小火の意味と読み方とは
小火とは「ぼや」と読み、大きくならないうちに消し止めた火事や小さな火事を指します。
・蚊取り線香からカーテンに火が燃え移り、小火を出してしまった
・昨夜の小火騒ぎを知っていますか?
・小火で済んだからよかったものの、あのまま気づかなければ大火事になるところだった
また、「しょうか」と読むこともあります。「しょうか」と発音するときは、わずかな火や小さな火、小火(ぼや)を指します。
ぼや【小=火】
出典:小学館 デジタル大辞泉
大きくならないうちに消し止めた火事。小さな火事。「小火を出す」「小火騒ぎ」
しょう‐か〔セウクワ〕【小火】
出典:小学館 デジタル大辞泉
1 わずかな火。小さな火。
2 ごく一部だけの火事。ぼや。
消防庁の定義
消防庁の「消防に関する都市等級要綱」の「3 用語の定義(9)(ア)」によれば、小火とは、建物の損害額が火災前の建物の評価額の20パーセント未満のもの、または建物内の物品のみが焼損した場合を「小火」と定義しています。
損害額を目算するのは難しいですが、おおよそ建物の1/5程度を超えない程度の火災なら、小火と呼べるかもしれません。
大火との違い
同じく「消防に関する都市等級要綱」の用語の定義によれば、大火とは、10棟以上の火災を指します。大火でも小火でもない状況、たとえば、建物は全焼したけれども被害は1棟のみだったといった状況は「非小火」といいます。
参考:総務省消防庁「消防に関する都市等級要綱」
小火に火災保険は適用される?
火災保険は、火災や落雷、風災、水災などの災害により損害が生じたときに適用される保険です。火災などの災害の規模ではなく、建物や家財などの損失に対する保険のため、小火であっても建物・家財に損失が生じたときには保険金を請求できることがあります。

火災保険に加入しているか確認しよう
火災保険に加入していない場合は、保険金を受給できません。小火が出た建物を対象とする火災保険に加入しているか確認してみましょう。
賃貸物件の場合は、火災保険への加入が契約の条件となることがあります。契約後は賃貸契約書と一緒に火災保険証も保管ておくのが大切です。
住宅ローンを組んで購入した場合は、火災保険への加入がローンの条件となることがあります。ローン契約書と一緒に保管していないか調べてみましょう。
故意・重過失ではないか調べよう
火災が故意あるいは重過失により生じたときは、保険金給付の対象とならないことが一般的です。不慮あるいは不注意による火災なのか確認しておきましょう。
また、火災保険は地震による火事は対象外です。地震によりコンロの火が燃え移ったなどのケースでは、原則として火災保険ではなく地震保険により補償されます。地震による小火に備えるためにも、地震保険を検討してみるのもよいでしょう。
なお、地震保険は火災保険に加入している場合のみ加入できます。火災保険に加入していない場合は、まずは火災保険への加入から検討する必要があります。
保険対象を確認しよう
火災保険では、保険対象として「家財」「建物」「家財と建物」のいずれかを選択します。家具や家電などに対する補償が必要と思われるときは「家財」も対象にしておくとよいでしょう。ただし、家財を対象と設定しても、パソコンのデータなどの無形資産や植物、切手などは、基本的には補償対象となりません。
また、貴金属や宝石、骨董品などの美術品のうち、価値が30万円を超えるものについては、あらかじめ「明記物件」として手続きが必要です。手続きをしていない場合は、家財を対象とした火災保険に加入していても補償されない可能性があります。
小火の夢は縁起がよい? 火関連の夢占いの一例
「家が燃えていると聞いて慌てて帰宅した」「寝たばこで小火騒ぎになった」などの夢を見たことがある方もいるのではないでしょうか。
文化や地域によっても異なりますが、火は「浄化」と「再生」の象徴とも考えられ、火事の夢は縁起がよいと判断されることもあるようです。また、中華圏では火事の夢は「財運の上昇」を暗示するともいわれているとか。
火事の夢が気になったときは、まだしっかりと記憶している間に次の事柄をメモしておくといいかもしれません。
・火の大きさ
・火事の場所
・火に対する自分の行動
・火に対して夢の中で感じた思い
※夢に関しての見解は諸説あります。一例としてご覧ください

小火・小さな炎
一般的に、小火の夢は「穏やかな変化」を指すとされます。また、運気やエネルギーが下がっている状態とも。
日常生活の中で生まれた気づきなど、人生をよりよい方向に導くタイミングを暗示しているという見方ができるかもしれません。
大火・大きな炎
大火や大きな炎は、劇的なプラスの変化を意味するそう。火の大きさは変化の規模を指しているため、火が大きければ大きいほど、人生における根本的な変化が生まれると解釈されています。
また、火の色を覚えている方もいるでしょう。炎の色が赤いときは活力に満ちた変化、青いときは精神的もしくは知的な変化が起こると予測される傾向が見られます。
火事で火傷をする
火事で火傷をしたときは、注意が必要な状態だとも考えられています。最近、感情的になりすぎることや向こう見ずな行動が増えたと感じることはありませんか。
しかし一方で、エネルギー量がアップしていて運気が上がることを意味する場合もあるとか。気になるときは、現状感じていることを見直してみて判断するのもいいかもしれません。
煙だけが見える
火ではなく煙だけ見えている夢は、判断に迷っている状態を指しているとも考えられます。方向性を見失っているときや、現実の生活で混乱しているときは、煙の夢を見ることもあるかもしれません。
煙が濃いときは、状況がより深刻な場合も。現状を整理し、必要に応じて周囲や専門家の意見を求めましょう。
火事を見ている
火事を見ている夢は、無力感や受動的な態度を意味しているといわれています。もしかしたら普段の生活において、積極性が欠けているタイミングなのかもしれません。自信を取り戻し、主体的に行動するきっかけにするとよいとも考えられます。
火事で人助けをする
火事で人助けをしている夢は、他者への思いやりや献身的な精神、やさしさなどを示しているとか。転換期とも考えられ、転職や目標を変更する機会を暗示しているのかもしれません。
知人を助ける夢は既存の人間関係における絆の強さ、見知らぬ人を助ける夢は正義感の強さを表しているなど、助けようとした人物や動物は今後の人生を左右する重要な存在ともいわれているようです。
火の管理に注意しよう
小火の夢は吉夢とされますが、現実では火の扱いに十分注意し、火災を未然に防ぐことが大切です。
調理をしたときはコンロの火を確認する、バーベキューを屋外でしたときはしっかりと水をかけて消火するなど、火の管理に注意し、火事を起こさないようにしましょう。
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