頑張っている人が疲れていたら、僕は助けたい!
Oggi12月号(大好評発売中)では『ウチの会社の広報部次期エース・金城碧海(JO1)のWorking Day』企画にご登場いただいた、金城碧海さん。グローバルボーイズグループ・JO1のメンバーで、メインボーカルとして繊細で色気のある歌唱力に定評が。アーティストとしての活動でだけでなく、9月に行われた『2026 S/Sソウルファッションウィーク』でランウェイデビューを果たしたことも話題に。今回はOggi本誌では載せきれなかった、金城さんのとっておきの未公開インタビュー&アザーカットを特別に公開しちゃいます!
――10枚目のシングル 『Handz In My Pocket』(発売中)の中で金城さんが特に好きな曲は?
歌詞の中にボクシングに関するフレーズに散りばめられている「RUSH」という曲が大好きです。特に「願うんじゃない。叶えろ。不可能の文字はない」というフレーズが共感しました。「行動で示そう、そこに不可能という文字はないで!」というアツい想いを感じたし、僕の想いとも重なるんです。僕はチームの中でもアイディアマンなので、こんなことやりたい、あんなことやりたいという考えがいろいろあるけれど、やりたいことすべてが叶うわけでもうまくいくとも限らないじゃないですか。でも“たとえ、そのときはできなかったとしてもイコール不可能ということではない”と思っているので、いつか叶う日を思い描いてポジティブに受け止めます。皆さんも「RUSH」を聴いて前向きになってくれたらうれしいです。
――JO1のメンバーから元気をもらったエピソードや、労ってあげたいメンバーなどいたら教えてください。
僕が元気をあげるタイプやからなあ~(笑)。というのは冗談で、労ってあげたい人で言うと、リーダーの與那城 奨くんかな。僕が一番尊敬している人です。奨くんは、しっかりしていて器が広いんですよ。感情の起伏がほとんどなくて、普段から感謝の気持ちを忘れない人。僕も考え方で似ているところがあるので一緒に居ると心地良いし、奨くんから学ばせてもらうことも多いです。

――仕事を頑張る人のグッとくる仕草は?
髪の毛をくくる仕草は、「今から何か気合いを入れるのかな?」みたいに思えて注目しちゃいます。逆に、いつもきちんとしている人がまとめ髪をほどいてリラックスする姿にも「お!」と反応してしまいますね。やっぱりギャップに惹かれるのかもしれません。もし、そうやって普段頑張っている人が疲れていたら僕は相談に乗りたいし、助けたいです。「もしかして、こう思っているのかな?」という直感は鋭いほうだと思っているので、直感を信じて話しかけてみると思います。差し入れをするなら、甘いスイーツですかね!
――仕事の日の朝のルーティンを教えてください。
仕事の日は、起きてまず洗面所で歯を磨きます。コンタクトをつけてから、その日の気分に合わせて服を選んで、水をたくさん飲んでいます。朝食はあまり食べませんが、食べるとしたらバナナなどのフルーツ類ですね。
――仕事の日の服選びで重視するものは?
「テンションが上がること」です。自分を鮮やかにしてくれるものが服だと思っているので、ほかの人から見たら個性的でちょっと奇抜かもしれないけれど、僕にはそれぐらいがちょうどいいと思うんですよ。
――今年9月、『2026 S/Sソウルファッションウィーク』でランウェイデビューしたことが大きな話題になりましたよね。実際、ランウェイを歩いてみていかがでしたか?
すごく頑張りました!本番は不思議と緊張しなかったんです。緊張よりも前日の下見でランウェイを見させていただいたときに、「自分がここに立つんだ」とグッと感情が込み上げてきて。その瞬間に、これまで頭の中で想像していたものや勉強してきたことが一気に覆った感覚に陥ってしまったんですよ。本当にすごい場所だなと思いました。事前にデザイナーさんとご挨拶させてもらったとき、一着一着にかける想いやブランドや今回のコレクションのコンセプトをうかがったことでより一層気持ちも入りましたし、作り手の想いを背負って出ることで沸々とエネルギーが湧いてきて、本番ではより自分らしく歩けたと思います。実際にランウェイを歩いてみて思ったのですが、コレクションも個人技じゃないんですよね。いわば団体技でグループ活動ともどこか重なるような気がして、いろいろ感じる部分もありました。
――もし、自分にご褒美をあげるとしたら?
アクセサリーです。「頑張ったな」と思えたときやターニングポイントだと思ったときに新しいアクセサリーを迎え入れていて、ひとつひとつに思い入れがあります。最近だと、JO1の初ワールドツアーでニューヨーク、LAへ向かう前日、気合い入れも込めて購入。身につけてツアーをまわりました。

