人気芸人・千鳥さんのツッコミでも有名な「癖が強い」という言葉。キャラの濃い人や変わったボケに対して「癖が強いんじゃ!」と突っ込んだことがある方もいるのでは? 当たり前のように使われるようになった「癖が強い」という言葉ですが、そもそもどんな意味なのでしょうか。当記事では、言葉の意味や癖が強い人の特徴など、「癖が強い」について様々な角度から見ていきます。
「癖が強い」の意味とは?
「癖が強い」について理解していくために、まずは「癖」という言葉から見ていきましょう。「癖」とは、「偏った傾向や好み」「一般的でない性質や傾向」といった意味。一般から外れている偏った性質や傾向を表すと考えていいでしょう。つまり、「癖が強い」は、「変わっている」「偏っている」というニュアンスになります。キャラが濃い人や、一風変わった人に対して「あの人は癖が強いよね」などと使います。
癖が強い人の特徴とは?
ここまで見てきたように、癖が強い人は、独特の雰囲気を持つ個性的な人ということがわかりましたね。続いては、癖が強い人の特徴についてもう少し詳しく紹介します。周りにいる癖が強い人にあてはめてみてくださいね。
1:ファッションや髪型が個性的
癖が強い人には、独特なセンスを持つ人が多いよう。「どこで買ってきたの?」と周囲から思われるような変わったデザインやド派手な柄の服を着て、周囲の目を引くこともしばしば。また、奇抜なヘアスタイルやカラーリングなど、髪型も個性的なことが多いです。しかし、本人は奇異の目で見られることはまったく気にしておらず、堂々と振る舞っています。
2:突拍子のない発言をする
癖が強い人は、想像の斜め上をいく発言をすることも多いでしょう。奇想天外なアイデアや、独自の発想力で、周囲の人を驚かせることもあります。周りが思いつかないようなことを発言するので、「あの人は面白い」とポジティブなイメージを持たれることもあるかもしれませんね。
一方で、予測できない発言ばかりする「癖が強い人」は、「絡みづらい変人」とネガティブなイメージを持たれることもあるようです。
3:マイペースで周りの目を気にしない
特徴1でも少し触れましたが、癖が強い人は、周りからどう思われているかをあまり気にしないようです。周りを気にして見た目や言動を抑えることはなく、マイペースを貫きます。自分の意思が強く、「こう!」と決めたらそれを貫くため、周りを振り回してしまうこともあるようです。癖が強すぎる人が職場などにいると、周りの気を使わせてしまったり、腫れ物扱いされることも。
4:独特の雰囲気を持っている
話しかけづらい感じがあり、人を寄せ付けない雰囲気を持っているのも癖が強い人の特徴。これは、奇抜な見た目をしていることも原因の一つかもしれません。もしくは見た目は普通でも、不思議な言動する人は変わったオーラを放っているため、周りから少し距離を置かれてしまうケースもあるようです。
5:好き嫌いがはっきりしている
癖が強い人は、自分の好みが明確なことが多く、好きなものはとことん追いかけますが、嫌いなものには見向きもしません。そればかりか、「これは嫌い」などと自分の意見をしっかり主張することもあります。馬が合う人にとっては居心地がいいかもしれませんが、主張の激しい人が苦手な人にとっては、あまり近寄りたくない人といえるかもしれません。
癖が強い女性は恋愛でモテる?
厄介なイメージのある、癖が強い人。では、癖が強い女性はモテるのでしょうか? 癖が強い女性は、個性的で変わった人が好きという男性からはモテることがあるようです。自分の異なる価値観を持っていたり、想像もできない発言をしたりするため、「楽しい」「興味をそそられる」と思われるよう。
一方で、マイペースなところや、好き嫌いが激しいところなどが強く出てしまうと、「付き合いきれない」と愛想を尽かされることも。とはいえ、個性がはっきりしているからこそ、特定の男性からはベタ惚れされることも少なくないでしょう。
「癖が強い」の類語や言い換え表現は?
「癖が強い」の意味をつかめたところで、「癖が強い」の言い換え表現を紹介します。「癖が強い」の類語を覚えて、表現力をアップしましょう。
1:独特
「独特」は、使い慣れた言葉ではないでしょうか。意味をあらためておさらいしましょう。「独特」とは、「その人だけが特別に持っていること」「他の人とまったく変わっているさま」という意味。その人だけが持つ、特有の性質や個性を表す言葉といえるでしょう。
2:一風
「一風」とは「いちふう」や「ひとかぜ」ではなく、「いっぷう」と読みます。いくつか意味がありますが、「他の人とどこか違っていること」が主な意味。この意味の場合、「一風変わっている」というフレーズで使われるのが一般的です。「一風変わった人」「一風変わったお店」など、ちょっと変わった人や物事に対して使われます。
3:アクが強い
「アクが強い」の「アク」とは、山菜や野草などに含まれる「灰汁」のこと。「灰汁」には、えぐみや渋みがありますよね。この「灰汁」の性質から、「アクが強い」で、「独特のしつこさがあり、きつい感じ」「馴染みにくいさま」という意味になります。
「独特」や「一風」には、ネガティブなニュアンスは含まれませんが、「アクが強い」はネガティブなニュアンスが含まれるので、使う時には注意しましょう。
「癖が強い」の英語表現は?
「癖が強い」を英語で表現したい時には、「風変わりな」「常軌を逸した」という意味の「eccentric」を使うとニュアンスが伝わるかもしれません。また、「奇妙な人」「一風変わった人」を言いたい場合には、「strange person」を使いましょう。
最後に
癖が強いという言葉の意味や、癖が強い人に見られる特徴までを解説しました。癖が強い人はキャラが濃いため、「少し苦手…」という人もいれば、「面白い!」と好意的に見る人もいるでしょう。しかし、癖が強いと言うと、どちらかといえばネガティブなニュアンスを持たれやすいです。
友だちへのツッコミで「癖が強い!」と言うのは問題ありませんが、初対面の人に使う時には、十分に注意して使うようにしましょう。
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