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LIFESTYLE

2023.04.16

「土用」とは? 避けた方が良いことや運気を上げる過ごし方|鰻などの縁起の良い食べ物も

「土用丑の日」で知られる「土用」は、四季の変わり目を知らせる期間のことで、年に4回訪れます。スーパーなどで鰻が売られているときにこの文字を目にしたことがある人も多いのでは? この期間は、縁起を担いで避けた方が良いと言われていることもあります。本記事では、土用の意味から、土用期間に避けた方がよいこと、運気を上げる過ごし方、縁起の良い食べ物などを紹介します。

土用とは? 意味を確認

(c)Shutterstock.com

土用とは、年に4回訪れる、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間のことで、それぞれ「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」とも呼ばれています。

「土用」は「土旺用事(どおうようじ)」の略ですが、その意味は「土が旺(さかんに)なり用事(働き)をする」という言葉。つまり、土が最も働く時期ということになります。

◆陰陽五行説を由来とする

土用の起源は、古来中国から伝わる「陰陽五行思想」に由来します。陰陽五行思想では、自然界は木・火・土・金・水の5つの要素から成り立っていると考えます。季節もこの5つの要素に当てはめて、春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」、「土」は季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬の前18日間に割り当てられました。

◆季節の節目をあらわす雑節の一つ

土用は、節分や彼岸、八十八夜、入梅などと同じ「雑節(ざっせつ)」の一つです。「雑節」は季節の移り変わりを表す暦で、日本では古くから季節の変化を知らせる大切な役割を担ってきました。

◆季節と季節の間にある18日間

土用はそれぞれ、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間の期間です(期間は年によって異なります)。具体的な時期はこちら。

立春前/「冬の土用」 1月17日頃に開始
立夏前/「春の土用」 4月17日頃に開始
立秋前/「夏の土用」 7月20日頃に開始
立冬前/「秋の土用」 10月20日頃に開始

土用期間に避けた方が良いこと

(c)Shutterstock.com

季節の変わり目でもある土用期間。周りの環境が変わったり何かと変化のある時期でもありますが、避けた方が良いことがあります。ここでは、土用期間には避けたい事柄を具体的に紹介していきます。

◆土いじりなど土を動かすこと

土用期間中は「陰陽道の土を司る神様である、土公神(どくしん・どこうしん)が支配する期間」と考えられていました。神様が土の中から出てきて、地上にいらっしゃる、土が最も働く期間と言われているため、土用期間中は土を動かしてはいけないとされています。

具体的には、土いじり、草むしり、畑やガーデニング、造園、地鎮祭、井戸掘りなどを含む穴掘りなどの行為は避けた方が良いとされてきました。現代でも新築する時の基礎工事や壁塗り、増改築などは土用期間を外して計画する場合が多いようです。

ただし、土用の前にすでに着手した農作業や増改築についてはやっても良いと言われています。どうしてもこの期間中に土に触れなければならない場合は、グローブをつけて作業すると良いでしょう。

◆新しく始めること

土用期間中は、転職、就職、結婚、結納、開業、開店、新居購入など、大きな契約や新しく始めることも避けた方が良いと言われます。土用はそれぞれの季節の変わり目、そんな時は体調を崩しやすく気持ちも不安定になりがちなので、新しいことは始めず、静かに過ごした方が良いとされています。

◆場所を移動すること

引越しや新居の購入は避けた方が良いでしょう。昔から土用期間中の移動は、どの方角も良くないとされてきました。旅行や知らない土地への移動は避けた方が良いとされています。

特に「土用殺」方位への旅行は、誰もが共通で凶方位となるので、できるだけ避けましょう。土用殺とは、土用の期間に「凶」とされる方位のことです。そもそも土用期間はすべての方位が良くないとされていますが、その中でも更に注意が必要な方角です。

土用の凶方位は、それぞれ次のようになります。
春土用は「南東」
夏土用は「南西」
秋土用は「北西」
冬土用は「北東」

この方角がたとえ吉方位であったとしても、土用殺方位は「大凶」方位になります。この方角へ引っ越しや旅行をすると、けがをしたり災難に遭ったりしやすいとされているので、避けるべきと考えられています。

◆土を動かしても良いとされる日がある

一年に4回、18日間ずつある土用。その期間にこんなにもやってはいけないことがあると、困ってしまうこともありそうです。現代では、そうした言い伝えはあまり気にしない、もしくは、土用期間中のNGがあるということも知らなかったという人も多いのではないでしょうか?

とはいえ、土用だからすべてがNGというわけではありません。実は土用期間中でも、土を動かしても大丈夫な日「土用の間日(まび)」と呼ばれる日があります。

この日は土公神が天上に行く日で土を離れるので、土を動かしても問題がないと言われています。

それぞれの「土用の間日」はこちら。
春土用:巳の日・午の日・酉の日
夏土用:卯の日・辰の日・申の日
秋土用:未の日・酉の日・亥の日
冬土用:寅の日・卯の日・巳の日

