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LIFESTYLE

2025.11.24

「僕の理想は〝今の自分〟。手の届かない理想を描くことはありません」俳優・高橋文哉さんインタビュー

18歳で主演をつとめてから、自分の言葉で自分の考えを伝えることを求められてきた高橋文哉さん。いつしかそれは、自らの強みにもなった。そして今。目標に掲げた言葉は、自らの行動を後押しし、未来を切り拓いていく。

俳優・高橋文哉さんインタビュー

自分の思いを自分の言葉で。伝える技術、叶える力

高橋文哉

高橋文哉(たかはし・ふみや)
2001年生まれ、埼玉県出身。2019-20年の特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』の主人公に抜擢。最近の代表作に、ドラマ『最愛』『君の花になる』『フェルマーの料理』『伝説の頭翔』、連続テレビ小説『あんぱん』、映画『交換ウソ日記』『ブルーピリオド』『あの人が消えた』『少年と犬』など。劇場アニメ『クスノキの番人』(2026年1月30日公開)では声優として出演。

心がけたのは役者として寄り添うこと

「ゼロから作品をつくること。自分の頭で想像していたことが形になっていくこと。それが、こんなに楽しいものだと思いませんでした。そして勉強になりました」

そう高橋さんが振り返るのは、初めて企画プロデュース・主演をつとめた縦型ショートドラマ制作の過程について。タイトルは、自身が考えた『この恋は、理想形。』(ショートドラマアプリUniReelにて配信)。このプロジェクトでは、出演者オーディションも実施。そこでは、参加者ひとりひとりの話をじっくり聞き、親身に相談にのる高橋さんの姿があった。それを「勉強になった」と表現したのが、高橋さんらしい。

高橋文哉

「別の作品を撮りながら、オーディション用の台本を書いたり、プロジェクトは時間に追われながらの大変さがありました。一方で、真剣に役者を志している人がたくさんいることを肌で感じ、これまで選んでいただく立場だった自分が審査をして選ぶ立場になり、また違う責任感が生まれました。未来がある人たちの夢を叶えられることもあれば、その芽を摘んでしまうこともあると。

僕が心がけたのは、この経験が応募者にとってムダにならないよう、ひとりの役者として寄り添うことでした。彼らにとっても、僕にとっても、得るものは多いプロジェクト。時間が経って振り返ったとき、迷ったり立ち止まったりしたとき、この経験が自分の糧になったことを実感できるような気がしています」

高橋文哉

手の届かない理想を描くことはありません

自分が体得したことをもとに、自分の言葉で、相手にちゃんと届くように、しっかり目を見て話す高橋さん。今回のオーディション審査員でその能力がより発揮されたが、実は18歳からの仕事経験によって培われたものだという。

「早い段階から、自分の言葉で表現することを求められたのは、苦戦はしましたが、よい経験だったと思います。最初の主演作品『仮面ライダーゼロワン』では、舞台挨拶などで最初と最後にしゃべるのが自分の役割でした。期待に応えたくて、いろいろな舞台挨拶の映像を見て勉強して、しゃべるのが得意だと言えるまでになりたかったんです。

もともとは、自分の思いを言葉にするタイプではありませんでした。それでも、発する言葉が行動を起こすこともある。2025年の目標を『挑戦』と発言したことから、今年は予想していなかったさまざまな新しいことが始まりました。まず言葉にしてみる。この方法は、みなさんにもおすすめします」

先に言葉にしたことで動き出した「挑戦」は、NHK連続テレビ小説、そして縦型ドラマプロジェクトとして結実したが、2026年の目標は「これから」だという。

「これから先々でやりたいことも、実は前倒しで実行してきたので、今は思いつきません。とはいえ、オーディションで新しい才能を目の前にして、自分は現状で止まってはいられないと感じています」

高橋文哉

2025年の挑戦の集大成でもある縦型ショートドラマ『この恋は、理想形。』は、高校生が主人公でありながら、働く女性に届けたいメッセージも多く盛り込まれている。

「Oggi読者みなさんの年齢に寄り添ってつくった役が岡崎紗絵さん演じる一ノ瀬綾乃です。社会経験を積んで、目標もあって、それでも自分に満足していなくて、これでいいのかと迷ったりもする年代。後輩のこと、家族のこと、優先しなきゃいけないことも出てくるけれど、だからこそ自分を大切にしてほしい、という思いを込めました。

一方で、理想ばかりがふくらんで、そのぶん劣等感を募らせる人もいるかもしれません。そんな人には、無理に現実を変えようとせず、理想を現実に引き寄せて、少しずつ達成していくといいのかなと思っています。これは僕も実践していること。僕の今の理想は…『今の自分』。いつか自然にイケおじになれたらいいなとは思いますけど(笑)、手の届かない理想を描くことはありません。理想のために自分をすり減らしたり、無理をすることはしたくないですしね」

そんな高橋さんが、今いちばん「自分らしい」素に戻れるのが、「甥っ子といるとき。欲しいものは全部買ってあげちゃう、甘々のおじさんです(笑)」

縦型ショートドラマ『この恋は、理想形。』

この恋は理想系
©︎2025 「日本オリジナルショートドラマ」製作委員会

縦型ドラマレーベル「FANFARE(ファンファーレ)」の第一弾企画として、高橋文哉が企画プロデュース・主演をつとめる。高校の1学年違いの恋人・高峰 広(高橋文哉)と朝比奈 澪(原 菜乃華)の純愛はすれ違ってしまうが、あきらめきれない澪は、願ったことが叶う不思議な力を使う…。ショートドラマアプリ「UniReel」にて配信中。全50話。「UniReel」LINE公式アカウントでは、LINEミニアプリ上で本編無料話の視聴が可能。

***

2025年Oggi12月号「この人に今、これが聞きたい!」より
撮影/黒沼 諭(aosora) スタイリスト/日座一恵、谷澤美智子 ヘア&メイク/瀬田知代 構成/南 ゆかり
再構成/Oggi.jp編集部

Oggi編集部

「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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