「イレギュラー」とは?
「イレギュラーな業務」「イレギュラーな出来事」などの言葉を耳にしたことがありませんか?
日常生活でも普通に使われる言葉です。そこで、本記事では「イレギュラー」の意味をおさらいしましょう。使い方や言い換え表現も合わせて紹介しますので、ぜひひとつの参考にしてみてくださいね。また、イレギュラーなトラブルでも冷静に対応する方法についても解説します。
「イレギュラー」の意味
「イレギュラー」とは、「規則的ではないことやそのさま」のこと。英語では、「irregular」と表記します。「通常なもの」や「正式なこと」を指す「レギュラー」と反対の意味になりますね。
スポーツ界では、球技で「イレギュラーバウンド」の略語としてイレギュラーが使われることも。「イレギュラーバウンド」とは、「irregular」と「bound」を組み合わせた和製英語で、「ボールが予想していない方向へ弾むこと」という意味があります。
ちなみに、イレギュラーバウンドは和製英語なので、英語圏では使われません。代わりに、「bad hop」「nasty hop」と呼ばれています。
「イレギュラー」の使い方を紹介
イレギュラーの意味をおさらいできましたか? 続いては、イレギュラーという言葉の使い方について紹介しますね。
1:「今日は定時で退社をする予定だったが、イレギュラーな業務を任され、すっかり遅くなってしまった」
「イレギュラーな○○」という表現はしばしばなされます。例えば、「イレギュラーな業務」の場合、「普段とは違う業務」というニュアンスです。慣れない業務を、しかも突然任されたとなれば、勝手が分からず手間取ってしまうことでしょう。
その結果、例文のように退社時間が遅くなってしまうというわけです。
2:「予期せぬトラブルが発生し、お客様にイレギュラーな対応をしなければならなくなってしまった」
この例文は、とくに接客業など、ある程度カスタマーへのマニュアルが決められているような職場での場面です。トラブルが起きた際には、マニュアル通りに対応できない場合があります。機転を利かせた柔軟な対応が求められるのです。
3:「彼女は新人にもかかわらず非常に優秀な働きをするので、イレギュラーな昇格を果たした」
イレギュラーと聞くと、トラブルなどを思い浮かべがちですが昇格や人事などさまざまな場面で用いられます。置かれている状況では考えにくい特別なことを、イレギュラーという表現で表すことができるのです。
「イレギュラー」の言い換え表現とは?
イレギュラーの言い換え表現を紹介します。語彙力を養うためには、ひとつの言葉から関連付けて覚えていく方法がおすすめです。そして、実際に使っていくことが大切。紹介した言い換え表現を、実生活でも応用してみてください。
1:異例
「異なる例」と書いて「いれい」と読みます。漢字からも推察できるように、「普通と異なる例」のことです。「異例の事態に皆が困惑している」「異例の快挙だ」などネガティブにもポジティブにも使うことができます。「驚き」のニュアンスは含まれることも。
2:不測
「不測」とは、「予測できないこと」という意味です。つまり、「不測の事態」は「予想していなかった出来事」というニュアンスになります。例えば、「不測の事態に備えてあらかじめ避難経路を確保しておく」という使い方ができますね。「イレギュラーな事態に備えて…」と言い換えることもできますよ。
また、言葉遣いとしては、イレギュラーよりもやや固めな印象になります。
3:スペシャル
イレギュラーは「普通ではないこと」というニュアンスが強いですが、よりポジティブで驚きを含んだニュアンスで使いたい場合は「スペシャル」がぴったり。「スペシャルな出迎えに、感無量だ」など、喜びや感動を含む特別な出来事に対して使うことが多いです。
イレギュラーなトラブルに冷静に対応する方法
トラブルは往々にして起きるものですが、突然起きると迅速に動けなくなってしまいがち。通常通りの対応では、解決できないこともあるでしょう。そんな時はどう対応したら良いのでしょうか?
状況に応じて柔軟に対応する必要がありますが、ここでは心を落ち着かせ、被害やトラブルの拡大を防ぐ方法について一緒に考えていきましょう。
1:まず深呼吸をする
予期せぬ出来事が起こると、パニックになってしまいがちです。焦っていることにテンパって、冷静な判断ができなくなります。焦っている時だからこそ、深呼吸。胸に手を当てて大きく息を吐いたり吸ったりしましょう。
2:客観的に目の前で起きていることを把握する
落ち着いたら、今一体なにが起きているのかを把握します。危険が迫っていたりなど、緊急性が高い場合はその場から離れるなどの行動を取りましょう。
3:相談・連絡をする
イレギュラーな事態に陥った時は、周囲との連携が大切になります。いくらか落ち着きを取り戻したと言えど、慌てていると判断が鈍りやすいもの。そこで、周囲の人に相談したり上司に連絡を取り、指示を仰いだりしましょう。
情報が共有できていないと、そこからさらにトラブルが生まれるかもしれないからです。
4:振り返りをする
起きてしまったことはしかたありません。イレギュラーな事態が起きてしまったあとは、「なぜ起きてしまったのか」「今後起こさないためにどうするか」を振り返り、対策することが重要です。
最後に
本記事では、「イレギュラー」の意味や使い方、言い換え表現などを紹介しました。どんな事態でも冷静に対処できる人は余裕があって格好良く見えますよね。そこで、イレギュラーなトラブルに冷静に対応する方法についても紹介しました。自分なりに、気持ちを落ち着かせる方法を持っておくと、イレギュラーな事態にも冷静に対応できるのではないでしょうか?
TOP画像/(c)Shutterstock.com