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「言い方がきつい」人とは?
「言い方がきつい」人とは、その言葉通り、口調が常に厳しい、人にやさしく話しかけることができない人のことを言います。職場では「怖い人」とみんなに恐れられているかもしれません。
「言い方がきつい」人の特徴とは?
「言い方がきつい」人の特徴を挙げてみます。あなたの周囲の人や、あなた自身をチェックしてみてください。
1:せっかち
たとえば、子どもに「早く早く」とせきたてているお母さんを想像してみてください。かなり「言い方がきつい」感じですね。
そんなふうに、性格がせっかちで、いつも「早く早く」と思っている人は、「言い方がきつく」なりがち。自分の思うペースでものごとが進まないと、周りを「自分の思い通りに動かしたい」という気持ちが働き、それが「きつい言い方」になって現れるのです。
こういったタイプの人は、マイペースな人とはとにかく相性が悪いので、お互い関わらないようにするといいと思います。
2:精神的に余裕がない
先ほどのお母さんの例でもいえることですが、「期日が迫っている」「必死でやっている」「恋人とうまくいっていない」「友人とケンカ中」など、精神的に切羽詰まった状態だと、「言い方がきつく」なってしまうことが多くあります。
普段はそんなことないのに、突然「言い方がきつく」なった人がいたら、「何かあった?」とそっと声をかけてあげるといいかもしれませんね。
3:口下手
意外なことに「言い方がきつい」人の大半は、口下手です。なので、怒ってもいないのに相手に「きつい」と取られてしまうのです。要するに、単なるぶっきらぼう。よく知っている人たちの中では悪い印象はないのに、初めての場所では思うようにパフォーマンスが発揮できない人は、このタイプに多いようです。
「言い方がきつい」人の心理とは?
では、「言い方がきつい」人はどんな人なのでしょうか。「普通に話してくれればいいのに…」と周囲は思っているのにできないのには訳があるのです。きつい言い方の背景にある真理を調べてみました。
1:自分の意見を押し通したい
何よりも「自分の意見」を押し通したいという強い気持ちが、「きつい言い方」となって出てくるのです。誰だって「きつい言い方」の人に反論するのは怖いですよね。
「きつい言い方」の人は、強い口調で話したほうが、反論されにくいと知っているので意識的にせよ、無意識にせよ、「きつい言い方」になるのです。
要するに、このタイプの人は「自分さえ良ければ周りはどうなってもいい」という利己的な考えの持ち主が多いといえるのかもしれませんね。
2:人に興味がない
自分の言葉よって相手がどう感じるかや周囲から自分がどう思われるのかといったことに興味が薄い人には、やさしく話そう、好かれるようにしようといった心理が働きません。なので「きつい言い方」になりがちです。
このタイプの人は、「きつい言い方」をしているつもりはまったくありません。やさしく話そうという気がない場合が多いようです。
ある意味では、先ほどの「自分の思いを押し通したい」人よりも厄介といえるかもしれません。興味のないものに興味を持ってといっても、なかなか難しいものなのです。
3:人に否定されたくない
「きつい言い方」の人は、気が強そうにみえて、じつは気が弱い人なのです。自己肯定感が低いため、相手から否定されることを極端に嫌うのです「きつい言い方」は、いわば否定されないための鎧のようなもの。高圧的な態度でいることで、相手を封じ込め、自分を否定されないようにするのは、否定されると一気に崩れ落ちてしまうことを本当は知っているからなのです。
「言い方がきつい」人への対処法を紹介
もし、身のまわりに「言い方がきつい」人がいたらどうしたらいいでしょうか。本人の心理がどうであれ、間に受けているとやっぱり疲れてしまいます。
1:割り切る
まずはこの方法を試してみてください。「この人はこういう言い方しかできないんだ」と割り切ってしまうのです。決して「自分が悪かったのかも…」などと振り返ったりしないでください。
相手は、自分を否定される機会を奪うために、必死に高圧的に出ているだけだと考えるようにすると気が楽になるのではないでしょうか。そもそもあなたにそのような気がないのであれば、相手の取り越し苦労ですから「お気の毒に」くらいの気持ちで割り切るのがいちばんです。
2:サッサと切り上げる
「言い方がきつい」人と長く話をしていると、どんな人でも精神的にぐったりししまいます。であれば、接する時間を物理的に短くしましょう。要は、なるべく話を早く切り上げるようにするのです。
話を切り上げるときにおすすめのフレーズとしては
「そうなんですね、わかりました」
「なるほど、そうなんですね」
というような相手の話を引き出すような反応はせずに、そこで話を終わらせてしまうフレーズがおすすめ。
「分かりました」「気を付けます」「やってみます」「すみませんでした」など、とにかく会話を続かせないように言葉を選びましょう。話が終わってしまえば「きつい言い方」はできません。
3:素直に伝える
これが正攻法です。「もうすこし、やわらかく言ってもらえませんか」「そういう言い方だと、こちらは意見が言えません」というように、キッパリと伝えましょう。
ただし、この方法は相手を間違えるとケンカになります。この方法を使っていいのは「きつい言い方」には何らかの理由がありそうだと思われる場合のみです。この場合、「きつい言い方」は一種のSOSの意味合いがあるからです。
「自分だけにきつい」「今まではそうでもなかったのに、最近急にきつい」などというときがいいですね。
ポイントは「自分がどう感じたか」だけを伝えること。
「あなたの今の言い方は理解できません。」ではなく、「あなたの今の言い方は理解できませんでした」と伝えるのです。相手に誤解を与えないように、自分の気持ちを伝えることを意識するといいかもしれません。
「言い方がきつい」と言われたら?
では、あなた自身が「言い方がきつい」といわれたらどうしましょう。自覚がある場合には誤って言い直すのがいいですね。もし自覚がなかったのに、「きつい言い方」で相手を萎縮させていたのであれば、何とかして改めねばなりません。
いちばん簡単なのは「ゆっくり話すこと」。ゆっくり、きつく話すというのは難しいことです。ゆっくり話すと自然にやさしい口調になるのではないでしょうか。
最後に
「きつい言い方」をされるのもつらいことですが、自分が無意識にそうなっているのも悲しいことです。ときどき、自分自身を振り返ってみる時間を持つといいかもしれませんね。
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