使って、1日の行動をシミュレーションしてみると、やる気やモチベーションがアップするそうです。

2:購買欲がアップ

商品のパッケージやPOPなどに、「オノマトペ」を加えることで、消費者の購買欲を促進させる効果もあるそう。例えば、食べ物なら「サクサク」「パリパリ」「トロトロ」「モチモチ」などの美味しそうな食感の「オノマトペ」がおすすめ。また、掃除道具や洗剤などには、「ピカピカ」「ツルツル」「ゴシゴシ」など清潔感をイメージさせる「オノマトペ」を使うことで、購買欲アップが狙えます。

3:自分の気持ちが伝わりやすい

相手を褒めるときに「オノマトペ」を意識して使ってみましょう。「グングン」「ノビノビ」「メキメキ」などの「オノマトペ」には、自己肯定感を高める効果もあるのだとか。

例えば、自分の子供や部下を褒めるときにも、「○○ちゃんはお絵かきがグングン上手くなっているね」「最近メキメキと実力をあげてるね。この調子で頼んだよ」などと声をかけると相手に伝わりやすくなりますよ。相手の目を見て明るく声をかけたり、軽く肩をたたくなどのスキンシップを取り入れることも効果的です。

最後に

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「オノマトペ」とは、音や声、動作などを音声化して示す方法のこと。普段何気なく使っている、「キラキラ」や「イライラ」「ワンワン」などは全て「オノマトペ」です。四字熟語のように深い意味はありませんが、その場の空気感やニュアンスなどを簡単に伝えられる便利な表現ですね。「オノマトペ」をうまく活用して、円滑なコミュニケーションをとっていきましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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