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2023.09.14

「タイパ」って何? 言葉の背景や意味、「タイパがいい」ことの具体例も解説

タイパとは、タイムパフォーマンスの略。かけた時間に対して、得られた効果や満足感を意味します。時間対効果と呼ばれることも。本記事では、「タイパ」について、言葉の意味や背景、さらには「タイパがいい」ことの具体例も交えながら詳しく解説します。

最近よく耳にする「タイパ」という言葉。比較的最近、若者から生まれた印象がありますが、実際はどうなのでしょうか? 本記事では「タイパ」の意味や、言葉が生まれた背景などについてじっくり見ていきましょう。

タイパとは?

「タイパ」という言葉が広く知れ渡り、頻繁に使われるようになったのは、ごく最近の2020年代頃。どのような状況で、どんなことがきっかけで生まれた言葉なのでしょうか? まずは、「タイパ」の言葉の意味について整理します。

タイパの意味

タイパとは、タイムパフォーマンスの略。コストパフォーマンスをコスパと略すように、コスパには費用対効果という意味がありますが、タイパには時間対効果という意味があります。

つまり、コストパフォーマンスの「時間版」で、かけた時間に対して、得られた効果や満足感を意味します。

言葉が生まれた背景

「タイパ」という言葉を使い始めたのは、Z世代と呼ばれる若者たち。1990年代後半から2012年頃に生まれた世代を、Z世代と呼びます。Z世代は、「デジタルネイティブ」と呼ばれることも。生まれた頃から、発達したデジタル機器に囲まれ、優れたIT技術を身近に感じながら育った世代だからです。

Z 世代が生まれ育った時代というのは、情報に溢れる世の中で、いかに効率よく、自分に必要な情報を取捨選択するかが重要とされていました。そのような時代背景から、時間をより効果的に使おうとする、「タイパ」という言葉が、頻繁に使われるようになったと考えられています。

タイパ
(c)Adobe Stock

タイパが注目されたきっかけ

若者を中心に使われていた「タイパ」。ではそれが、全世代を通して、広く一般的に知られることになったきっかけとは、何だったのでしょうか? 2019年、『ダイヤモンド・チェーンストア』というビジネス情報誌において、個人が多忙になった結果、コスパよりもタイパが重視される時代になったという指摘が掲載されています。

2022年には、稲田豊史著『映画を早送りで観る人たち』が出版され、話題に。ドラマや映画を倍速で視聴する若者が多いことについて書かれています。Twitter(当時)では「倍速視聴」がトレンド入りし、新聞や番組でも取り上げられるように。三省堂の「今年の新語2022」では、「タイパ」が大賞を受賞しました。

参考:三省堂「今年の新語 2022」

「タイパがいい」ことって?

「タイパ」の意味が分かったところで、実際に「タイパがいい」と言われているのは、どんなことなのでしょうか? 趣味、家事、ビジネスなど様々な場面から、「タイパがいい」事例を紹介します。

1:動画の倍速視聴・ながら見

YouTube・ドラマ・映画などの動画を倍速で見ることは、視聴時間を節約できるため「タイパがいい」とされています。作品や内容にもよりますが、速さは主に1.25〜2倍速。倍速で見るのは娯楽系の動画だけでなく、大学の授業も。

コロナ禍でオンライン授業が多かった大学生は、リアルタイムではないオンデマンド授業は、倍速で見ていたという人も。動画を視聴するだけなので、通学の時間もかからず、空いた時間にどこでも授業を受けることが可能。電車などの移動時間で視聴すれば、効率よく時間を使えますね。

また、「ながら見」もタイパがいいとされています。ながら見とは、他の作業をしながら動画を見ること。動画を見ながら家事をしたり課題をするなど、動画を見るという一つの作業に集中するのではなく、複数の作業を同時に行うことで、全体にかかる時間を短縮します。

スマホをいじる男性
(c)Adobe Stock

2:ショート動画や切り抜き動画

「ショート動画」とは、1分にも満たないような短い動画のこと。TikTokやYouTubeショートなどが有名です。若者は何十分も同じ動画を見続けるよりも、1分未満などかなり短い時間で、感覚的に動画を見ることを好むようです。

また、動画の要点やあらすじ、おもしろいシーンだけをまとめた動画を「切り抜き動画」といいます。数時間ある本編も、切り抜き動画を見れば数十分で楽しめることも。音楽も同様で、全体を通して1曲聞くのではなく、サビや好きな部分だけ再生することが多いようです。

3:冷凍食品・完全栄養食・ミールキット

最近、冷凍食品や完全栄養食、ミールキットなどの広告を目にすることが増えたと感じませんか? 忙しい現代人にとって、1日3回ある食事の時間は、可能な限り短縮したいもの。

具材の下処理が済んでいる、電子レンジで温めるだけ、食器洗いが不要、献立を考えなくていいなど、時間を節約できるポイントがたくさん。その上栄養バランスが整っていて健康にいいのであれば、かなり「タイパがいい」食事方法といえますね。

4:家電

共働きが一般的になりつつある現代、いかに家事の負担を減らしていくか重要になっています。お掃除ロボットや、乾燥機付き洗濯機、食洗機、ほったらかし調理家電など、タイパをよくするための家電も充実。

5:WEB会議・面接・研修・在宅勤務

コロナ禍で、在宅勤務をしながら、会議や面接、研修をWEBで行うこともかなり普及しました。移動や出社の必要がないため、移動時間の節約に。研修など、動画を視聴するスタイルのものは、先ほどの倍速視聴とあわせてさらに効率よくできますね。

リモートワークする男性
(c)Adobe Stock

6:書籍の要約サービス

書籍1冊分を、約10分で読めるように要約してくれるサービスをご存知ですか? 時間を効率的に使うためのポイントとして、有効活用したいのが「スキマ時間」。用事と用事の間の時間や移動時間など、短くても積み重ねれば数時間にもなります。1冊読むには数時間や数日かかることもありますが、10分であればスキマ時間でも十分、知識を吸収できますね。

7:コンビニジム

最近、コンビニ感覚で気軽に通うことができる「コンビニジム」が人気を呼んでいることをご存知ですか? 普段着や外履きのまま入ることができ、ロッカーやシャワールームがないことが特徴です。トレーニング前の準備時間の省略と、店舗数の多さを生かした移動時間の短縮で、タイパがいいトレーニングができますね。

最後に

タイパを追求するのは若者といったイメージがあるかもしれませんが、実際は全世代でタイパが重視されています。20代はやりたいことや興味があることが多く、魅力的なコンテンツをより多く体験するために。30代は、共働きで子育てをする人も多く、仕事と子育てで時間がない中、休む時間や自分の時間を確保するために。

そして50代は、介護と仕事で忙しい人も多く、また、人生の折り返しとして、残りの人生を楽しむために。理由は様々ありますが、全世代にわたって多くの人たちが今、タイパを重視した人生を歩んでいます。人によって、それぞれですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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