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2022.05.09

「お忙しいところ恐縮ですが」とは? ビジネスでの使い方や類語を解説

「お忙しいところ恐縮ですが」は、相手に依頼をする時のクッション言葉として使われます。電話対応やメールなどで上手く使いこなせれば、印象アップするはず。そこで今回は、「お忙しいところ恐縮です」の意味や使い方、類語、英語表現などを解説します。

「お忙しいところ恐縮ですが」とは?

ビジネスシーンでは定番の「お忙しいところ恐縮ですが」という言葉。正しい意味は知っていますか? メールや電話対応など様々な場面で使えるため、上手く使い分けたいところです。今回は、「お忙しいところ恐縮です」の意味や使い方、類語、英語表現などを解説します。

(c)Shutterstock.com

意味

「お忙しいところ恐縮ですが」は、クッション言葉として使われます。ビジネスシーンでは相手に依頼をしたり、返答を求めたりする時に使われるのが一般的です。相手に何か頼み事をする時には「〜をよろしくお願いいたします」「〜していただけますと幸いです」と丁寧な口調で依頼をすることが多いですよね。しかし、内容によっては頼みづらいと感じることもあるでしょう。そんな時に使えるのが「お忙しいところ恐縮ですが」です。

例えば、相手にとって時間や手間がかかる頼み事であった場合、「お忙しいところ恐縮ですが…」と前置きすることで、相手に対して謙虚な姿勢を示せます。相手の立場や状況への配慮を伝えることで、相手も快く依頼を引き受けてくれるでしょう。特に相手にとって負担となる頼み事のクッション言葉として最適です。

「お忙しいところ恐縮ですが」は目上の人にも使える

「お忙しいところ恐縮ですが」は、謙虚な気持ちが含まれた丁寧な表現として、上司や取引先など目上の人にも問題なく使うことができますよ。例えば、職場で上司に質問や話をしたい時に、いきなり本題を切り出すのは失礼にあたることも。そんな時のクッション言葉として、「お忙しいところ恐縮ですが」と一言添えると印象もよくなりますよ。

使い方を例文でチェック!

「お忙しいところ恐縮ですが」は、会話だけではなく電話対応やメールでも使うことができる表現です。それぞれのシチュエーションに合った使い方を理解して、上手く活用してみましょう。

(c)Shutterstock.com

1:お忙しいところ恐縮ですが、資料をご確認いただけますでしょうか?

職場で上司に頼み事をする時のクッション言葉として、「お忙しいところ恐縮ですが」は用いられます。資料の確認以外にも、スケジュールの確認や仕事の方法を教えてもらいたい場合などにも応用できます。語尾は「ご確認いただけますと幸いです」などと言い換えることも可能です。

2:お忙しいところ大変恐縮です。○○○株式会社の佐藤と申します。人事部の山田様はいらっしゃいますか?

「お忙しいところ恐縮ですが」は、電話でも使うこともできます。第一声で「お忙しいところ恐縮ですが」と入れてから、自己紹介や用件を伝えるといいでしょう。本題に入る前に、「少しお時間よろしいでしょうか?」と一言加えると、相手も話を聞こうという気持ちになり、スムーズにやりとりが行えますよ。

3:お忙しいところ大変恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

「お忙しいところ恐縮ですが」は、メールの締めくくりの文としても使用します。相手への依頼内容を伝えた後に、「お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします」を使うことで、メールの文章がスッキリし、相手に丁寧な印象を与えられます。

場合によっては、メールの中で複数のお願い事をすることもあるでしょう。それぞれの頼み事に、「お手数ですが」や「恐縮です」などを使うとしつこい印象を与えてしまいます。すべての内容をまとめる形で、文末に使うのが効果的なのです。

類語や言い換え表現とは?

「お忙しいところ恐縮です」は、「お忙しいところ」と「恐縮です」にそれぞれ類語があります。使う相手や状況に合わせて適切な表現を選びましょう。

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1:「ご多忙」「ご多用」

「忙しい」をより具体的に丁寧に表現したのが、「ご多忙」「ご多用」。「多忙」とは、「非常に忙しいこと」。「多用」とは、「用事が多いこと」です。いずれも尊敬を表す接頭語「ご」がついているため、目上の人に使える表現です。相手に依頼や頼み事をする時に使うことができますよ。

例文1:本日はご多忙の中、ご出席いただきありがとうございます。
例文2:ご多忙とは存じますが、○○の件についてご回答いただけますと幸いです。
例文3:ご多用の中、お時間をいただきありがとうございます。
例文4:ご多用のところ恐れ入りますが、今週中にお返事をいただけますと幸いです。

2:「恐れ入りますが」「恐縮ではございますが」「恐縮至極(きょうしゅくしごく)です」

「恐縮ですが」は、「恐れ入りますが」「恐縮ではございますが」「恐縮至極です」などと言い換えることができます。いずれも丁寧な表現ではありますが、相手によっては仰々しいと感じられることも。親しい間柄の人には、「お忙しいところ申し訳ありませんが」などを使ってみましょう。

例文1:恐れ入りますが、期日内にご返信をよろしくお願いいたします。
例文2:恐縮ではございますが、社内で検討した結果、今回の採用は見送らせていただきます。
例文3:大変恐縮ではございますが、その日は予定が入っているため不参加とさせていただきます。
例文4:お忙しいところ、恐縮至極でございます。

英語表現とは?

英語での会話やメールにおいても、相手を気遣うクッション言葉を覚えておきたいところ。「お忙しいところ恐縮ですが」の英語表現も覚えて、円滑なコミュニケーションを取りましょう。

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1:「I know you are busy〜」

「I know you are busy〜」で、「お忙しいところ恐縮ですが」と表現できます。ややくだけた表現なので、社内の同僚や親しい間柄の人に対して使うといいでしょう。

例文1:I know you are busy, I’d be grateful if I could arrange a meeting with you. (お忙しいところ恐縮ですが、打ち合わせの時間を調整していただけますでしょうか?)

例文2:I know you are busy, but can you check the documents?(お忙しいところ恐縮ですが、資料をご確認いただけますでしょうか?)

2:「I’m sorry to bother you」

「I know you are busy〜」より丁寧な表現がこちら。「bother」に「面倒をかける」という意味があるため、「ご面倒をおかけして申し訳ありません」というような意味になります。ビジネスの場面で使われることが多いので、覚えておくと便利なフレーズです。

例文1:I’m sorry to bother you, but could you check this document?(お忙しいところ恐縮ですが、こちらの書類のチェックをお願いできますか?)

例文2:I’m sorry to bother you, but I would appreciate it if you could contact me once you have checked.(お忙しいところ恐縮ですが、一度ご確認のうえご連絡いただけますと幸いです)

最後に

「お忙しいところ恐縮ですが」は、ビジネスでは欠かせないクッション言葉。相手に手間や時間をかけてしまう頼み事ほど、「お忙しいところ恐縮ですが」は効果的です。メールや電話対応など幅広い場面で使える表現なので、正しい使い方を覚えておきたいですね。

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