この花は何の野菜? 緑黄色野菜の代表的なアレ
鮮やかな色をした野菜は、栄養豊富なうえに、視覚から食欲を掻き立ててくれる効果もあります。緑黄色野菜がそう。
今回ピックアップするのは、そんな緑黄色野菜の代表的な野菜です。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「にんじん」の花です!
正解は、にんじんの花でした! 実がオレンジ色なのに白い花を咲かせるんですね。
にんじんはセリ科の野菜で、冷たい気候を好み、初夏は徳島県、秋は北海道、冬は千葉県と日本の気候に応じてつくられ、1年中食べることができます。
とはいえ、旬と言われるのは、秋の終わりから冬にかけて。寒さに強くなるために糖を蓄えるので、甘いにんじんができるのだそう。
◆にんじんの歴史
にんじんの原産地はアフガニスタン。この地を拠点として東西で味わいや色味が異なり、東で普及したのは赤い色で細長い「東洋にんじん」、西で広まったのはオレンジ色で太くて短い「西洋にんじん」。私たちがよく食べているのは「西洋にんじん」なのは、江戸時代後期に、ヨーロッパ〜長崎、ヨーロッパ〜アメリカを経由して伝来したことからと言われています。
「東洋にんじん」も日本でも生産されています。こちらは江戸時代初期に中国から伝えられ、現在の「金時にんじん(京にんじん)」として栽培されています。
東西で別れたことで育て方にも違いがあり、「東洋にんじん」の方が栽培が難しいのだそう。
◆にんじんの栄養
にんじんは、たんぱく質や炭水化物、食物繊維、βカロテン、カリウムが含まれ、特に注目したいのがこちら。
・βカロテン… 強い抗酸化作用をもち、体内に入ると、ビタミンAに変換。健康的な髪や皮膚の維持に役立つ
・カリウム… 塩分の取りすぎに働きかけ、高血圧の予防・改善に役立つ。むくみ防止、血圧を下げる、便秘に働きかける
カロテンは油に溶けやすい物質なので、バターや油といっしょに調理すると、カロチンを吸収しやすくなりますよ!
◆にんじんの選び方
おいしいにんじんの選び方をまとめました。
・色鮮やかでオレンジ色
・ふっくらしていて傷があまりない
・ヘタの切り口が萎びてない、みずみずしいもの
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にんじんの花から栄養・選び方まで紹介しました。にんじんは1年中食べられることから、レシピも豊富。野菜炒めのような手軽なものから、ケーキまでたくさんあります。食卓に彩りを添えてくれるだけでなく、栄養も豊富なにんじん。積極的に食べていきたいですね。
参考:農林水産省「にんじんについて」