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2025.11.25

ホッチキス位置はどこ? 縦書き・横書きで変わる綴じ方|提出前チェックリスト付き

ホッチキスの位置は、横書きなら左上・縦書きなら右上が基本。読み進める方向に合わせるのが原則です。当記事では、ホッチキスの用途別のマナーや分厚い書類をまとめるコツ、チェックリスト&NG集、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・ホッチキスの位置は、横書きなら左上・縦書きなら右上が基本。
・契約書や申込書などの正式書類は、角から約2〜2.5cmのところで留めると体裁が整います。
・最も大切なのは、提出先や社内規程の指示を最優先にすること。

会議資料や契約書をまとめるとき、ホッチキスの位置に迷った経験はありませんか? ほんの少しの気配りが、業務の効率や信頼性を高めるマナーにつながったりするものです。

この記事では、「ホッチキスの位置」について紹介します。

用途別の実務マナー|契約書・原稿用紙

書類を綴じる位置は、書類の用途や提出先によって少しずつ異なります。ここでは、代表的な2つのケースを紹介していきましょう。

契約書・申込書・稟議書の綴じ方

契約書などの正式書類は、体裁が整っていることが信頼感に直結します。横書きの場合は左上を、縦書きの場合は右上を綴じるのが一般的です。

ホッチキスの打ち方は、紙角から2〜2.5cmほど内側にとめるのが理想です。横書きなら「左上」に斜め45度(/)になるように留めます。縦書きなら「右上」に斜め45度(\)になるように留めます。

ただし、提出先によっては横書きであっても右綴じが指定されている場合もあるため、要領書や依頼メールの指示を必ず確認しましょう。

原稿用紙・縦書き文書の綴じ方

原稿用紙や報告書などは、縦書きなので、右上に斜め45度(\)になるように留めるのが基本です。清書時は、ページ番号の位置や上下を必ず確認しましょう。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

資料の上にある青いホッチキスと針
(c)Shutterstock.com

分厚い書類をまとめるときのコツ

書類の枚数が多い場合は、無理にとめると針が折れたり、紙が歪んだりして、やり直しが生じることもあるでしょう。ここでは、分厚い資料をきれいにまとめる実用的な方法を紹介します。

ホッチキスの基本ルールと角度の目安

ホッチキスは、紙の角から2〜2.5cmほど離して、斜め45度でとめるのが基本です。この角度なら破れにくくなります。

ホッチキスには、製品ごとに綴じられる枚数の上限が設定されています。

一般的な家庭用のホッチキスなら10〜20枚、事務用は30〜40枚が目安です。ただしこれはコピー用紙を基準としたもので、厚紙や湿気を含んだ紙では針が浮いたり、奥まで届かなかったりすることがあります。

多くの文具メーカーでは、表示の7〜8割を上限とする使用を推奨していますよ。無理を感じた際は、「二点留め」に切り替えましょう。

二点留め・三点留めなら安定

枚数が多いと、1箇所だけでとめると負荷が集中し、針が浮く原因になります。上端を等間隔で2点または3点に分けて綴じると、力が分散し、めくりやすくなります。30枚前後なら二点留め、50枚前後なら三点留めが目安です。

郵送資料では、厚みの偏りを防ぐために中央寄りで綴じることをおすすめします。

「ずらしテク」で収納しやすく

大量の資料を一括でファイリングすると、ホッチキスの位置が重なり、背が盛り上がりやすくなります。これを防ぐには、資料ごとに綴じる位置を少しずつずらすのが効果的です。

例えば、1セット目は左上2cm、2セット目は2.5cmなど、わずかに場所を変えることで厚みの偏りが解消されます。

近年は、一部のモデルで「綴じ位置調整ゲージ」を搭載した製品があり、簡単に位置を変えることができます。

一方で、調整機能のない一般的なホッチキスでも、紙の端を少しずつずらして打つだけで、同様の効果を得ることが可能です。作業台に定規を置いて基準を作ると、複数資料でもズレが均一に仕上がりますよ。

書類を束ねるだけでなく、見やすさと保管のしやすさを両立させる工夫として、現場でも高く評価されています。

針なし・長腕タイプの生かし方

さらに書類が分厚く、針が届かないときは、道具から変える方法も選択肢となります。

針なしタイプは廃棄がしやすく環境にも優しい一方、強度が低く正式書類には不向きです。また、ロングアームタイプは奥行きが長く、中綴じ冊子やパンフレットを作る際に便利です。

どのタイプも一長一短があるので、用途に合わせて使い分けることがポイントです。

提出先の指定が最優先|チェックリスト&NG集

ホッチキスを打つ方法について、提出先の指定がある場合は、それが最優先です。会社や官公庁には独自のルールがある場合も多く、形式が違うだけで差し戻しになることもあります。

提出前のチェックリストと、避けたいNG例を確認しておきましょう。

提出前チェックリスト

・提出先の要領書・社内規程を確認
・文書の方向(縦書き・横書き)に合った位置で綴じる
・角度は約45度、紙角から2〜2.5cm
・書類枚数のオーバーによる針の変形がない
・ファイル穴と干渉していないか

避けたいNG

・提出先ルールを未確認のまま提出
・水平にとめて紙が裂ける
・角に寄せすぎて破れる
・厚すぎて針が浮く
・割印と重なる

ホッチキスを打つ位置は、「相手が読みやすいかどうか」を大切に考えてみましょう。それを意識するだけで、ビジネス文書の印象は洗練されます。

資料をホッチキスでとめる
(c)Shutterstock.com

「ホッチキスの位置」に関するFAQ

ここでは、ホッチキスの位置に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. ホッチキスの位置は、横書きでも右上にしてはいけませんか?

A. 原則として、横書きは左上が基本です。

ただし、提出先が右上指定の場合はその指示に従いましょう。

Q2. 分厚い資料をホッチキスでとめるときの注意点は?

A. 一般的な家庭用ホッチキスは10〜20枚が限界です。

無理にとめると針が浮いたり折れたりすることがあります。30枚を超える場合は、事務用ホッチキスや二点留めを検討しましょう。

Q3. NGな使い方はありますか?

A. 角ぎりぎりに打つ、水平にとめる、針が浮いたまま提出するのはNGです。

紙が破れたり、書類が読みにくくなったりする原因になります。提出先の印や穴あけ位置と干渉しないよう、数ミリずらすのが安全です。

最後に

整った書類は読みやすく、仕事の進行もスムーズになります。ホッチキスの打つ位置は、ほんの数ミリの差で印象は変わり、受け取る人の扱いやすさや信頼感につながるものです。

横書きは左上、縦書きは右上という基本を意識し、角度や位置を丁寧に整えることで、読み手への気配りや信頼感が伝わります。もちろん、提出先に指定がある場合は、そのルールを最優先にしてください。

相手が気持ちよく読めるかどうかを意識して綴じることが、ビジネスマナーの基本です。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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