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LIFESTYLE

2022.09.12

「叱る」と「怒る」の違いとは?「叱る」の英語表現や子供を叱るときに気をつける4つのポイント

「叱る」は相手の悪い点を指摘し、厳しく注意することです。一方で「怒る」とは、苛立ちから感情が荒れる状態を指します。「叱る」と「怒る」は明確な区別なく使われていますが、実は全く違う行動なのです。今回は「叱る」の英語表現や類語のほかに、「叱る」時のマナーや子供への叱り方を紹介します。

「叱る」とは?

指をさす人
(c)Shutterstock.com

まずは「叱る」の意味や漢字、類語について確認しておきましょう。

「怒る」との違いとは?「叱る」の意味

「叱る」の意味は、相手の悪い点を指摘し、厳しく注意することです。一般的に目上の人から目下の人に向けて行われる行為で、上司から部下へ、親から子供へ「叱る」ことが多いでしょう。

それに対して、「怒る」は自分の苛立ちを相手にぶつける行為です。例えば幼児が母親に物を投げてしまった時に、それが悪いことだと教えるために注意するのが「叱る」、自分が痛い思いをしたことで苛立ち、感情的に怒鳴るのが「怒る」という行為になります。「叱る」と「怒る」の決定的な違いは、相手に何かを伝えたいかどうかです。

漢字

「叱る」の漢字ですが、右側の「ヒ」のような部分は突き抜けて書くので気をつけましょう。

ところで、皆さんは「𠮟る」という漢字を見たことがありますか? 実は、本来「しかる」というのは口+七という漢字で書くことが一般的とされていました。音読みも、「𠮟(シツ)」と「叱(カ)」というように区別されていたようです。しかし、「叱る」の漢字の使用頻度がどんどん高くなり、混同されてしまったため、今では「叱る」とも「𠮟る」とも表現できるようになったとされています。

類語

「叱る」の類語には、叱咤、叱責、説教などがあります。1つずつ意味を確認していきましょう。

叱咤は、「叱る」という行為を大声で行うことを言います。また、大声で叱りつけて、相手を励ますという意味で用いられることも。「新人の彼は上司に叱咤されていた」というように使います。

叱責は、他人の失敗を厳しく「叱る」という意味です。「叱る」よりもさらに厳しい指摘をするニュアンスで使われるでしょう。「大きなミスをし、部長から直々に叱責を受けた」のような例文があります。

説教は教え導くために言い聞かせることです。1番聞き覚えのある言葉なのではないでしょうか。「監督や親から説教を受ける」というように使いますよね。

「叱る」の英語表現とは?

指を指される犬
(c)Shutterstock.com

「叱る」の英語表現を調べてみると、“scold”が最初に出てくるかもしれませんが、これは強い言い方であり、ネイティブの間ではあまり使われないようです。以下の3つは比較的使用頻度が高いものなので、ぜひ覚えておきましょう。

1:get mad

相手を「叱る」という意味で使われる表現です。後ろに“at”と対象の人をいれることで、「を叱る」という表現ができるでしょう。「I got mad at sister for being late(妹が遅刻したため叱りました)」のような文章が作れます。

2:yell

怒鳴って叱るという意味で使います。Be動詞+過去形で「叱られた」と表しても良いでしょう。「My boss yelled at me」を受け身で表現すると「I was yelled by my boss」となり、どちらも「上司に叱られた」という意味になります。

3:tell off

主に子供を叱る時に「tell off」が使われます。叱られる、というように受け身にしたい場合は、「get told off」と表現すると良いでしょう。「My sun got told off by his teacher(私の息子は先生に叱られた)」のような例文が挙げられます。

怒るとは違う、「叱る」時のポイント

指に書かれた顔
(c)Shutterstock.com

「怒る」と「叱る」の意味の違いは確認できたところで、実際の正しい叱り方とはどのようなものなのでしょうか。「叱る」時に意識するとよいポイントを4つ紹介します。

1:なにがあったのか、事実確認を怠らない

職場でも子育てでも、「叱る」前にどのようなことがあったのか、本人に直接事情を聞きましょう。頭ごなしに叱られると、本人も納得がいきにくいはず。どうしてそんなことになったのか、話を聞きながら一緒に考える姿勢を見せることで、両者の信頼関係も築けるでしょう。

2:感情的にならない

感情的になってしまうと、こちらの伝えたいこともうまく伝わらず、相手の興奮も起こしてしまうため、良いことがありません。「叱る」時は冷静さが大切です。すぐに感情的になってしまう人は、一度深呼吸をして落ち着きましょう。

3:自分の立場をわきまえる

今自分はどの立場から叱っているのかを考えてみてください。親としてなのか、上司としてなのか、それによって「叱る」目的も変わってきますよね。立場を考えることで感情的になることも抑えられますし、相手に叱っている目的も伝わりやすいでしょう。

4:何のために行動を変えてほしいのかを伝える

「叱る」という行為は、あくまで相手を良い方向に導くためにするものです。ただ怒っているのではないという事を示すためには、叱っている意図を伝えてみるのも良いでしょう。そうすることで、相手も行動を改めやすいのではないでしょうか。

子供へ「叱る」時に気をつけたい4つのこと

怒る母の前で耳をふさぐ女の子
(c)Shutterstock.com

1:他の人と比べない

「叱る」時に、つい兄弟や他の子供と比べてしまっていませんか? よくやってしまいがちなことですが、子供からすると「なんで他の人と同じようにしなければならないのか」と個性を否定された気分になってしまいます。その子の人格を否定してしまうことにも繋がるので気をつけましょう。

2:伝えたいことは端的に

だらだらと伝えても、子供の集中力は持ちません。言いたいことをためてしまわず、その時その時に、パッと伝えましょう。回りくどく言うと伝わらない時もあるので、ストレートに伝えたいことだけを伝えましょう。

3:「○○しないで」ではなく「○○をして」という言い方に変える

「叱る」時のポイントは、言い方を肯定的な形にするということです。「○○しないで」と言われると、抽象的で結局何をしたらよいのか伝わらない時があります。できるだけ具体的に「○○の時はこうするんだよ」というように、やるべきことを教えてあげましょう。

4:「叱る」場所や環境も考えて

周りに人がたくさんいたり、お友達の前だったりすると子供は話に集中できません。家に帰って落ち着いてから、しっかり目を見て話すなど、場所や環境にも気を遣いましょう。

最後に

「叱る」行為は、「叱る」側も体力が必要なことです。「もう言いたくない」「いちいち言うのが面倒だ」というように感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、叱られた側は、必ず後からなにか為になっているはずです。「叱る」ということをネガティブに考えず、一種の人生経験だと思って前向きに捉えてみませんか?

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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