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2025.08.21

誤魔化す(ごまかす)の語源ってゴマのお菓子? 意味や使い方も確認しよう

誤魔化す(ごまかす)とは、その場を取り繕うことや、不正をすることを意味する言葉です。中身が空洞のお菓子に由来する言葉という説も。誤魔化すの語源や意味、使い方についてわかりやすく解説します。

誤魔化す(ごまかす)とは?

「誤魔化す(ごまかす)」とは、本心を周囲に知られないようにわざと話をそらしたり、でまかせを言ったりすることです。その場や上辺を取り繕うときに使われる言葉ですが、不正をするといった意味でも使われます。

また、「胡麻化す」と表記されることもありますが、いずれも当て字です。平仮名で「ごまかす」と表記しても問題ありません。

ごまか・す
[動サ五(四)]
1 本心を見やぶられないように、話をそらしたり、でまかせを言ったりして、その場やうわべをとりつくろう。「笑って―・す」「年を―・す」「世間の目を―・す」
2 人目を欺いて不正をする。「帳尻を―・す」「不良品を―・して売る」
[補説]「誤魔化す」「胡麻化す」などと当てて書く。

出典:小学館 デジタル大辞泉
嘘をついている人のイラスト
(c)AdobeStock

「誤魔化す」の使い方

「誤魔化す」は、本心を見破られないように、その場や上辺を取り繕うことを意味する言葉です。次のように使われます。

・彼は笑って誤魔化したが、どうやら図星だったようだ
・年齢を誤魔化しても、特にメリットはない
・彼女は素晴らしい経歴を持っているが、あえて世間の目を誤魔化して地味に生活している

また、「誤魔化す」は人目を欺いて不正をするときにも使われる言葉です。

・あの店では、不良品を誤魔化して売っている
・思ったように売れなかったため、帳尻を誤魔化して報告した
・帳簿を誤魔化しているが、すぐに税理士に指摘されるだろう

いずれの意味も、決してポジティブな表現ではありません。他人の行為や発言を指して「誤魔化している」というときは、貶すニュアンスになる恐れがあるため注意が必要です。

「誤魔化す」の語源

「誤魔化す」の「ゴマ」は、煩悩を焼却して息災などを祈願する密教の修法である「護摩(ごま)」に由来するという説や、「胡麻(ごま)」のお菓子に由来するという説もあります。

昔、ある菓子店で「胡麻胴乱(ごまどうらん)」と呼ばれる中が空洞のお菓子を販売していました。見た目はおいしそうでも、中身は空っぽであることから、「胡麻菓子=ごまかし」の意味で使われるようになったともいわれています。

誤魔化すと類似した意味で使われる言葉

「誤魔化す」のように、上辺を取り繕ったり不正をしたりといった意味で使われる言葉には、次のものがあります。

・騙す(だます)
・欺く(あざむく)
・謀る(たばかる)
・言いくるめる
・はぐらかす
・煙(けむ)に巻く
・お茶を濁す

それぞれのニュアンスの違いや使い分けについて、例文を通して見ていきましょう。

人と吹き出しのイラスト
(c)AdobeStock

騙す(だます)

「騙す(だます)」とは、嘘を言って本当でないことを本当であると思い込ませることです。

・人を騙して金を取ることは、決してしてはいけないことだ
・あの顔にまんまと騙された
・彼が私を騙そうとしているのは、表情からも明らかだ

また、騙すは「他のことに気を紛れさせて落ち着かせる」や、「機嫌をとってなだめる」といった意味で使われることがあります。

・お菓子が食べたいという子どもを騙して、なんとか寝かせた
・こんな子ども騙しには誤魔化されないよ
・体調が思わしくないが、気にしないように騙し騙し仕事を続けている

誤魔化すは「上辺を取り繕うために嘘をつく」ときに使われますが、騙すには取り繕うといったニュアンスはありません。そのため、誤魔化すよりも悪意のある意味合いで使われる傾向にあります。

欺く(あざむく)

「欺く(あざむく)」とは、言葉巧みに嘘を言い、相手に本当だと思わせることです。

・敵を欺くには、まずは味方から欺く必要がある
・彼は私を欺いていることに気付いていない
・候補の人たちをまんまと欺き、主役の座を勝ち取った

「欺く」は「騙す」と同じく、相手に嘘を信じさせるという意味があります。しかし、「欺く」は文章語であり、信頼に反する行動を取るときに使われる傾向があるのに対し、「騙す」は口語で、どちらかと言うと嘘を本当と思わせることに重点が置かれる言葉です。

また「〜を欺く」という表現は「〜と負けずに張り合うほどである」や「〜と紛れる」といった意味でも使われます。

・彼は雪を欺く美しい肌の持ち主だ
・昼をも欺く月夜だ

いずれも文語的な表現で、日常会話よりは小説や詩の中で使われることが多いといえます。

謀る(たばかる)

「謀る(たばかる)」とは、計略を巡らして騙すという意味の言葉です。

・忍者は一度は捕まったが、敵を謀り、うまく逃げてきた
・彼は人を謀る男だ。まったく信用ならない
・彼女は謀ることに長けている

「謀る」は「はかる」とも読むことがあります。「はかる」と読むときは、物事を考え合わせて判断する、企てる、たくらむといった意味で使われます。

言いくるめる

「言いくるめる」とは、言葉巧みに相手を信用させて騙すことや、口先で丸め込むことです。

・まんまと言いくるめられた
・本当はいけないことだと知りつつも、彼女に言いくるめられて手を貸した
・彼は押しが強く、黒を白と言いくるめるのは朝飯前だ

なお、「言いくるめる」は「言いくろめる」の音が変化した表現です。

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はぐらかす

「はぐらかす」とは、相手からの追及を逃れるために話の焦点をぼかしたり、言い紛らしたりすることです。

・「今度、取引をしよう」と言ったのに、なんだかんだとはぐらかして、話が進展しない
・彼女は重要な話になるとはぐらかす
・知り合って10年にもなるのに、まだ年齢をはぐらかして答えない

相手に気付かれないように離れることも「はぐらかす」と表現します。

煙(けむ)に巻く

「煙(けむ)に巻く」とは、大げさなことや相手の知らないことを言い立てて、相手を圧倒したり誤魔化したりすることです。

・よくわからない理論で人を煙に巻いた
・彼の話を真剣に聞くだけ無駄だ。小難しい話で煙に巻く
・核心に迫ろうとしたが、煙に巻かれてしまった

「煙」は「けむり」ですが、誤魔化すときには「けむ」と読みます。

お茶を濁す

「お茶を濁す」とは、その場しのぎで表面を取り繕うことです。

・バッグの値段を聞いたら、お茶を濁されてしまった
・お茶を濁すような話ばかりで、具体的なことは何ひとつ言わない
・彼女は、肝心な話はお茶を濁す

言いたくないことを言わないといったニュアンスが強く、相手を積極的に騙す意味合いはありません。

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ニュアンスの違いに注目して使い分けよう

誤魔化すと似たニュアンスの言葉は多いですが、それぞれ「悪意があるか」「言いたいことを言いたくないだけか」といった点が異なります。意味合いの違いや悪意の有無などに注目して、言葉を使い分けるようにしましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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