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2022.05.19

ビジネスで耳にする「呉越同舟」の由来と意味とは? 使い方や類語を紹介

「呉越同舟」とは、仲の悪い者同士でも、いざという時には協力し合うという意味です。一度は耳にしたことがある故事成語だと思いますが、実は中国の歴史が由来となっています。今回は、意味や使い方、そしてその由来についても詳しく触れていきます。

「呉越同舟」の意味や読み方とは?

話し言葉よりも、書き言葉として使われることが多い「呉越同舟」ですが、読み方もしっかりチェックしておきましょう。

読み方と意味

「呉越同舟」は「ごえつどうしゅう」と読みます。後に由来の方でも解説しますが、「ごえつ」というのは、戦国時代の中国に存在した国、「呉(ご)」と「越(えつ)」からきたものです。

「呉越同舟」の意味は、仲の悪い者同士が一緒になって行動すること。敵同士だった両者が、いざというときに共通の困難や利害のために協力し合うという場面で使います。

「呉越同舟」の由来を解説

(c)Shutterstock.com

先ほど少し触れたように、この四字熟語は中国の「呉」と「越」という国が由来となった言葉です。

この両国は、実力が同じくらいのライバルで、仲の悪いたとえとされていました。現に、他に「呉越」という言葉を使った故事成語の中で、「呉越の仇」というものがあります。この言葉の意味は、仕返しをしようと思う相手への恨み。呉の王と越の王が互いに辛苦を重ね、相手への仇を討ったという故事からつくられたものです。

そんな仲の悪い敵同士が、同じ一つの舟に乗って協力し合い、仲良くしている光景から、「呉越同舟」という言葉が生まれました。『孫子』の「九地」という書物に、その光景の記述が残されています。以下では、その一部の白文、書き下し文、現代語訳を紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

白文:「夫呉人与越人相悪也、当其同舟而済而遇風、其相救也、如左右手」

書き下し文:「呉人、越人と相悪(にく)むなり。其舟(そのふね)を同じうして済(わた)って風に遇(たまたま)に当たりて、其の相救うや、左右の手の如(ごと)し」

現代語訳:呉の人と越の人は互いに憎み合っているが、もし同じ舟に乗りあわせ、そこで大風が吹けば、左右の手のように協力し合い、助け合うだろう。

使い方を例文でチェック

(c)Shutterstock.com

ここまで意味や由来を解説しましたが、実際にどのような使い方をするのか疑問に思う方もいるでしょう。簡単な例文で、実際の使い方を紹介します。

1:ライバル企業であった2社が、呉越同舟して素晴らしいゲームを作り上げた。

競争社会であるビジネスシーンにおいては、特に「呉越同舟」といえる場面が多く出てくるでしょう。元々ライバルである企業が手を組むことによって、一つの事業を成功させ、両者ともに利益を得るというような状況も多々あるものです。

ライバル社ではあるけれど、手を取ってみれば、案外互いの不足を補い合うことができ、相性が良かったなんてこともあるかもしれませんね。

2:普段は仲の悪い2人だが、試合が始まれば「呉越同舟」で息がぴったりだ。

日頃は仲が良くない2人が、スポーツをしている間は抜群のチームワークを見せるというようなシーンを表しています。漫画やアニメに出てきそうなシチュエーションですね。このように、試合を重ねていくごとに仲の悪かった二人の絆も深まって… なんて物語はまさに「呉越同舟」といえます。

3:与党と野党が「呉越同舟」で選挙に臨む。

選挙のシーンにおいても、「呉越同舟」という言葉はよく使われます。選挙について取り上げた記事で、この言葉を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

政治においては、互いに政策方針が違う政党が、選挙で戦うために協力し合うというのはよくあることです。国内政治だけでなく、国際政治においても、対立していた国同士が他の国に対抗するために同盟を組むというような「呉越同舟」といもいえる外交もよく見受けられますよね。

類語や言い換え表現にはどのようなものがある?

(c)Shutterstock.com

さて、「呉越同舟」の類語表現には、以下のような四字熟語やことわざがあります。こちらも合わせてチェックしてみてください。

1:同舟相救う(どうしゅうあいすくう)

この言葉も『孫子』の「九地」の故事に由来する言葉です。「呉越同舟」と同じく、いつもは仲の悪い同士でも、危急の場合や、共通の利害のためには助け合うという意味を持っています。

2:楚越同舟(そえつどうしゅう)

この言葉は、「呉越同舟」の「呉」が「楚」という国に置き換えられている故事成語で、同じ意味で使われます。楚も中国の戦国時代に存在した国で、呉の北に位置していました。楚も越と仲の悪い国であったため、このように表現されることがあります。

3:同舟共済(どうしゅうきょうさい)

意味は、互いに利害や困難を一つにして、ともに喜び、ともに苦しみ合うことです。「呉越同舟」と同じように、一つの同じ舟に乗り合わせるという表現が使われています。ただし、「呉越同舟」に比べると、「仲の悪い両者が」というニュアンスが薄れた言葉です。

他にも、大同団結(だいどうだんけつ)や共同戦線(きょうどうせんせん)という、複数の団体が対立する小異の問題を越えて、一つの共通の目的のもとに協力し、団結するという意味の四字熟語もあります。

他にも、「昨日の敵は今日の友」ということわざを知っていますか? 四字熟語だけでなく、ことわざにも「呉越同舟」と似た意味を持つものがあるんですよ。

意味は、昨日までは敵だった者たちでも、事情が変わって今日は味方同士になること。これは、多くの人が聞き慣れた言葉なのではないでしょうか。人の心や運命がうつろいやすく、あてにならないものであることのたとえです。

最後に

「呉越同舟」についての理解は深められましたか? 社会では「呉越同舟」のような状況に遭遇することも多いかもしれません。しかし、人間の心は変化しやすいものなので、互いに対立し合っていたとしても、手を取り合ってみれば意外と良い関係を築けるなんてこともあるかもしれませんね。

TOP 画像/(c)Shutterstock.com


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