同級生と話が合わなくなる大きな理由

同級生と話が合わなくなる理由について、アラサー女性にありがちな背景を3つの視点から解説します。
♦︎生活環境の変化
アラサー世代は、進学・就職・結婚・出産・転勤などそれぞれに人生のステージが変わっていく年代。
学生時代は同じ環境にいた関係でも、置かれている立場が異なると価値観や関心が変わります。たとえば子育て真っ最中の人と独身で仕事に打ち込んでいる人とでは、日々の関心ごとが違って当然です。
興味や関心が異なると、話をしていてもかみ合わないと感じやすくなるのです。
♦︎価値観のズレ
成長とともに、人の価値観は変わります。具体的には金銭感覚や仕事に対する考え方、人付き合いのスタイルなどが挙げられ、学生時代には似たような感性を持っていても社会に出ていろんな経験を積むなかで、考え方が大きく変わる人もいます。
価値観がズレてくると話題の選び方や笑いのポイントも異なりやすいので、話が合わないと感じやすくなります。
♦︎話題のズレ
趣味や関心ごとは時間とともに変化するので「最近読んだ本の話」や「推し活の話」で盛り上がりたい人もいれば「住宅ローン」や「子どもの習い事」などの現実的な話題に関心が向いている人もいます。同じ空間にいたとしても興味のない話を延々とされると、聞き手は退屈に感じてしまいがちです。
どちらが良い悪いではなく、ただ「話が噛み合わない」という状況も話が合わないと感じさせる背景のひとつでしょう。
話が合わないときの「上手な距離の置き方」

話が合わない同級生とは、一時的に疎遠になる例が少なくありません。このときに適切な距離の置き方ができると、時間が経って再び仲が良くなる可能性を残せます。
将来につながる「上手な距離の置き方」を解説します。
♦︎無理に合わせない
話が合わないのに、興味があるように演技をしてまで話を合わせようと無理をすると、疲れてしまいます。
相手がつまらない話をしていると感じたときには、ただ「うんうん」と聞き役に徹し、気の利いた相づちを打とうとしなくてもいいのです。
「今は、違っていてもいいんだ」と思える距離感を保っていきましょう。
♦︎共通点を探してみる
今の生活スタイルや価値観が異なったとしても、昔好きだった漫画や地元の思い出、青春時代のエピソードといった話題であれば、共通点は意外と残っています。
あえて「今」ではなく「昔」の話に回帰してみると、再び笑い合える瞬間が出てくる可能性も!
共感できる話題を終始探し続ける必要はありません。会ったときに共感できる話題がほんの少しあるだけでも、和やかなムードがつくれるでしょう。
♦︎会う頻度を減らす
かつては頻繁に会っていた間柄でも、話が合わないと感じたら会う頻度を減らしましょう。
これまでは月に1回会っていた関係だったとしても、ずっとそのペースを続ける必要はありません。年に一度くらい何となく会うレベルに減らしてもいいですし、SNSでつながっているだけでもいいのです。たまにDMで話すくらいの仲になったとしても、今の自分たちにはそれが心地よい距離だと感じるならば素直に受け入れてみて。
相手との関係に「今の自分たちなりの形」を見つけられれば、関係を完全に遮断することなく再び仲が縮まるまで適正な距離を置けるでしょう。
同級生と話が合わなくなったときにすべきではないこと

同級生と話が合わなくなったときには、つい感情的になったり自分を守るために相手を否定したりしてしまいがち。ですが、関係をこじらせないためには、すべきではないこともあります。
避けるべき行動を解説します。
♦︎NG1:無理に昔の関係に戻そうとする
かつてのような距離感やテンションを期待しすぎると、かえってお互いの違和感やズレが際立ちます。かつての仲にこだわりすぎて焦って関係を戻そうとすれば、お互いに負担も増えてしまいます。
関係の変化を受け入れる姿勢が、今後の健やかなつながりを育みます。
♦︎NG2:相手を否定・批判する
価値観や話題が合わない相手に「そんな考え方ありえない」「つまらなくなったね」などと口にしてしまうのは絶対にNG。相手に直接言わずに、第三者に「あの人は変わったよね」などと愚痴や文句を言うのも避けるべきです。
相手は変わったのではなく「これまでとは違う道を歩んでいるだけ」だと受け止め、自分とは違う生き方をしている事実を認めるのもマナーでしょう。
♦︎NG3:自分を卑下する
同級生と話が合わなくなったのを、自分のせいにするのも避けましょう。
自分だけが成長できていなくて、周囲はみんなキラキラと成長を遂げているように感じても「自分だけが置いていかれた」と卑屈になるのはNG!
会話が噛み合わないのは、劣っているからではありません。誰かと比べるのではなく、今の自分の人生を肯定していきましょう◎。
同級生と話が合わなくなるのは自然な流れ
同級生と話が合わなくなったと感じると、寂しさを感じるのも自然なことです。しかし関係の変化を否定する必要はありません。
「変わった」と感じていたとしても、双方の心の奥には「あの頃と変わらない大切な記憶」がちゃんと残っているはずですし、大切なのは過去に縛られずに今のお互いを尊重する心がけです。
過去と今を無理に結びつけようとせず今の関係性を受け入れる意識が、人間関係を壊さない“優しい選択”になるのではないでしょうか。
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並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。