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2025.08.16

「太鼓持ち」とは? 歴史ある由来から使い方、類語を紹介

「太鼓持ち」とは、「人に媚びへつらって、好かれようとする人」のことを指します。この記事では、「太鼓持ち」の意味や使い方、類語、英語表現、よくある疑問と回答を解説します。

この記事のサマリー

・「太鼓持ち」は本来、宴席で客をもてなす男性芸人(幇間)の職業名のこと。
・現代では、おべっかを使う人を指すことが多い。
・類語は「腰巾着」「鞄持ち」「ご機嫌取り」「ごますり」など。

日常会話やSNSで耳にする「太鼓持ち」という言葉。一度は「これってどういう意味?」と気になった経験があるかもしれません。

本来は職業名でしたが、現代では少し皮肉を込めた表現として使われることが多くなりました。

この記事では、意味や語源、使い方まで、多角的に掘り下げていきます。

「太鼓持ち」とは?

まずは、「太鼓持ち」の意味や由来、使い方について見ていきましょう。

「太鼓持ち」の意味

「太鼓持ち(たいこもち)」とは、「人に媚びへつらい、機嫌を取って好かれようとする人」のこと。会社の上司や権力のある人にごまをすって、出世しようと企んでいる人を見て「あの人は太鼓持ちだ」と揶揄することが多いでしょう。

辞書では、次のように説明されています。

たいこ‐もち【太鼓持(ち)/幇=間】
1 宴席に出て客の遊びに興を添えることを職業とする男性。幇間(ほうかん)。
2 人にへつらって気に入られようとする者。太鼓たたき。「あいつは社長の―だ」

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

現在では、あまりいい意味では使われません。しかし、「太鼓持ち」はもともと、宴会を盛り上げる職業の男性のことを指す言葉でもありました。詳細は次で解説します。

「太鼓持ち」の由来

職業としての「太鼓持ち」は、御座敷などの酒席において客の機嫌を取り、場を盛り上げる役割がありました。自ら芸を見せたり、時には芸者や舞妓と共に、舞や踊りで客を楽しませたのです。「太鼓持ち」は男性の職業とされ、別名「幇間(ほうかん)」「男芸者」とも呼ばれました。

その歴史は古く、元禄期(17世紀末〜18世紀初頭)にはすでに職業として成立していたとされます。当時は豪遊を意味する「大尽遊び」が流行し、太鼓持ちは遊里の案内役から諸事の差配、客と店の連絡役まで幅広い雑務をこなしていました。

やがて宝暦年間(18世紀半ば)には、大尽遊びの衰退とともに役割が変化し、宴席を華やかにする芸人として定着していきます。

参考:『日本国語大辞典』(小学館)

太鼓を叩いているバチ
(c)Shutterstock.com

「太鼓持ち」の現在の使い方

ここでは「太鼓持ち」の使い方と注意点を確認していきましょう。

使い方と注意点

「太鼓持ち」という言葉は、多くの場合ネガティブな意味で使われます。例えば、上司の前で過剰なお世辞ばかり繰り返す社員を揶揄する場面などで「太鼓持ちだね」と使われます。

筆者もかつて、会議後に上司の発言を過剰に褒めた同僚が陰でそう評され、本人は全く悪気がなかっただけに場が気まずくなった経験があります。

こうした言葉は軽口のつもりでも、人間関係に亀裂を生むリスクがあるため、ビジネスの場では慎重な使い方が求められます。

太鼓持ちは必要か? ポジティブな解釈もある?

否定的に捉えられがちな「太鼓持ち」ですが、必ずしも悪い面ばかりではありません。場を和ませ、相手を心地よくさせる「潤滑油」のような役割は、チームの雰囲気づくりに欠かせないこともあります。

会話例・SNSでの活用例

日常会話やSNSでは、「太鼓持ち」という言葉がユーモラスに使われる場面もあります。

同僚同士の会話:「今日のAさん、部長の話にうんうん頷きっぱなしだったよ」
「あれはもう『太鼓持ちの達人』だね」

こうした同僚同士の軽い会話であれば、笑いを誘うネタとして機能しますが、相手や場面を選ばないと、冗談が冗談として受け取られないこともあります。特にオンラインでは文字だけのやりとりになるため、トーンが伝わりにくい点に注意が必要です。

類語や言い換え表現とは?

「太鼓持ち」の類語には、「腰巾着」「鞄持ち」「ご機嫌取り」などが挙げられます。それぞれどんな意味や由来があるのか一緒にチェックしていきましょう。

腰巾着

「腰巾着(こしぎんちゃく)」とは、いつもある人のそばを離れないで付き従っている人のこと。もともとは、腰につける巾着のことを指しましたが、やがて転じて、そのような意味として使われるようになりました。現代では、目上の人に付き従い、機嫌を取る人のことをあざけって言う時に使われますね。

鞄持ち

「太鼓持ち」とよく似た言葉に「鞄持ち」があります。もともとは、上司の鞄を持って供をする助手や秘書のことを指しました。しかし、今では上役にへつらって、いつも付いて回る姿を軽蔑して言う時にも使われます。

手を揉みながらにやつく男性
(c)Shutterstock.com

ご機嫌取り

「ご機嫌取り」とは、人の気に入るような言動をすること。多くの場合、出世をしたい・金稼ぎがしたいなどの魂胆から、相手のご機嫌をとるような振る舞いをする人のことを指します。機嫌を取った結果、自分だけ特別扱いされることもあるので、周囲から反感を買うことも多いでしょう。

ごますり

人に上手く取り入って、自分の利益をはかることを「ごますり」と言います。日常生活の中でも人に上手いことを言って取り入っている人を見て、「あの人はごまをすってばかりいる」と皮肉ったりしますね。

語源は、すり鉢でごまをすると四方にごまがつくことから、あちこち色んな人にへつらうさまを表すようになったといわれています。

英語表現は?

「太鼓持ち」を英語にする場合、“a sycophant”が挙げられます。“sycophant”には「おべっか使い」という意味がありますよ。

参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)

顎に手をあてて悩む女性
(c)Shutterstock.com

「太鼓持ち」に関するFAQ

ここでは、「太鼓持ち」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. NGな使い方は?(使い方の地雷)

A. 公の場や相手が不在の場で、特定の人物を「太鼓持ち」と呼ぶのは避けましょう。

侮辱や陰口と受け取られ、人間関係に悪影響を与える可能性があります。特にビジネスシーンでは注意が必要です。

Q2. 「太鼓持ち」に似た意味を持つ言葉は何がありますか?

A. 「腰巾着」「鞄持ち」「ごますり」「ご機嫌取り」などがあります。

最後に

「太鼓持ち」は、もともと宴席を盛り上げる男性の職業だったなんて意外でしたね。人の人とをつなぐサポート役として必要とされていましたが、現在ではネガティブな意味として使われることが多いようです。上司の機嫌を気にしすぎて、周囲に「太鼓持ち」と言われないように気を付けたいですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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