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「ネコの日」っていつ?
「あなたは猫派? それとも犬派?」
職場や友人とのしゃべりのなかで、少なくとも一度は話題に出たことがあるのではないでしょうか? 日本には、様々な記念日が存在します。「ネコの日」は、そんな記念日の中でも、多くの人が知っている記念日のひとつ。
とはいえ「ネコの日だからといって、特別な過ごし方をしたことがない…」という人も多いはず。今回は「ネコの日」のイベントや過ごし方について紹介したいと思います。
◆「ネコの日」は2月22日
「ネコの日」は、毎年2月22日のことを指します。猫好きな文化人や学者が作った「ネコの日実行委員会」と、「一般社団法人ペットフード協会」が、1987年に制定した記念日です。
「ネコの日」には、「ネコを一緒に暮らせる幸せに感謝をし、ネコと共にこの喜びをかみしめる日」という意味が込められていますよ。
◆「ネコの日」の由来
ネコの日が「2月22日」に決まったのは、猫の鳴き声にちなんだもの。猫の鳴き声といえば、「にゃー」「にゃん」。「2」が「にゃん」の頭文字と同じ発音であることから、「222」を「にゃんにゃんにゃん」となり、2月22日が「ネコの日」となりました。ちなみに、この2月22日という日付は、全国の愛猫家からの公募によって決定したそうです。
◆「招き猫の日」があるのは日本だけ
実は、「ネコの日」は2月22日だけでなく、あと2日あります。ひとつが、9月29日の「招き猫の日」。
日本では、招き猫は「福を呼ぶ」存在として、昔から様々なお店や会社で飾られています。そこで「招き猫の日」を制定したのが、1993年に設立された招き猫の愛好家組織、「日本招猫倶楽部」。「いつも手を挙げて福を呼んでくれている招き猫に、年に一度くらいは感謝をしよう」という理由で、1995年に定められました。
ちなみに、「招き猫の日」が9月29日になったのも、「ネコの日」と同じく、語呂合わせから。9月の「9」で「来る」、29日で「福(ふく)」、と読んで「招き猫の日」となりました。
「ネコの日」と8月8日の「世界猫の日」との違いは?
日本の「ネコの日」は2月22日ですが、世界的に「ネコの日」は、8月8日と定められています。この違いは、猫の鳴き声を「にゃー」と表すのが日本だけだから。
この「世界猫の日」は、世界的な動物愛護団体である、「国際動物福祉基金」が2002年に定めました。世界では、「ネコの日」を「World Cat Day」や「International Cat Day」と表現しますよ。
ネコに関する日は世界各国にある!
実は、「世界猫の日」以外に「ネコの日」があるのは、日本だけじゃないんです。なんとアメリカでは、猫に関する日はなんと4日もあります。6月4日の「ネコをハグする日」から始まり、8月17日の「黒猫感謝の日」、10月16日の「野良猫の日」、10月29日の「全米猫の日」。
アメリカの動物保護に対する関心の高さがうかがえますね。
各国の「ネコの日」
日本の「ネコの日」は、2月22日、アメリカの「全米猫の日」は10月29日でした。それでは、他の国ではいつ「ネコの日」が行われているのでしょうか?
イタリアの「ネコの日」
イタリアの「ネコの日」は、1990年にイタリアの雑誌である「Tuttogatto」の読者投票で、2月17日に決まりました。元々イタリアでは、2月は「ネコと魔女の月」とされており、その中から「幸福な数字」である「17」を選んだとされています。また、イタリアだけでなく、多くのヨーロッパ諸国では同じく2月17日が「ネコの日」と認識されていますよ。
ロシアの「ネコの日」
ロシアは、猫の飼育数が世界一と言われています。そんなロシアの「ネコの日」は、3月1日。これは、モスクワにある猫博物館が、2004年に制定しました。
イギリスの「ネコの日」
イギリスでは、「世界猫の日」と同じく8月8日が「ネコの日」とされています。この日、イギリスでは「ナショナル・キャット・アワード」という、その年話題になった猫たちがノミネートをされるそうです。
「奇跡の猫賞」や、「ヒーロー猫賞」などといった部門があり、猫たちに賞が与えられます。気になった方は、どんな猫がノミネートされているのか、ぜひチェックしてみてくださいね。
黒猫の日もある?
アメリカの「ネコの日」でもご紹介しましたが、実は「黒猫の日」を定めている国もあります。「黒猫の日」はアメリカだけではなく、10月27日にイギリス、11月17日にイタリアでも定められていますよ。
元々黒猫は、特に欧米では「魔女の使い」「不吉の象徴」として敬遠されてきた歴史があります。中には時計台から黒猫を投げ落とす行事があったり、毎年数万匹の黒猫を殺処分したりする国も…。
そこで、愛護団体がそういった迷信をなくすために、イタリアでは2007年、イギリスでは2011年に黒猫を守るための「黒猫の日」を定めました。アメリカの「黒猫感謝の日」は、2011年に黒猫を大切に飼っていた男性の命日にちなんでいます。黒猫が世界的に愛されるようになったのには、こういった「黒猫の日」が制定されたのも関係があるかもしれませんね。
「ネコの日」の過ごし方
「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝する日」でもある「ネコの日」。一体どんな過ごし方ができるのでしょうか?
イベントに参加
2月22日やその前後には、全国で「ネコの日」にちなんだイベントが開催されますよ。例えば、東京の千代田区役所では、2月22日に近い土日に、「ちよだ猫まつり」が開催されています。2024年は2月17日、18日に開催予定。
ここでは、ワークショップや猫グッズが盛りだくさんのマーケットの他に、猫に関するトークイベントやコンサートが催されるなど、猫好きなら楽しめること間違いなしのイベントです。興味のある方はぜひ参加してみてくださいね。
愛猫にグッズをプレゼント
いつも幸せに暮らせるのは、「うちの子」が癒しや喜びを与えてくれているからです。恩返しをするために、愛猫にグッズやちょっといいおやつをプレゼントするのもおススメですよ。どんな反応をしてくれるか、想像しながらプレゼントを選ぶのも楽しいですよね。
健康診断を受ける
少しでも長く一緒に暮らせるように、定期的に健康診断を受けることは重要です。ただし、日にちを決めておかなければ、中々都合が合わず後回しになってしまうことも…。毎年「ネコの日」に健康診断を受ける、と決めておくことで欠かさず健康診断を受けることができますよ。
動物愛護について知る
猫を飼っていない人は、「ネコの日」に愛護団体について理解を深めることもおススメです。ただサイトなどで知識を集めるだけでなく、保護猫カフェに行って寄付をしたり、愛護団体の活動のために募金をしたり、することも、猫たちを幸せにすることに繋がります。
最後に
以上、「ネコの日」についての国内外の事情について、まとめてみました。
世界的に「ネコの日」が制定されているほど、猫は昔から人々に愛されてきた存在です。猫を飼っていないから、と「ネコの日」を無為に過ごすのではなく、せっかくの「ネコの日」に、普段と違う過ごし方をしてみませんか?
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