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2023.06.02

「コロンブスの卵」の意味とは? 由来、例文、言い換え、英語表現も紹介!

「コロンブスの卵」の意味は、「一見誰でも簡単にできてしまいそうなことでも、最初に行うのは難しいこと」。前人未到の領域においては、前例がないので、まさに手探り状態と言えるでしょう。本記事では、例文や言い換え表現、英語表現を紹介します。

「コロンブスの卵」の意味や読み方は?

「コロンブスの卵」という言葉を知っていますか? 初めて耳にしたとしたら、どんなイメージを思い浮かべたでしょう? 知識として覚えておくと、日常生活でも役に立つ言葉です。本記事で、正しい意味や由来を理解して、活用してみてくださいね。

「コロンブスの卵」の意味

「コロンブスの卵」とは、一見誰でも簡単にできてしまいそうなことでも、最初に行うことは難しいということを意味します。

また、もう1つの意味として、「誰も気づかなかったこと、盲点」という意味もありますよ。

「コロンブスの卵」の言葉の由来は?

「コロンブスの卵」の由来は、この言葉にも含まれている通り、新大陸を発見したコロンブスの逸話が関係しています。

コロンブスが新大陸を発見した時、その成功を妬み、「大洋を西へ西へと航海して、陸地に出会ったのがそれ程の手柄か?」と批判した人々がいました。そんな人々に対して、コロンブスは食卓の上で卵を立ててみるよう促します。しかし、その場にいる誰もが卵を立たせることはできませんでした。

この時、コロンブスは卵のはしを食卓に打ち付け、食卓の上に難なく卵を立たせます。そして、「諸君、これも誰かがした後では、何の造作もないことです」と言ったとか。

この逸話が、「コロンブスの卵」の由来だと言われています。

指をさして立つ銅像
(c)Shutterstock.com

「〇〇の卵」とは異なるので注意!

「コロンブスの卵」と聞くと、「医者の卵」や「画家の卵」などという言葉を思い浮かべる人もいるかもしれませんね。ここで使われている卵は、「修行中の人」、「一人前でない人」を意味します。

「コロンブスの卵」の意味とは使い方が異なるので、注意しましょう。

「コロンブスの卵」の使い方を例文でチェック!

「コロンブスの卵」の意味や由来を確認したところで、どのようにこの言葉を使うのか、例文とともに見ていきましょう。

1:コロンブスの卵のような発想だ!

新しくて画期的な発想やアイディアに対して、「コロンブスの卵のような〇〇だ」と、表現することができます。

2:そんな方法があったなんて、まさにコロンブスの卵だ。

誰も気づかなかったことに対しても、「コロンブスの卵」という言葉が使えます。例文は盲点だったことに気づいた時の発言例です。

オフィスのテラスで笑いあう女性たち
(c)Shutterstock.com

「コロンブスの卵」の類語や言い換え表現にはどのようなものがある?

次に「コロンブスの卵」に似た意味を持つ類語や言い換え表現を、3つ紹介します。

1:大胆な発想

「コロンブスの卵」とは、今まで誰も思いつかなかったような発想に対して使いますが、そんな発想はまさに「大胆な発想」と表現することができるでしょう。

大胆とは、「度胸が座っていること」「思い切ってやってのけること」を意味します。今まで誰も考えなかった、思い切った発想は、「コロンブスの卵」と同じような意味を持ち合わせていることでしょう。

2:パラダイムシフト

「パラダイムシフト」という言葉は、ビジネスシーンなどでもよく使われますね。パラダイムとは、「ある時代のものの見方、考え方を支配する認識の枠組み」という意味。ある時代のものの見方や考え方が、大幅にシフトすることを、「パラダイムシフト」といいます。

当たり前だと考えられていたものの考え方が、劇的に変化することを意味する点で、「コロンブスの卵」と似た意味を持っている言葉です。

3:発想の転換

「コロンブスの卵」とは、一見誰でも簡単にできてしまいそうなことでも、最初に行うのは難しいという意味がありますが、「誰も気づかない盲点」という意味もありますよ。

解決策が見出せず八方塞がりな時、求められるのは現状を打破する画期的な発想。そのためには「発想の転換」が必要です。そうしたことを考えると、「発想の転換」も「コロンブスの卵」と類語だと言えますね。

「コロンブスの卵」の英語表現は?

「コロンブスの卵」は、日本で昔から使われている言葉ですが、英語で表現することも可能。英語表現も抑えておくと、更に「コロンブスの卵」という言葉の理解が深まりますよ。

1:It’s truly Columbus’ egg.(まさに、コロンブスの卵だ)

「truly」は「まさに」という意味。また、「Columbus’ egg」は、そのままの意味で「コロンブスの卵」という意味です。「egg of Columbus」と表記することもできますよ。

2:I solved these problems with lateral thinking.(私はコロンブスの卵のような発想で問題を解決した。)

「lateral thinking」とは「水平思考」という意味で、常識に捉われない自由な発想のこと。ここでは、誰も思いつかなかった奇抜なアイディアや発想に対して、「lateral thinking」と使っています。

ひらめきの積み木をあてはめる
(c)Shutterstock.com

3:The lawyer took advantage of a loophole in the law.(弁護士は法の盲点をついてきた)

「take advantage of a loophole in the law」で「法の盲点をつく」という意味になります。コロンブスの卵の意味に含まれる「盲点」の英語表現になりますね。

最後に

「コロンブスの卵」は、昔から使われている言葉ですが、普段あまり馴染みがないかもしれません。しかしながら、由来を知ると、興味もわいてくる言葉ですよね。会話のネタの1つにもなると思いますので、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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