この花は何の野菜? 疲れた体に元気をくれるスタミナ食材
暑い日が続くと、どっと疲れを感じてしまって体調を崩すことも。旬の野菜や精がつく食材を食べて、その日のうちにメンテナンスをしたいところ。
今回ピックアップするのは、スタミナ食材と言われる野菜です。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「にんにく」の花です!
正解は、にんにくの花でした! 薄紫のきれいな花が咲くんですね。
にんにくは、農林水産省によると、葉茎菜類に属する野菜。暑さが苦手で冷涼な気候を好みますが、品種の中には温暖な土地でも育つものがあるようです。主な生産地は、青森県がダントツ1位。国内総生産量の3/4を占めているそう。にんにくブランド「福地ホワイト六片種」が有名。ほかにも香川県、北海道、宮崎、岩手などが生産しています。
にんにくは1年中出回っていますが、本来の旬は6月下旬頃〜1ヶ月程度と言われています。
◆にんにくの歴史
にんにくの原産地は、西アジア地中海沿岸説や中央アジア説など諸説ありますが、紀元前4000年以上も前から存在していたと言われています。なんでもピラミッドの壁画にも、にんにくを食べる労働者の姿が描かれているのだそう。歴史深い食べ物だったのですね。
日本へは、古くに中国を経て伝えられましたが、食用とされるまでは薬用として使われることが多かったとか。室町時代には強烈なニオイを堪え忍んで食べる、といったことから「忍辱」と名付けられたほど、食べにくいものとされていた模様 ※語源は複数あります。一般的に食べられるようになったのは、明治以降です。
◆にんにくの栄養
にんにくは、滋養強壮のスタミナ食材とわかっていても、実際にどんなものが含まれているか知らない人もいるかもしれません。
にんにくは、アリシン、カロテン、リン、葉酸、ビタミンB6などを含んでいます。それぞれの働きを紹介します。
・アリシン… 疲労回復、滋養強壮効果。冷え性や動脈硬化、血栓予防にも役立つ。
・カロテン… 皮膚や粘膜の健康をサポート。摂取するとビタミンAに変化し、肌荒れに働きかける。
・リン… 健やかな歯と丈夫な骨づくりに一助。
・葉酸… 赤血球の生産を促し、貧血予防に。
・ビタミンB6… タンパク質をエネルギーに変換。ダイエットやむくみにも効果的。
栄養豊富なにんにくですが、食べ過ぎは要注意。殺菌作用が強く、胃の粘膜や胃壁が荒れたり、腸内環境を悪化させ、腹痛・下痢を起こしたりすることもあります。
にんにくは、1日3〜4片、20g程度にとどめておくと良いでしょう。お子さんがいる場合や、風邪・免疫が低下しているときは、2片程度にしましょう。
◆にんにくの選び方
おいしいにんにくの選び方をまとめました。新鮮なにんにくはみずみずしく、香りも抜群です。
・実が硬く締まりがある
・ふっくらとした丸みがあるもの
・持った時に重みを感じるもの
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にんにくの花から栄養・選び方まで紹介しました。にんにくは食欲をそそる香りがあることから、さまざまなレシピに使われ、私たちの体に元気を与えてくれます。毎日の健康のために、取り入れてみてはいかがでしょうか。