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2026.01.02

「それは感情論だよ」と言う前に|感情論の正確な意味と注意点

「感情論」とは、怒りや不満、好悪といった感情が前面に出て、論点や筋道よりも気持ちが優先されてしまう議論のことです。この記事では、「感情論」の意味や理性・論理との違い、学術的視点、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「感情論」とは、感情によってなされる議論のこと。
・感情論は否定的に使われやすいが、それは人格批判ではなく、論点整理が不足している状態を指す言葉である。
・哲学・思想分野では、感情論は感情一般を理論的に考察する学術用語であり、日常語の意味とは明確に区別する必要がある。

職場の会議や日常の会話で、「それは感情論だよ」と言われて、少し戸惑った経験はありませんか? 何となく否定的な響きを感じるものの、正確な意味や、どこまでが「感情論」なのかは曖昧なまま使われがちな言葉です。

この記事では、辞書や事典といった情報をもとに、「感情論」という言葉の本来の意味と使い方を丁寧に整理します。

「感情論」とは何か?|意味と使い方

まずは、辞書に基づいて「感情論」の意味を整理し、日常語としてどのように使われている言葉なのかを確認していきましょう。

感情論の基本的な意味

「感情論」とは、感情によってなされる議論を指します。辞書では次のように説明されていますよ。

かんじょう‐ろん〔カンジヤウ‐〕【感情論】
理性によってではなく、感情によってなされる議論。「―に走る」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

つまり感情論とは、怒りや不満、好悪といった感情が前面に出て、論点や筋道よりも気持ちが優先されてしまう議論のことです。

ここで重要なのは、「感情があること」そのものを否定する言葉ではない、という点です。あくまで議論の進め方を指す表現であることを押さえておく必要があります。

「感情論に走る」とはどういう状態か?

「感情論に走る」という言い回しは、話し合いや意見交換の場面でよく使われます。これは、冷静に整理して話すべき局面で、感情が先に立ち、論点が整理されないまま主張してしまう状態を指します。

例えば職場で、数字や事実をもとに検討すべき場面にもかかわらず、「納得できない」「それは気に入らない」といった感情だけで反論してしまうようなケースです。

怒る女性
(c)Adobe Stock

感情論と理性・論理|混同されやすいポイント

「感情論」という言葉は、「論理的でない」「理性的でない」といった評価と結びついて使われることが少なくありません。しかし、言葉の意味を正しく理解しないまま使うと、相手の感情や姿勢そのものを否定する形になり、議論が噛み合わなくなることも…。

ここでは、感情論と理性・論理の違いを整理し、混同しやすいポイントを丁寧に確認していきます。

感情論と理性・論理的思考の違い

感情論は、先述した通り「感情にかたよった議論」を指します。一方で、理性や論理的思考とは、事実や根拠を整理し、筋道を立てて考える姿勢のことです。

ここで誤解しやすいのが、「感情が含まれている=感情論」という理解です。人は誰でも感情を持って意見を述べますが、感情を自覚しつつ、理由や根拠を整理して話していれば、それは感情論とは呼びません。感情論とは、感情が議論を主導してしまっている状態を指す言葉です。

「感情論」がネガティブに使われやすい理由

感情論という言葉が否定的に使われやすいのは、その定義自体が「理性によらない議論」を示しているためです。議論や話し合いでは、意見の妥当性や説得力が重視されるため、感情に偏っていると評価されると、建設的でないという印象を与えやすくなるからでしょう。

様々な表情の石
(c)Shutterstock.com

学術的に見る「感情論」|日常語との違いに注意

ここまで見てきた「感情論」は、日常会話やビジネスで使われる意味でしたが、実は哲学や思想の分野では、同じ言葉がまったく異なる文脈で用いられてきました。この違いを知らずに説明すると、「感情論=感情的で未熟な議論」と誤解を広げてしまう恐れもあります。

ここでは、『世界大百科事典』(平凡社)の情報を参考に、学術的な「感情論」の位置づけを整理します。

哲学・思想における「感情論」とは?

『世界大百科事典』(平凡社)によると、感情論とは本来、感情一般についての理論的な考察を指す言葉です。ここでいう感情は、単なる気分や好き嫌いではなく、情動・情念・感情といった広い領域を含みます。

例えば、情動は身体的反応にまで及ぶ強い感受的状態、情念はそれが強まり持続する状態、感情は統御され自覚された情念と整理されています。この意味での感情論は、議論の仕方を批判する言葉ではなく、人間の心の働きを理論的に捉えようとする学術用語です。

日常語の感情論と学術用語の感情論を混同しないために

日常語としての感情論は、「理性によらず感情に偏った議論」を指しますが、学術用語としての感情論は、感情そのものを対象とした理論です。両者は同じ言葉でも、意味するところが異なります。

どの文脈で使われている言葉なのかを意識して理解・使い分けることが大切です。

参考:『世界大百科事典』(平凡社)

pcを見る女性
(c)Adobe Stock

「感情論」に関するFAQ

ここでは、「感情論」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 感情論とは、感情を持つこと自体を否定する言葉ですか?

A. いいえ、否定していません。

感情論とは、理性によらず、感情に偏って進められる議論を指す言葉です。人が感情を持つこと自体や、感情を込めて話すことを否定する意味はありません。問題にされるのは、議論の進め方が感情に引っ張られているかどうか、という点です。

Q2. 感情論と、感情を大切にした意見はどう違いますか?

A. 感情を大切にした意見は、理由や背景を整理した上で感情を言葉にします。一方、感情論は、感情が先行し、根拠や筋道が十分に示されない状態を指します。

感情を含むことと感情に支配された議論は別物だと考えると、違いが分かりやすいでしょう。

Q3. ビジネスの場で「感情論だ」と言うのは適切ですか?

A. 状況によります。

感情論という言葉は、相手の発言の仕方を否定的に評価する表現です。そのため、使い方によっては相手を強く刺激する可能性があります。指摘する場合は、言葉を選び、「論点が整理されていない」「事実ベースで考えたい」などといった言い換えを検討する配慮も必要です。

最後に

「感情論」という言葉は、感情を否定するための表現ではなく、議論の進め方を表す言葉です。辞書や事典に基づいて意味を理解すると、必要以上に強い言葉として使ってしまうリスクを避けられます。

日常会話や仕事の場でこの言葉を使うときは、どの文脈の意味なのかを意識し、相手との対話をより建設的に進めるために役立ててください。

TOP画像/(c)Adobe stock

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