――ワールドツアーで各都市をまわってたくさんのファンの方に会ってみて、いかがでしたか?
「広い世界の中で一番ホットな場所が、自分たちのライブ中のステージだ」といつも思ってライブに臨んでいるので、ワールドツアーでいろんな都市のファンの方にお会いできて本当にうれしかったです。この経験をできたことがありがたいですし、モチベーションもさらに上がりました。たとえ言語の違いがあっても、音楽は関係なく伝えられるものだということ。驚いたことに、都市ごとにノリ方も聴き方もまったく違うんですよ。アメリカ圏の方は踊ったり、肩を組んで叫んだり、全身ですごく表現してくれて本当に自由で素敵でしたし、それぞれの都市に違う魅力があって、得られたものも大きかったです。
――MCはどうされていたんですか?
MCは各国の言葉を覚えてかなり頑張りましたよ。間違えたり、詰まったり、うまく話せないかもしれないけど、それでもその国の言葉で伝える気持ちが大事だなと思って、みんなでやりきりましたね。それを同じ思いでやり遂げられるメンバーがいて幸せだし、すごいことだなと思います。
――Oggiのオリジナルのプロフィールをつくりたく、【】を埋めてください!
きんじょう・すかい/2000年5月6日生まれ。大阪府出身。A型。グローバルボーイズグループ・JO1のメンバー。【月光のような】性格です。好きなものは【マンゴー】で、苦手なものは【ミルク。そのままの味がダメで、カフェオレとかは飲めます】。特技は【バットを折ること。パフォーマンスで折ったことがあって、意外とできます!(笑)】。JO1でのポジションは【切り込み隊長。何をするにしても先頭を切っていくタイプです】。あだ名は【すち、すーちゃん。サインがかっこいいのとかわいいので2種類あって、かわいいのが“すち”表記。自分でも気に入っていて、すち歴は長いです】。幸せを感じるのは【ウルという男の子の愛猫が本当に僕のことを理解してくれている様子で寄り添ってくれる姿を見たとき。めちゃくちゃ癒されるから、休日はほとんど家から出ないです(笑)】。好きな言葉や座右の銘は【因果応報】。

――最後に、仕事を頑張る読者にメッセージをお願いします。
“こうじゃないとダメ”みたいなことはないから、自分がやりたいと思うことや率先したいことをやってください。そのほうがいいと本気で思います。我慢せずに甘いものを食べてください。そして、たまに目が乾いてきたときには、僕とJO1を見てください(笑)。JO1っておもしろいんですよ!誰しも孤独を感じることはあると思いますが、そんなときは僕もJO1も絶対に皆さんの味方になります。嘘はつきませんから、辛いときや何かあったときは僕たちの楽曲を聴いて、YouTubeコンテンツで思いっきり笑ってください!
【取材メモ】
・玄関でのシーンでは、ドアを出て行くカットを撮影中に振り返ってニヤリと笑う金城さん。撮影後にモニターを確認すると閉まりかけたドアの隙間(数cm…!)から満足げに笑う金城さんの姿がばっちりと映っており、ご本人も含め現場が大爆笑に包まれました。電話のシーンでは「金城ですか?只今、不在にしております…!」とまさかの居留守を使ったり、iPadのモニターを使って打ち合わせている風のカットでは「ここなんですけど…」と言いながら実はイラストを描いていたりと次々とボケをかまして、爆笑をかっさらうムードーメーカーな金城さん。

・シチュエーションの細かいリクエストにも「どんどん言ってください!楽しいです」とノリノリ。撮影後に改めて、いろんなリクエストに応えてくださった感謝を伝えると、「だって、僕たち一緒につくるわけじゃないですか。ただ出るだけだったら、意味がないと思うし、いいものをつくりたいです。むしろ、リクエストがたくさんあるのがよかったです。シチュエーションに合わせて撮影するのもめっちゃ好きです! 1年後くらいにまた戻ってきた金城くんをやったら、ちょっと昇進してるかもしれません(笑)」とおっしゃってくださり、お人柄の良さにスタッフ一同、グッと心を掴まれました。
・撮影チームからスーツ姿を絶賛され、「本当ですか?僕もそう思いました(笑)。Thank you very much!」とテンション高めに答える姿が。
・プロフィール欄を考えていただく際、ご自身の性格について「武士と言われることもあるけどどうですか?」と話す金城さんに「まっすぐさという意味では共感しますが、もっと柔らかさがあると思います」とお伝えすると、しばらく悩んで、「月光のような性格」と回答。その理由を尋ねると、「癒しもあるけど、暖かさもあるから」だそうです。
・好きな言葉にあげていた「因果応報」について、「母から教わった言葉です。悪いことをしたら自分に返ってくるし、いいことをしたらいいことが巡ってくる、と。母からはサブタイトルで“見ている人は見ているからね”という言葉もかけてもらい、僕自身救われたんです。どうしてもこの業界にいると、埋もれちゃったり、真面目にやっていても損をしたり、なかなかうまくいかないこともあるけど、自分がしてきた努力や頑張る姿勢は見ている人は絶対にいる。だから、焦らず頑張っていきなさいと言ってもらえて、今ようやく6年目に入って自分が思いややりたいことを求められるようになったと感じています】と素敵なエピソードを教えてくださいました。
撮影/尾崎玲央(PEACE MONKEY) スタイリスト/久保コウヘイ ヘア&メイク/島田聖香 構成/佐々木怜菜、岡野亜紀子



