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「世間知らず」とは?
皆さんは、「世間知らず」という言葉にどんなイメージを抱きますか? どちらかというと、良い印象を抱かない人が多いのではないかと思います。表立って使われることが少ない言葉「世間知らず」について、今回は詳しく見ていきましょう。
「世間知らず」の意味
「世間知らず」は、「世間」と「知らない」が組み合わされた言葉なので、意味が推測しやすいですね。「世間知らず」とは、「社会の事情に疎かったり、経験が乏しかったりするさま」という意味があります。
「世間知らず」は、非常識な行動をとってしまったときなどに使われる表現なので、マイナスのイメージがある言葉です。そのため、対象となる相手を目の前にして言うことはあまりありません。
「世間知らず」の類語
続いて、「世間知らず」の類語について紹介します。使うことは多くないかもしれませんが、意外な場面で役に立つことがあるかもしれませんよ。
1:未熟者
「未熟」とは、「果実などの作物が十分に熟れていないこと」や「学問や技術の経験が十分ではないさま」を表しています。「世間知らず」は、第三者が人を評価する際に使うことが多いですが、「未熟者」は、自分を表現するときに使うことが多いです。
例えば、「まだまだ未熟者ですので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」というように使います。
2:箱入り娘
「箱入り娘」とは、「箱に入れて大切にされた」という比喩を用いて、「大事に育てられた女性」を意味しています。「箱入り」という通り、実社会に触れないまま育てられてきたので、「世間知らず」と言われてしまう場合も。
3:青二才
「青二才」は、「あおにさい」と読みます。果物が熟す前は青色であるというところから、「青」には「未熟」という意味合いがあるようです。主に「若くて経験の浅い男性」を指す時に使います。
また、「青二才」には、嘲りや見下すニュアンスが含まれているため、誰かに対して使う際は注意が必要です。
「世間知らず」と言われる人の特徴とは?
「世間知らず」とは、具体的にどんな人を指すのでしょうか? 「世間知らず」と言われる人の特徴を確認してみましょう。自分や周りの人に当てはまる特徴がないか、ぜひチェックしてみてくださいね。
1:金銭感覚がずれている
「世間知らず」と言われる人の特徴として、「金銭感覚が周囲と異なる」ことが挙げられます。「欲しい!」と思ったら、値段を見ずに買ってしまう人や、損得・実用性などを考えずに買い物をしてしまう人は、「お金に困ったことのない、世間を知らない人なんだな」と思われてしまうことがあるのです。
2:警戒心がない
警戒心がない人は、良くも悪くも、人を疑わない純粋さや素直さがあります。人に裏切られたり騙されたりした経験が少ないという点で、「世間知らず」と思われてしまうことがあるのです。
3:社会の流れに疎い
話題のニュースに疎い人も、「世間知らず」と言われる人の特徴といえるのではないでしょうか。社会に出て生活する上で、社会の動向を知ることは重要です。社会人として必要な最低限の常識が備わっていないと、「世間を知らない」と思われてしまう傾向にあります。
4:言葉に弱い
「世間知らず」の人は、語彙力や表現力が乏しかったり、一般的な漢字の読めない人が多い傾向にあります。新聞や本などの活字に触れる機会が少なく、反対にパソコンやスマホが普及したために、常識的な言葉が使えないケースが増えているようです。
「世間知らず」と思われやすい行動とは?
「世間知らず」と言われてしまう人は、どういった行動が「世間知らず」になるのか分かっていない人も多いです。そこで、「世間知らず」と思われやすい行動について紹介します。
無意識に自分がしてしまっていないか、チェックしてみましょう!
1:時間にルーズ
約束の時間や締切を守れない人は、常識がない人として信頼を失い、「世間知らず」だと思われやすいです。時間に遅れそうな場合は、分かった段階であらかじめ連絡するようにしましょう。
2:挨拶をしない
挨拶は、相手とコミュニケーションを取るうえで非常に重要です。挨拶は社会人として守るべき最低限のマナーですので、挨拶ができない人は「世間知らず」だというレッテルを張られてしまいます。
3:場に応じた言葉遣いや服装ができない
場の状況や相手に応じた言葉遣い、服装ができない人は、社会慣れしていない「世間知らず」な人だと思われてしまいます。TPOを弁えた言動を心がけていきたいですね。
「世間知らず」を改善するにはどうしたら良い?
周囲から「世間知らず」だと思われないためには、何を心がけたら良いのでしょうか? 最後に、「世間知らず」を改善するための方法を紹介します。
1:相手の立場に立って考える
「世間知らず」だと言われる人は、自分の価値観で行動してしまいがちです。そこで、相手の立場や状況に立って考えてみましょう。他者の視点から考えてみることで、社会性を育むことができるのではないでしょうか。
2:ニュースや新聞をチェックする
社会情勢について知ることも重要です。先に「世間知らず」な人の特徴として、「社会の流れに疎い」ことを紹介しました。会話の中で常識的な話についていけないと「世間知らず」だと思われてしまうので、情報収集のアンテナを張ることを心がけてみましょう。
また、仮に分からない話題が出たとしても「知りたい」という気持ちを大切にしてください。好奇心の積み重ねが、知識の積み重ねに繋がります。
3:経験を積む
積極的に様々な経験をしてみることもおすすめです。人とコミュニケーションを取ったり、新たな知識を学ぶことは、社会の常識やマナーを知ることに繋がります。人として成長することができるため、「世間知らず」から脱却することができるのではないでしょうか。
最後に
「世間知らず」とは、「社会の事情に疎かったり、経験が乏しかったりするさまや人」のことでした。社会人にとって最低限のマナーや常識が備わっていないと、「世間知らず」な人として、信頼を失ってしまうことがあります。
もし、自分自身が「世間知らず」な特徴や行動に当てはまる節があったら、ぜひ本記事をひとつの参考に、脱「世間知らず」を目指してみてくださいね。
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