世界猫の日は8月8日!由来もご紹介
世界猫の日とは、世界動物福祉基金というグローバル規模で活動している動物愛護団体が定めた記念日です。毎年8月8日とされ、猫にとって安全で暮らしやすい生活を提供することを目指した活動に取り組みます。
なお、世界猫の日は、何かをするための日というわけではありません。猫のことを思い、猫が少しでも暮らしやすくなるように各自がアクションを起こせばよいと考えられています。
日本の猫の日・招き猫の日
日本にも猫の日があります。鳴き声(にゃんにゃんにゃん)に由来する2月22日です。これは猫の日実行委員会が制定した記念日で、猫と一緒に暮らせる幸せに感謝する日とされています。
また、9月29日は招き猫の日です。これは日本招猫倶楽部が制定した記念日で、招き猫に感謝する日でもあります。なお、9月29日に制定されたのは、「くる(9)ふ(2)く(9)」の語呂合わせです。
招き猫の日にはさまざまなイベントが開催されるため、ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。
たとえば愛知県瀬戸市では、スタンプラリーや招き猫メイクなどを楽しめる「来る福招き猫まつりin瀨戸」をすでに四半世紀ほど開催しています。また、三重県伊勢市の伊勢神宮前にあるおかげ横丁では、2週間ほどにわたって「来る福招き猫まつり」を開催しています。
アメリカの猫の日
海外でも独自の猫の日を定めていることがあります。たとえばアメリカでは、10月29日は猫の日です。そのほかにも、6月4日は猫とハグをする日、8月17日は黒猫感謝の日など、さまざまな猫関連の記念日があります。
なお、世界でもっとも多くペットとして飼育されている動物は、猫だといわれています。そのなかでもとりわけ多いのがアメリカです。日本は10番目で、2021年では895万頭ほど飼育されていると推計されています。
ロシアの猫の日
モスクワには猫に関連した美術館があり、毎年3月1日を猫の日と制定しました。また、世界的に有名な美術館であるエルミタージュ美術館では、60頭を超える猫がねずみ番として暮らしているようです。
なお、ロシアも猫をペットとしている方が多い国です。飼育頭数は、アメリカ、中国に次いで多いともいわれています。
ヨーロッパの猫の日
ヨーロッパにも猫の日はあります。なかでもよく知られているのが、イタリアの2月17日です。
そもそも2月はイタリアでは「猫と魔女の月」と呼ばれ、猫とは切っても切れないイメージがある月です。猫の専門誌で読者に投票を呼びかけたところ、2月17日が猫の日としてふさわしい日として選ばれました。
一方、イギリスでは世界猫の日と同じく8月8日を猫の日としています。また、その年に話題になった猫を表彰する「ナショナル・キャット・アワード」などのイベントも実施しています。
アジアの猫の日
台湾では、猫の愛護を目指す民間団体が投票を呼びかけ、4月4日が猫の日として制定されました。また、マレーシアの島のひとつ、ボルネオ島のクチンという都市では、毎年8月に猫祭りが開催されています。
なお、クチンとはマレーシア語で猫の意味です。街中に猫の像が飾られているクチンは、猫好きなら一度は訪れたい街としても知られています。
猫の日のイベントをご紹介
猫は古来、その愛らしさと気まぐれな性格で人間を魅了してきました。源氏物語や吾輩は猫であるなどのように数多くの文学作品に猫が登場するのも、人が猫に魅了されている証拠といえるでしょう。
現代でも同様です。かわいい猫の写真や動画がSNSなどでも拡散されています。また、猫の日になると、さまざまなイベントが開催されます。代表的なイベントをいくつか見ていきましょう。
Googleの猫の日イベント
アメリカのGoogle社では、世界猫の日にあわせたイースターエッグイベントを開催していることがあります。
たとえば2022年の猫の日には「猫」や「猫の日」などのキーワードで検索し、検索結果の右側に表示されるオレンジ色の肉球スタンプをクリックすると、猫の手が表示されるイベントを実施しました。
猫の手はGoogle検索の画面のどこでも追いかけてきて、クリックするたびに肉球スタンプが押され、画面中をスタンプで埋めつくすこともできます。猫の鳴き声なども聞こえ、愛猫家からも好評だったようです。
限定グッズの販売
日本では、世界猫の日よりも日本オリジナルの猫の日(2月22日)のほうがよく知られています。実際に毎年2月22日になると、日本各地の団体や商店街などで、猫にちなんだイベントが開催されます。
たとえば東京都千代田区では、毎年2月22日前後の週末は「ちよだ猫まつり」です。ちよだ猫まつりとは、猫の殺処分ゼロを目指して活動に取り組む千代田区と、その活動に共鳴する一般財団法人ちよだニャンとなる会が協力して開催するイベントです。
たとえば、保護猫の譲渡会やコンサート、限定猫グッズの販売などをおこなっています。これらのイベントによって得られた収益は、飼い主が決まっていない猫の治療費に充てられます。
また、猫の日の前後に猫グッズを販売するデパートも少なくありません。イベント会場などに猫グッズを扱う小売店が一堂に集まり、日本津々浦々の猫グッズをまとめて楽しめます。
ほかにも、猫の日イベントは全国で開催されています。ぜひお住まいのエリアでも探してみてはいかがでしょうか。
猫の日には猫のかわいさを再確認しよう
猫の日は、猫が幸せに暮らせるように考える日です。近くにいる猫を思いやり、どうすれば猫が幸せになるのか考えてみましょう。
また、単に猫のかわいさを愛でるだけでも楽しく過ごせます。かわいい丸い目、かわいいしっぽ、そっけない態度や急にデレてくる気まぐれさなどを愛し、猫のかわいさを再確認してみてはいかがでしょうか。
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