2023年の「土用の間日」は次の日程になります。

春土用:4月17日(月)~5月5日(金)
春土用の間日:4月18日、4月21日、4月29日、4月30日、5月3日

夏土用:7月20日(木)~8月7日(月)
夏土用の間日:7月20日、7月21日、7月25日、8月1日、8月2日、8月6日

秋土用:10月21日(土)~11月7日(火)
秋土用の間日:10月28日、10月30日、11月1日

土用期間に運気を上げる過ごし方

(c)Shutterstock.com

土用は身体も心も何かと不安定になり疲れが出やすい期間です。そんなときは、無理に頑張らないで、いつもよりペースダウンしてゆっくり過ごしてみるのも良いでしょう。

◆温泉に入ったり体操などで身体を整える

温泉・半身浴・散歩・マッサージ・体操・ヨガ・整体などで、身体を整えるのもおススメです。「土用の丑の日」に薬草を入れた風呂に入る「丑湯」や、天然塩を入れる「塩風呂」などもメンテナンス効果があります。

◆恵方参りに出向く

その年の恵方(幸せを呼び込む方位)と言われる方位にある神社や仏閣へお参りする「恵方参り」へ行くと良いでしょう。恵方参りはいつ行っても良いのですが、特に季節の変わり目に当たる土用期間にいくとパワーが高まると言われます。

◆吉方位で飲食する

土用期間に吉方位で飲食をすると、凶作用が緩和されるといいます。九星気学の開運法の一つで、その日の吉方位が分かる「日盤吉方」などを活用するのも良いでしょう。

◆虫干しなど土用にまつわる作業をおこなう

夏土用はちょうど梅雨明けの時期にやってくるので、湿気やカビ、虫が気になる頃です。そこで、昔から害虫やカビなどから衣類や本を守るために行われるのが「土用の虫干し」です。晴れた日に風通しの良い場所に陰干しをして風を通します。昨今はエアコンや除湿機のおかげでこのような風景は見られなくなりましたが、寺院では今でも行っているところがあります。

また梅干し作りに欠かせないのが「土用干し」。梅干しは土用干しをすることで殺菌作用が働いて長期保存が可能になります。色も鮮やかになり風味が増すので、夏土用の風物詩の一つです。

「田の土用干し」は、田んぼの水を抜いて放置して乾かすことをいいます。田が乾くと、稲は水を求めて地中深くまで根を伸ばすため、台風にも強くなるとされ、乾いた田に水を入れると稲は水をよく吸収して良い稲穂が実るとされています。

2023年土用期間と縁起が良い食べ物

一般的にはうなぎのイメージと一緒に使われることが多い土用の日ですが、四季によって幅広い食材がご縁があるとされています。

◆春土用|2023年4月17日(月)~5月5日(金)|いわし、いくら、いか、いちご、いも、豆腐、白米、大根、かぶなど

毎年5月6日頃の「立夏」直前のおよそ18日間が、春土用。

春土用期間中の「戌の日(いぬのひ)」に「い」のつく食べ物「白い食べ物」を食べると良いとされています。(戌の日とは12日に一度巡ってくる十二支の戌に当たる日のことです)「い」のつく食べ物としては、いわし、いくら、いか、いちご、いもなどが挙げられ、白い食べ物は、豆腐や白米、大根、かぶなどがあります。

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◆夏土用|2023年7月20日(木)~8月7日(月)|うなぎ、うどん、きゅうり、すいか、かぼちゃ、梅干しなど

毎年8月7日頃の「立秋(2023年は8月8日)」直前のおよそ18日間が、夏土用となります。夏の「土用の丑の日」は年によって変わり、十二支で日にちを数えるので、2回めぐってくる年もあります。今年は7月30日(日)のみの1回です。

土用の丑の日といえば、うなぎを食べる風習が広く知られています。この日にうなぎを食べるようになったのは江戸時代半ばからと言われ、諸説ありますが、当時うなぎは秋から冬が旬で夏はあまり売れずお店が困り果てていたところ、蘭学者の平賀源内が「本日丑の日」と看板に書くことを助言したのがきっかけだったといいます。

そこから「うし」にちなんで、「う」のつく食べ物や、黒い食べものが良い、と言われるようになったよう。「う」のつく食べ物としては、うなぎ、うどん、瓜(きゅうり、すいか、かぼちゃなど)、梅干しなどがあります。

◆秋土用|2023年10月21日(土)~11月7日(火)|玉ねぎ、たこ、たけのこ、大根、青魚(さんま、さばなど)など

毎年11月7日頃の「立冬(2023年は11月8日)」直前のおよそ18日間が、秋土用。

秋土用は「辰の日(たつのひ)」に「た」のつくものや青いものを食べると良いとされています。今年の秋土用の「辰」の日は、10月25日と11月6日です。「た」のつく食べ物としては、玉ねぎやたこ、たけのこ、大根、「青いもの」なら、さんまやさばなどの青魚が良いでしょう。

◆冬土用|2024年1月18日(木)~2月3日(土)|ヒラメ、ヒラマサ、ひじき、トマト、りんご、パプリカなど

土用の最初の日を「土用入」、終わりを「土用明」と言います。冬の土用は寒の土用(かんのどよう)、冬土用とも言われ、丑の日は「寒の土用の丑の日」と言われています。

冬の土用の丑の日は、2024年は1月26日。冬土用は、「未(ひつじ)の日」に「ひ」のつく食べ物や、赤い食べものが良い、と言われています。「ひ」のつく食べ物としては、ヒラメ、ヒラマサ、ひじき、「赤いもの」はトマト、りんご、パプリカなどです。

最後に

昔から「土用を制するものは運を制する」と言われます。

季節の変わり目でもある土用は、気が不安定になり、なにかとバランスを崩しやすい時季です。四季に合わせて土用があるのは、そんな変わり目には「少し体を休めましょう」というサインかもしれません。土用期間をうまく利用して、次の季節へ向けて充電できると良いですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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