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2025.07.08

「金城湯池」って何のこと? 読み方は? 類語や正しい意味を知りビジネスシーンで活用を

「金城湯池(きんじょうとうち)」とは、非常に守りが堅いことを表す四字熟語です。「金城鉄壁」や「難攻不落」など、さまざまな類語や言い換え表現があります。本記事では「金城湯池」の正しい意味を紹介。類語とあわせ、ビジネスでの活用法も確認しましょう。

「金城湯池(きんじょうとうち)」の意味や由来

外から攻め込めないほど守りが堅いことは「金城湯池」と言い表します。

「金城」とは、金でつくった城のこと。「湯池」には、熱湯をたぎらせた堀、という意味があります。

そもそも城の周りにめぐらされた堀には、敵の侵入を防ぐ目的があります。通常であれば水が張られていますが、「金城湯池」の場合は熱くたぎるお湯です。

さらに、城は頑丈な金でつくられていることからも、「金城湯池」が意味する守りがどれほど強固なものかうかがえます。

「金城湯池」の由来は、中国の歴史書「漢書(かんじょ)」の一節です。当時から人々の間で受け継がれ、現代では城だけでなく、堅い守りを指す語句として使用されています。

きんじょう‐とうち〔キンジヤウタウチ〕【金城湯池】
1 《「漢書」蒯通伝から。「湯池」は熱湯をたたえた堀》守りが非常に固く、攻めるのが難しい城。金湯。
2 堅固で、他から侵害されにくい勢力範囲。「保守派の金城湯池」

出典:小学館 デジタル大辞泉

「金城湯池」の使い方や例文

「金城湯池」は日常会話のほか、ビジネスでも活用できます。ここでは、具体的な使用例をみていきましょう。

・駅前は、A社が支店を多数展開する金城湯池のエリアといえる。そこに我が社が出店し、利益を創出するのは容易ではないだろう
・薬品の研究開発は我が社の金城湯池ともいえる分野だったが、多くのライバル社が台頭する今、さらに専門技術を磨く必要がありそうだ
・守りが堅く付け入る隙がない彼は、まるで金城湯池のようだといわれている
・毎日多くの店に足を運ぶものの、なかなか契約が取れないと思ったら、この地区はライバル社の金城湯池だった

「金城湯池」の類語や言い換え表現

「金城湯池」には、さまざまな類語や言い換え表現が挙げられます。

・金城鉄壁(きんじょうてっぺき)
・湯池鉄城(とうちてつじょう)
・難攻不落(なんこうふらく)
・南山不落(なんざんふらく)
・要害堅固(ようがいけんご)

四字熟語は、状況や考えを端的に伝えたいときに便利です。言葉のバリエーションを増やせば、より的確に感情が伝えられます。

「金城湯池」に似ているものの、ニュアンスが異なると思われる場面では、これらの活用を検討してみましょう。

盾と鍵を持った手の3Dイラスト
(c)AdobeStock

「金城鉄壁(きんじょうてっぺき)」

「金城鉄壁」は、「金城湯池」と非常に似た意味の四字熟語です。「鉄壁」は鉄でできた強固な壁のことで、「金城」に続けることで守りが堅いことを表します。

日常会話では、「金城湯池」と同じような場面で活用できます。ニュアンスの似た言葉ですが、「湯池」と「鉄壁」の違いは押さえておきましょう。

・そのシステムのセキュリティ対策は実に強固で、金城鉄壁と呼べるほどだ

「湯池鉄城(とうちてつじょう)」

熱湯がたぎる堀を意味する「湯池」に「鉄城」を続ける「湯池鉄城」は、非常に強固な城を指す言葉です。

簡単には陥落しない堀を表す言葉でもあり、以下のように「湯池鉄城の守り」の形で使用できます。

・連日多くの観光客が訪れる歴史ある城は、湯池鉄城の守りで、容易には攻め込めなかったといわれている

盾を持ったビジネスパーソンのイラスト
(c)AdobeStock

「難攻不落(なんこうふらく)」

攻め入ることが難しく、容易に陥落しないことは「難攻不落」と言い表します。転じて、こちらの要求がなかなか聞き入れられないことを意味する言葉です。

ビジネスシーンでは、相手に要求が通らず難攻不落な状況に陥る場面もあるかもしれません。そのようなときは、「難攻不落」を使って端的に状況を表してみましょう。

・取引先の専務は実に頑固で、難攻不落の堅物だといわれている
・T県の名物であるB級グルメは地元の支持が厚く、大手チェーン店でも太刀打ちできない難攻不落なジャンルだといわれている
・難攻不落の分野をどう伸ばしていくかが、今後の企業成長に向けた課題だ
・期待の新人として入社した彼女は、難攻不落といわれてきた顧客と大口の契約を結んだ

「南山不落(なんざんふらく)」

「南山不落」とは、永遠に崩れ落ちないことです。「南山」は、中国にある終南山(しゅうなんざん)のことで、崩壊しない物事を表します。「不落」は、城などが攻め落ちないことです。

「金城湯池」は城、「南山不落」は山を表す四字熟語ですが、いずれも非常に強固なものを表す点は共通しているといえます。

「永遠に崩れ落ちないほど強い」、というニュアンスを加えたいときは「南山不落」を使ってみてください。

・かつて南山不落といわれた城は、時を経た今でも実に見事な姿をたたえている
・南山不落と思われていた問題が解決し、ついに新商品が誕生した

「要害堅固(ようがいけんご)」

「要害堅固」は、敵に対する堅い守りを意味します。「要害」とは、険しい地形のこと。そのぶん外敵が侵入しにくく、防御に適しています。

味方にとって利があり、敵には害となる状態を表す「要害堅固」は、守りやすく攻めにくいというニュアンスで使用できます。

日常会話では、そのような城や状況を表す語句として活用しましょう。

・その城は高い山の上に建てられ、門までの道のりは険しく容易ではない。まさに要害堅固な砦(とりで)といえるだろう

「金城湯池」や類語をビジネスで活用しよう

堅い守りを意味する「金城湯池」は、日常会話やビジネスシーンに適した四字熟語です。多くの類語があり、状況に応じてさまざまに使い分けできます。

気を付けたいのは、それぞれ少しずつ意味が異なる点です。状況や感情を間違いなく伝えるためには、それらの意味を正しく理解しておく必要があります。

今回ご紹介した使用例を参考に、「金城湯池」をはじめとする四字熟語の数々をぜひ活用してみてください。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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