キャッチーとは?
「あの曲、すごくキャッチ―だよね!」などといった言葉を聞いたことはありませんか? 流行りの曲や子どもから大人まで口ずさんでしまうような曲に対して使われることが多い言葉です。
聞いたことはあるけれど、何となく意味がぼんやりとしているという方のために、本記事では「キャッチ―」の意味や使い方、類語表現などを紹介します!
「今さら人に聞けない!」という方は、ぜひ本記事をひとつの参考にしてみてくださいね。
「キャッチー」の意味
「キャッチー」とは、「受けそうであること」「人気になりやすいさま」を表す言葉です。他にも、先ほど例に挙げたような「音楽でメロディーなどが覚えやすいさま」を表すこともあります。
ちなみに、英語では「catchy」と綴ります。形容詞として用い、「a catchy tune」で「耳に残りやすいメロディー」「楽しくて覚えやすいメロディー」といったようなニュアンスです。
「キャッチコピー」と「キャッチフレーズ」
「キャッチー」の意味は押さえられたでしょうか。意味が分かると連想されるのは「キャッチコピー」と「キャッチフレーズ」という言葉。せっかくですので、それぞれの言葉の意味についても紹介しますね。
「キャッチコピー」とは、「人の注意をひくような広告文、もしくは宣伝文」のこと。「キャッチ」と「コピー」が組み合わさった和製英語になります。英語では「copy」がキャッチコピーに相当するワードです。
例えば、有名なキャッチコピーにゼクシィのキャッチコピーが挙げられます。2018年にTCC(東京コピーライターズクラブ)の最高新人賞に輝いた「結婚しなくても幸せになれるこの時代に私は、あなたと結婚したいのです」というワンフレーズは耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
参考:ゼクシィ/私は、あなたと結婚したいのです 噴水篇 30秒│東京コピーライターズクラブ(TCC)
「キャッチフレーズ」についても紹介しますね。「キャッチフレーズ」とは「広告または宣伝で強い印象を与えられるように工夫された短い言葉」のこと。うたい文句やスローガン、標語などと近しいニュアンスです。キャッチコピーは先ほどのゼクシィの例のように文章を指す場合が多いですが、キャッチフレーズは「フレーズ」というように単語や短めの文章を指すことが多いようですね。
「キャッチー」の使い方を例文で紹介
つづいて、「キャッチー」という言葉の使い方について見ていきましょう。例文を用いて紹介しますので、ぜひ実生活に応用させてみてください。
1:「彼女がプロデュースした若手のアイドルグループは、サビのキャッチーなメロディーが格好いいと人気を博し、一躍売れっ子アイドルとなった」
キャッチーなメロディーやフレーズは、記憶につよく残りがち。その結果、老若男女を問わず受け入れられる場合が多いです。昨今は空前絶後の推し活ブーム。プロデュース側もいかにキャッチーな楽曲を作り、世間の潮流に乗るかを分析しなければなりません。
2:「今年は、キャッチーなデザインのサングラスよりも一風変わった個性的なデザインのサングラスを買おうと心に決めている」
「キャッチーなデザイン」という言葉はしばしば用いられます。人受けしやすいデザインというニュアンスです。しかし、なかには逆張り好きの方もいらっしゃるのでは? あえて周りが選ばなさそうなアイテムに心惹かれることもありますよね。
3:「自社の新作商品に合うキャッチーなネーミングを提案してほしい。商品の名前は売り上げにも関係してくるだろう」
例えば同じ成分が配合された洗剤だったら、皆さんは何を判断基準にして購入しますか? お値段も重要ですが、パッケージやネーミングセンスが良いものに惹かれる方が多いのではないでしょうか。つまり、「たかが名前、されど名前)なのです。
「キャッチー」の類語表現とは?
最後に、「キャッチー」の類語表現についても一緒に見ていきましょう。「キャッチー」はややカジュアルな響きです。場面によってはもうすこしかたい表現を使いたいこともありますよね。そんなときに使える類似した表現を紹介します。
1:人目を引く
読んで字のごとく、「他者の目を引きつけるようす」のことを「人目を引く」といいます。特に外見や態度など、外側から見て判断できる要素によって注目を集めるときに使う表現です。
例えば、「キャッチーな看板」を「人目を引く看板」と言い換えることができます。注意しなければならないのは、「一目ぼれ」の「一目」ではないということ。「人の目」の「人目」ですのでお間違えなく。
2:万人受け
「万人受け」とは、「だれからも好かれること」「広く人気を集めること」というニュアンスの言葉です。読み方は「ばんにんうけ」。「まんにんうけ」ではないので気を付けましょう。「万人受けを狙ったコマーシャル」というように使います。
3:印象的
より広義的に使いたい場合は「印象的」という表現がおすすめです。「キャッチー」はどちらかというと、ポジティブに「人に受け入れられている」というニュアンスが強いです。一方、「印象的」は良い場合も悪い場合もどちらでも使うことができます。つまり、「(いい意味で)印象的な絵ですね」ともいえますし「(悪い意味で)印象的な絵ですね」ともいえるのです。
最後に
キャッチーとは、人に受けやすいことやものを表す言葉です。あらゆるものに対してアンテナを張っておくことが、キャッチーな言葉やアイデアのインスピレーションに繋がります。
何かをプレゼンする際には、キャッチーな言葉を織り交ぜることで相手に強い印象を残せるはず。日常のあらゆるところに潜む、キャッチーなものに注目してみるのも面白いかもしれませんね。
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