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LIFESTYLE

2023.06.27

大暑とは暑さが最も厳しくなる季節のこと。季節の行事や旬の食べ物をご紹介

大暑は二十四節気のひとつで、2023年は7月23日から8月7日です。一年のうち、暑さが最も厳しく感じられる季節になります。本記事では、大暑がどのような季節か七十二候も交えて解説するとともに、季節の行事や旬の食べ物などをご紹介します。

大暑とは?

大暑(たいしょ)は二十四節気の12番目の節気であり、2023年は7月23日から8月7日が大暑にあたります。1年のうちで、もっとも暑さが厳しく感じられる時期です。

大暑の前にあたる小暑と合わせた約1ヵ月間を「暑中」と呼び、暑さをいたわる挨拶の暑中見舞いを出す習慣があります。

ここでは、大暑の内容について解説します。

二十四節気の12番目

大暑とは、季節の変化を表す指標である二十四節気の12番目にあたります。二十四節気は4つの季節をそれぞれ6等分し、1年を24分割して季節の移ろいを表した指標です。立春(りっしゅん)から始まり、24番目の大寒(だいかん)で終わります。

ひとつの節気は約15日間で、2023年は7月23日から8月7日が大暑です。大暑は7月23日の1日を指す場合もあれば、15日間を指す場合もあります。

小暑(しょうしょ)の次に訪れるのが大暑で、次は秋に入り立秋(りっしゅう)が訪れます。

1年でもっとも暑さが厳しく感じる季節

大暑は厳しい暑さが続き、大暑という言葉通り一年で最も暑くなる時期です。夏の真っ盛りであるこの時期は、打ち水をする習慣があります。打ち水とは道路や庭に水をまいて涼を得ることで、古くから行われている夏の風物詩です。大暑には、全国各地で打ち水をする行事が行われています。

また、大暑は夏の土用と重なり、土用の丑の日は鰻を食べて暑い夏を乗り切る習慣があります。

大暑の七十二侯

ひまわり畑にたたずむ少女
(c)Shutterstock.com

二十四節気をさらに「初候」「次候」「末候」の3等分にしたものが七十二候です。気候や動植物の動きなどにちなんだ言葉をつけ、季節の移ろいを表しています。約5日ごとに、きめ細かな季節の移り変わりを感じることができます。

大暑の七十二候は「桐始結花」「土潤溽暑」「大雨時行」の3つです。

それぞれの内容をみていきましょう。

桐始結花

桐の花
(c)Shutterstock.com

桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)は、桐の花が実を結び始めるころを指します。7月22日から7月26日ごろです。

桐は中国から伝わった広葉樹で、春から初夏にかけ、枝先に釣鐘型をした紫色の花を咲かせるのが特徴です。花が終わる大暑のころには固い実がなりはじめ、桐始結花の時期となります。

桐の木や花は古くから神聖なものとされ、皇室の紋章や日本政府の紋章、500円玉硬貨のモチーフなどに使われています。

土潤溽暑

土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)は、土も潤うほど蒸し暑い時期を指します。溽暑(じゅくしょ)とは、蒸し暑いという意味です。

7月28日から8月1日ごろで、強い日差しに照りつけられた地面は熱を発し、まとわりつくような熱気が感じられます。日本の夏らしい高温多湿な気候がピークを迎え、暑さ対策が必要になる時期です。

大雨時行

大雨時行(たいうときどきふる)は、夕立や台風などの大雨がたまに降る時期です。8月2日から8月6日ごろを指します。

青空に湧き上がる入道雲が夕立を知らせ、鉄砲雨と呼ばれる大粒の雨や、滝落しと呼ばれる滝のような雨に見舞われます。近年は気候変動の影響もあり、突発的に局所的な大雨が降るゲリラ豪雨も増えてきました。

大暑に行われる行事

大暑の期間は、各地でお祭りや花火大会が行われるのが特徴です。青森ねぶた祭りをはじめとする東北4大祭りはいずれも大暑の時期に開催され、華やかでエネルギーに溢れた一夜を楽しめます。

花火大会は小規模なものから数万という観覧客が集う大規模な大会まで、数多く開催されます。

大暑に行われるお祭りや花火大会などの行事について、詳しくみていきましょう。

各地のお祭り

青森ねぶた祭

・青森県青森市で8月2日から7日に開催

・明かりを灯した巨大な灯籠(ねぶた)を山車に乗せて練り歩く

秋田竿燈まつり

・秋田県秋田市で8月3日から 6日に開催

・260年以上の歴史を持つ国重要無形民俗文化財

・12mの巨大な竿に46個の提灯を吊るした竿燈を稲穂に見立て、五穀豊穣と厄よけを願う

山形花笠まつり

・山形県山形市で8月5日から7日まで開催

・花で飾られた笠(花笠)を手にした1万人を超える踊り手が「花笠音頭」に合わせて踊る

仙台七夕まつり

・宮城県仙台市で8月6日から8日まで開催

・仙台市内中心部および周辺の地域商店街など 街中が色鮮やかな七夕飾りで埋め尽くされる

祇園祭

・京都府京都市の八坂神社で7月1日から1ヶ月の間開催

・17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行とそれぞれの宵山には大勢の人々が訪れる

祇園まつり
(c)Shutterstock.com

花火大会

花火大会も全国各地で行われますが、大暑の時期に開催される規模の大きい大会は、以下のとおりです。

・長岡まつり大花火大会:8月2・3日開催

・隅田川花火大会:7月最終土曜日開催

・筑後川花火大会:8月5日開催

新潟県長岡市で開催される「長岡まつり大花火大会」は、毎年8月1〜3日に開催される長岡まつりの期間内である2日・3日に開催されます。2019年には、過去最多の108万人が来場しました。

隅田川花火大会は、江戸時代から昭和36年まで行われてきた「両国の川開き」を起源とします。1981年、隅田川に場所を移して復活し、毎年100万人近くの観覧客が訪れています。

筑後川花火大会は、西日本でも指折りの花火大会です。1650年の水天宮奉納花火を起源とし、現在は多くの観覧者に対応するため、篠山会場・京町会場の2ヵ所で開催されるようになりました。例年、西日本最大規模である18,000発の花火が打ち上げられています。

大暑に咲く季節の花や旬の食べ物

大暑には、ひまわりや百日紅(さるすべり)、白粉花(おしろいばな)といった花が見ごろを迎えます。太陽のような大輪の花を咲かせるひまわりは、夏を代表する花です。

百日紅は鮮やかな紅色やピンク、白などの花を咲かせ、夏から秋まで長く咲き続けます。白粉花は、白やピンクの小さな花です。黒い種の中にある白い粉を子どもがおしろい代わりにして遊んでいたことから、白粉花と名づけられました。

大暑の食べ物といえば、やはり土用の丑の日に食べる鰻です。土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を指します。 そのため、土用は季節ごとにありますが、特に夏の土用は暑さで体調を崩しやすいことから、土用といえば夏の土用を指すようになりました。2023年の土用の丑の日は、7月30日です。

大暑は暑さ対策を忘れずに

花火大会
(c)Shutterstock.com

大暑は1年のうちで最も暑さが厳しい時期で、暑さ対策が欠かせません。打ち水のイベントも各地で行われます。大暑の後半になると、夕立などの大雨が降りやすくなるのが特徴です。

大暑の時期は全国各地で夏祭りや花火大会が行われ、真夏の夜に暑さを忘れて楽しむことができます。土用の丑の日は鰻を食べ、大暑の暑さを乗り切りましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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