夏休みの宿題・定番やそれ以外
長い夏休み。学校からは、勉強だけでなく、様々な宿題が与えられますよね。毎年恒例のものもあれば、高学年になってから登場する課題も。一般的に宿題の定番とされるもの、そうでないとされるものも含めて見ていきましょう。
工作
工作は、小学校6年間、毎年の定番といえるでしょう。取り掛かり始めると夢中になる子どもも多いのですが、作業を開始するまでにとても時間がかかることも。学年によって難易度はさまざまですが、アイディアに困ったときには貯金箱を作ってみるのも一つの方法です。
準備するのは、牛乳パック、ペットボトル、紙粘土、折り紙、カッターナイフ、はさみ、のりです。牛乳パックやペットボトルをお気に入りの形に細工して、土台を作ります。土台に紙粘土や折り紙で飾りを付ければ完成。お金の出入口は忘れないように注意しましょう。
高学年であれば、お金を入れると仕掛けが動くものなど難度を上げていくと面白いでしょう。思いつくままに作っても良いですが、作る前にデザインを紙に描いておくと作業しやすいですね。
英語力を強化
2020年度から、小学校3年生で英語が義務化されました。これからどのように英語の評価がされていくのか、不安を抱えている親子も多いかもしれません。
夏休みを利用し、英語の動画や英語教室のサイトの教材を活用して、英語に触れる機会を増やしてみても良いですね。また、今までに観たことのある映画を英語版で鑑賞してみても面白いでしょう。
2学期に向けて準備をしておくためにもおすすめです。英語に親近感や興味を持ってから宿題に取り掛かると、楽しみながらスムーズにできそうですね。
絵日記
こちらも夏休みの定番といえます。絵日記って、意外と難しいもの。「絵日記に書くことがないから、どこかに連れて行って」なんて、子どもに言われた経験がある方もいるかもしれません。日常を書けばOKとはいえ、子どもはなかなかそうもいかず、特別な日が必要なようです。
旅行や帰省、お祭りなどのイベントがあれば書きやすそうですよね。ただし、連れて行ったからといって、記憶が新鮮なうちに書くとは限りません。絵日記を書くのに時間が空いてしまった場合は、先に絵を描くとよいでしょう。そうすると、自然と文章も書きやすくなるはずです。
とはいえ、特別な日ばかり作れないのが実情。そんなときは、おやつに自分で飾り付けをさせてみたり、ご飯作りのお手伝いをしたりなど、いつもとは違う作業をお願いしてみましょう。同じお手伝いでも、普段とは違うことをすることで、新鮮さが出て書きやすくなりますよ。
夏休みの宿題あるあるとは? 十人十色
夏休みの宿題を進めるペースは、子どもによって異なります。毎日コツコツすべての課題を計画的に進めていくタイプや、思い付いたときに一気に済ませるタイプ、最後までためてしまうタイプなど、いろいろなタイプの子どもがいるでしょう。また、観察日記を毎日欠かさず記入していける子どもは、少数派ともいえるかもしれません。
7月中や8月のお盆までには終わらせる、と最初は意気込むものの、8月もお盆を過ぎると、思うように進まずに焦り始める子どもも珍しくないでしょう。夏休みの最終週になって、親は怒りながら、子どもは泣きながら、毎日を過ごすようなことはできるだけ避けたいですね。
夏休みの宿題がぎりぎりにならないための方法
小学校低学年の夏休みの宿題は、特に大人の補助が必要になるといえます。高学年になっても、親のチェックや補助はまだまだ必要でしょう。そこで、夏休みの宿題がぎりぎりにならないためのポイントを紹介します。
おおまかな計画を立てる
夏休みの始めに、おおまかな計画を立ててみましょう。最初の1週間はドリル、2週目は工作など、1週間ごとに行う課題を決めて、工作なども早めに着手するように計画するのもいいですね。
計画に沿って、できるだけ毎日コツコツ進めることが大切です。1週間分の宿題を週末まで溜めてしまわないよう、親が進捗具合を定期的にチェックしましょう。
1日に進める量を決める
ドリル1ページなど、毎日決まった分量を進めることで、計画的に終わらせることにつながります。最初に計画を立てることと、毎日しっかり続けることが重要になるので、かなりの根気が必要に。
最初は大変かもしれませんが、その生活リズムに慣れてくれば、意外と楽にできるかもしれません。
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夏休みの宿題がぎりぎりになった時の最終手段
夏休みも間もなく終わるという頃、宿題にまったく手がつけられておらず、焦った経験をしたことのある人は、親子ともに多いかもしれません。ぎりぎりで終わりが見えないという事態は避けたいものの、なんとか宿題を提出するための最終手段を考えていきましょう。
家族に助けてもらう作戦
基本的には宿題は自分の力でやらなければ意味はありませんが、ほとんど白紙で提出するのも… ということで、家族に教えてもらったり、手伝ってもらえるところは家族の力を借りて、少しでも白紙部分を減らすのも最終手段。基本的にはこんな事態にならないよう、日々コツコツ進められるようチェックし、工夫しましょう。
先輩に意見を聞く作戦
家族ではどうにもならない、そんなときは、ご近所や、同じ習い事をしている親しい家族のお兄ちゃんお姉ちゃんに協力してもらうのも一つの手。
実際に手伝ってもらうということではなく、案を提供してもらいます。親よりも子どもたちに近い年齢や思考のため、発想も豊かで、ヒントになるアドバイスをくれることでしょう。
最後に
夏休みは長いお休みだからこそ、宿題をすることを先延ばしにしやすいもの。7月中に終わらせておけば、残りの1か月は好きなことができる、のんびり過ごせる、と最初は意気込みますが、実行することはなかなか難しいですよね。
工作など、場所や時間を必要とする作業は、親の都合も関係してきます。子どもがやる気のあるうちに、親もなるべく合わせるようにして、早めに済ませておきましょう。早めに終わらせることが、最後に大変な思いをしなくて済むということを、親も心得て行動したいですね。