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LIFESTYLE

2023.07.31

処暑とは8月下旬から9月上旬を指す二十四節気!意味や行事、季節の挨拶をご紹介

処暑とは8月の下旬から9月上旬の時季を指す言葉で、二十四節気では立秋の次にあたります。言葉の意味や行事、時候の挨拶について見ていきましょう。また、立秋を3つの時季に分けた七十二候についてもご紹介します。

処暑とは立秋の次の二十四節気

処暑(しょしょ)とは、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、同じく二十四節気のひとつである立秋(りっしゅう)の次に位置します。

なお、二十四節気とは1年を24の区分に分けたものです。旧暦では1年は約360日のため、ひとつの節気は15~16日程度とされています。

また、処暑は本来15~16日間の期間を指しますが、最初の日を指すこともあります。太陽の黄経が150度に達する日から始まる期間で、年によって異なりますが、8月22日か23日から9月5日か6日ごろになることが多いです。

夏の景色
(c)Shutterstock.com

処暑に含まれる七十二候

七十二候(しちじゅうにこう)とは、節気を3つに分けた区分のことです。ひとつの節気が15~16日のため、ひとつの候は5~6日になります。処暑も次の3つの候に分かれます。

・初候:綿柎開(わたのはなしべひらく)
・次候:天地始粛(てんちはじめてさむし)
・末候:禾乃登(こくものすなわちみのる)

8月22日に処暑が始まるなら、初候は8月22日~26、27日頃です。綿を包む柎(はなしべ:ガクのこと)が開き始める頃という意味で、秋の始まりを感じさせます。

次候は8月27日頃~9月1日、2日頃です。朝晩はようやく暑さが収まり、ときおり冷たい風が吹く頃でもあります。

末候は9月2日頃~9月6日頃です。稲穂も実り始め、収穫の秋という言葉を実感します。また、末候あたりは台風も増えるため、各地で豊作を祈願するお祭りも開催されます。

なお、七十二候は時代によっても変わってきました。そのため、ご覧になる文献によっては処暑の初候・次候・末候が異なることもあります。

処暑の時候の挨拶

処暑だけの時候の挨拶はありませんが、「初秋(しょしゅう)」という言葉を使うことがよくあります。初秋とは暦上の秋の始まりを指す言葉で、処暑のひとつ前の節気である「立秋」の始まりとともに約1ヶ月間使うことが一般的です。

たとえば、立秋以降の挨拶状として残暑見舞いを出すことがありますが、「初秋」という言葉を使うことで、送り先に涼しさを感じてもらえるかもしれません。

初秋の候 いかがお過ごしでしょうか
暦のうえでは秋とはいえ、まだまだ暑さが続いております
おかげさまで、わたくしたちは家族全員、つつがなく暮らしております
夏のお疲れが出るころかもしれません どうぞご自愛くださいませ
令和〇年 処暑

「初秋の候」以外にも、次の言葉を処暑の挨拶文に記載することがあります。

・向秋の折(こうしゅうのおり)
・秋暑のみぎり(しゅうしょのみぎり)

処暑の時季に楽しむ秋の七草

春の七草ほどには知られていませんが、秋の七草と呼ばれる草花があります。

萩の花
(c)Shutterstock.com

・萩(ハギ)
・薄(ススキ)
・葛(クズ)
・女郎花(オミナエシ)
・桔梗(キキョウ)
・撫子(ナデシコ)
・藤袴(フジバカマ)

なお、春の七草はおかゆに入れて食べて楽しみますが、秋の七草はいずれも食べません。清楚で美しい草花ばかりです。ぜひ目で見て、秋を感じてください。

処暑に旬を迎える食べ物・花・虫

処暑は、生命力あふれる夏と実りの秋の間の節気です。旬を迎える食べ物や、今を盛りと美しく咲く花、命の限りに鳴く虫など、さまざまな生き物がそれぞれの生を謳歌する時季でもあります。

そのなかでも代表的な果物と魚、花、虫を紹介します。ぜひ食べて・見て・聞いて、処暑を味わい尽くしてください。

【果物】ブドウ

ブドウは夏の終わりから秋にかけて旬を迎える果物です。日本では、30種類以上の品種が栽培されているといわれています。また、昨今、シャインマスカットなどの皮ごと食べられるブドウの流行りもあり、新しい品種も多く発表されています。

ブドウは日本だけでなく、世界中の多くの国で古くから親しまれている果物です。ワインに加工されることも多く、日本でも山梨県や島根県などでは大規模なワイナリーが見られます。

なお、ブドウは上部のほうが糖度が高いことが一般的です。そのため、下から食べ進めると、徐々に甘味が強くなり、最後までおいしく食べられます。

【魚】イワシ

イワシというと節分のイメージが強いですが、実際は夏から秋に旬を迎える魚です。すぐに弱ってしまうという意味から、魚に弱いと書いて「鰯(イワシ)」と読むようになりました。

実際にイワシは足が速く、すぐに腐ってしまいます。新鮮なイワシを買ったら、早めに調理して冷蔵庫で保管するようにしてください。

人間にとっても美味しいイワシですが、魚たちにとっても美味しい魚のようです。数が多いため「海の牧草」とも呼ばれ、海の生態系を支えています。

いわし
(c)Shutterstock.com

【花】ムクゲ

ムクゲは、秋の始まりに見頃を迎える美しい花です。朝に開き、夜にはしぼんでしまうことから、はかないイメージを持つ方もいるかもしれません。

ムクゲには薄ピンク色や白色、薄紫色などのさまざまな色があります。薄ピンク色のムクゲは花芯の近くが濃い赤色に彩られ、華やかな印象があります。

バラやチューリップは色別に花言葉がありますが、ムクゲにはありません。なお、ムクゲ全体の花言葉としては「尊敬」や「デリケートな愛」です。

【虫】マツムシ

マツムシは、夏の終わりになると元気に鳴き始める虫です。スズムシとともに鳴き声の美しい虫として知られています。

また、マツムシは競い鳴きすることでも知られています。チンチロリンという涼やかな声を楽しみたいときは、オス2匹以上で飼ってみてはいかがでしょうか。

夏の疲れを癒しておこう

海辺でワイン
(c)Shutterstock.com

8月も終わりに近づくと、夏の疲れが出始めます。朝晩は少し涼しくなっても、疲れが取れず、寝つきが悪くなったと感じる方も多い時季です。

秋を元気に過ごすためにも、処暑の時季にしっかりと夏の疲れを癒しておくことが必要です。何もしない日を決めて、ゆっくりと過ごしてみるのもよいかもしれません。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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