【目次】
・「感情の起伏」が激しい人とは
・「感情の起伏」が激しくなる原因
・「感情の起伏」が激しいときの改善策は?
・「感情の起伏」が激しい人への対処法
・「感情の起伏」がない人も?
・最後に
必要以上に怒ってしまったり、なんでもないのに涙が出てきたり…。ちょっとしたことをきっかけに感情が頻繁に爆発してしまう、なんてことはないでしょうか。「感情の起伏」が激しくなっているときには注意が必要です。
「感情の起伏」が激しい人とは
笑っていたかと思ったら、急に烈火のごとく怒り出したり、ちょっとしたことで泣き出したり、はたまた取り乱したり…。そんな人のことを「感情の起伏」が激しい人といいます。
「感情の起伏」が激しくなる原因
感情のコントロールができなくなる原因には次のようなものがあります。
1:ストレスがたまっている
自分のキャパシティを超えたストレスを抱えていると、「感情の起伏」が激しくなってしまいます。
言い換えれば、心の悲鳴。感情を水に例えると、心のコップにストレスがたくさん入ってしまっていて、あなたのさまざまな感情をためておく余裕がすでになくなっているのかもしれません。
2:疲れている
睡眠不足が恒常化している、残業続きでもうヘトヘト…。そんなときにも「感情の起伏」が激しくなってしまいます。先に述べたストレスとも密接に関係していて、単なる体の疲れであれば問題ありませんが、それが「感情の起伏」としてあらわれているのなら、心身ともに疲れているのだと考えられます。
「感情の起伏」が激しいときの改善策は?
もちろん、感受性が強く、もともと「感情の起伏」が激しいタイプの人もいます。でも、もしそうではないのに最近すぐに泣いてしまう、怒ってしまうといったように、マイナスの感情が爆発しがちという人がいたら、それはちょっと注意が必要です。なぜなら、放っておくと心の病につながることもあるからです。改善策をいくつかご紹介しますね。
1:書き出す
「感情の起伏」が激しくなっている場合、心が満身創痍の状態なのかもしれません。そんなとき、いったん感情を外に出すことが有効です。簡単で、誰にでもできる方法として「書く」のがおすすめ。日記でも手帳でもなんでもいいので、紙に思いを書いてみましょう。
「忙しすぎる」「あの人は暇そうなのに」「ずるい」「しんどい」「どうして私ばっかり」。誰に見せるわけでもありませんから、ひとりよがりの感情でいいのです。もし、気になるようなら、その紙をビリビリと破ってしまってもいいでしょう。「破る」という行為には、「書く」のと同様、ストレス解消の作用があるそうですよ。
ちなみに、人に相談するのはあまりおすすめしません。人はあなたの思い通りには動いてくれませんから、余計ストレスを感じることも。心が弱っているときには、やめておいたほうが無難です。
2:ゆっくり寝る
もし、状況が許すなら、数日でいいので自分だけのペースで生活してみましょう。周囲の人の都合に振り回されていることにストレスを感じている場合には、特に有効です。最初は寝たいだけ寝て、の~んびりと。3日目ぐらいからは、規則正しい生活に戻してみて。しっかり睡眠をとる、3度の食事を丁寧に作っておいしく食べる。そんな当たり前の生活に立ち戻ることで、心がニュートラルに戻ることがあります。
3:子どもと遊ぶ
もし、あなたがお母さんなら、子どもといっしょに思いっきり遊んでみてください。小さな子どもと遊んでいると、大人ばかりの世界とは違う視点に気づかされます。葉っぱの形が何に見えるかとか、雑草にも可愛い花が咲いているとか、いろいろな実があるとか…。一緒に歌を歌いながら散歩してもいいですし、久しぶりに縄跳びに挑戦してもいいでしょう。子どもの笑顔に引っ張られて、自然とこちらも笑顔に。心もリフレッシュします。
「感情の起伏」が激しくなって、それがつらいなと感じたとき、焦りは禁物です。無理に元気に見せようとしたり、自分を押さえつけようとすると余計に心が傷ついてしまいます。あなたの心を守ってあげられるのは、あなただけ。多少、わがままだなと感じても、罪悪感を持つことなく自分のことを優先してくださいね。
「感情の起伏」が激しい人への対処法
もし、周囲に「感情の起伏」が激しくなってしまっている人がいたら、次のような配慮をしてあげて。「感情の起伏」が激しくなっているのは、「SOS」のサインかもしれません。
1:静観する
感情的になっているときに、何を言っても聞き入れられることはありません。また、その理由を聞いても、あまり意味はありません。人が取り乱しているときには静観を。
簡単にいうと、放って置いてあげてください。そして、それが終わっても、そのことには触れないで。まるで何もなかったかのように、自然に振る舞ってあげるようにしましょう。あとから、いろいろ尋ねたりするのもNG。注意するのはさらによくありません。本人はすでにいっぱいいっぱいなのです。
2:さりげなく、タスクを減らしてあげる
たとえば、「この仕事は私がやるね。この間の続きだから」などというように、さりげなくタスクを減らしてあげましょう。注意したいのは、「あなたが大変そうだから」というのではなく、あくまでも「自分がそうしたいから」というふうに見せること。人に気を遣わせていると感じさせてしまうと、余計にストレスになる場合があります。
3:できていることを褒める
「感情の起伏」が激しくなっている場合、その根底には不安があるはずです。ということは、安心させてあげることができれば、心の安定につながるかもしれません。
ちょっと落ち着いているな、と思うタイミングがあれば、「この間の資料、すごく見やすかった。ありがとう」とか、「いつもシャツがきれいね。見習いたいな」というように、その人だけを褒めてあげましょう。認めてもらえること、役に立っていると自覚することで心が穏やかになります。
「感情の起伏」がない人も?
心の病気になると、「感情の起伏」が激しくなるだけでなく、「感情の起伏」が乏しくなる場合もあります。表情がない、笑わない、反応がないといった場合には、なんとかして専門家に相談したいものです。心の病気も他の病気同様、早めに適切な対処をすることが大切です。
最後に
ストレスの多い社会で、知らず知らずのうちにストレスをためてしまっている人もいるかもしれません。ストレスが厄介なのは、目に見えないことです。普段、がんばっている人ほど、自分のストレスに気づかずに無理をしていることが多かったりもします。なんだか最近怒りっぽいななどと、自分の変化に気がついたら、ぜひ、心を休ませてあげてくださいね。
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