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2025.10.27

ビジネスで失礼にならない「ご支援」の使い方|例文と類語、英語表現を紹介

「ご支援」とは、活動を支え助ける意味である「支援」に、接頭語の「ご」がついたものです。本記事では、「ご支援」の意味や使い方、「ご支援いただきありがとうございます」の例、言い換え表現と使い分け、英語表現、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「支援」とは、力を貸して助けること。
・「ご支援」は名詞の「支援」に丁寧さを加える接頭語「ご」をつけたもの。
・「ご支援を賜りますようお願い申し上げます」は依頼の場や式典の挨拶などでよく使われる。

ビジネスメールや報告書などでよく見かける「ご支援」という言葉。一見すると「手伝ってもらう」という意味に思えますが、実際にはどのような意味を持つのでしょうか?

この記事では、「ご支援」という言葉の意味と使い方、類語や英語表現まで、わかりやすく解説します。

「ご支援」とは? 正しい意味と使い方を整理

「ご支援」の定義を辞書で確認しながら、意味や、敬語構成を確認しましょう。

「ご支援」の意味と語の構成

『デジタル大辞泉』では「支援」を以下のように説明しています。

し‐えん〔‐ヱン〕【支援】
[名](スル)力を貸して助けること。「独立運動を―する」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

つまり「支援」とは、相手の活動を「支え助けること」を意味します。

「ご支援」とは、「支援」という名詞に丁寧さを加える接頭語の「ご」を付けたもの。「ご」は名詞に丁寧さを加える働きを持ちますが、「ご支援」だけでは敬語表現としては不十分です。

敬語として成立させるには、動詞を組み合わせる必要がありますよ。例えば、「ご支援いたします」は、話し手がへりくだって行為を述べる謙譲語になります。

パソコンメールをする人
(c)Shutterstock.com

「ご支援を賜りますようお願い申し上げます」の正しい使い方

募金の依頼や式典の挨拶などでよく使う「ご支援を賜りますようお願い申し上げます」。「賜る」は「もらう」の謙譲語で、「お願い申し上げます」は「お願いする」をさらに丁寧にした表現です。一見、かしこまりすぎた印象を受けますが、改まった場でも使える正しい敬語表現。以下で例文を確認していきましょう。

ビジネスでの例文

「ご支援を賜りますようお願い申し上げます」は、依頼・告知・式典挨拶などで幅広く用います。状況に応じて次のように使い分けるといいでしょう。

式典・挨拶状などの正式な場面:
「今後ともご支援を賜りますようお願い申し上げます」

案内文・依頼メールなどビジネス文書での依頼:
「弊社の新しい取り組みにご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」

握手する女性たち
(c)Shutterstock.com

感謝を伝える「ご支援いただきありがとうございます」

支援や協力を受けたあとに感謝を伝えるとき、「ご支援いただきありがとうございます」という表現をよく使います。形式ばらず、それでいて礼儀正しい印象を与える便利なフレーズです。ここでは、ビジネスメールや式典など、シーンに応じた自然な使い方を紹介します。

ビジネスメールでの例

「ご支援いただきありがとうございます」は、「支援してもらう」という行為をへりくだって表す謙譲の形です。「いただく」が「もらう」の謙譲語にあたり、目上の相手に対して丁寧に感謝を伝えることができます。

例えば、プロジェクトのサポートを受けたあとに

「このたびは多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございます」

と添えると、相手への敬意と感謝の気持ちがしっかり伝わります。

感謝を伝えるその他の書き方

式典や公式文書では、感謝の表現を別の改まった形にするのもいいでしょう。例えば、

「皆さまのご支援の賜物と深く感謝申し上げます」

という文では、「賜物(たまもの)」を用いることで「支援によって得られた成果」という意味を強調できます。

また、報告書やあいさつ文では

「これもひとえに皆さまのご支援の賜物と存じます」

とすると、成果を共有しつつ、相手への敬意を丁寧に伝えることができます。

いずれの表現も、受けた支援を誠実に受け止める姿勢を感じ、信頼を深める一文になります。

「ご支援」の言い換え表現と使い分け

ここでは、「ご支援」との違いと使い分けのコツを整理します。

「ご支援」の類語

「支援」「援助」「後援」「応援」はいずれも「困難な状況にある人を助けること」という共通点があります。

このうち「支援」は、間接的・実際行動による助けを表し、「援助」は金銭や物資などを与えること、「後援」は活動や団体を間接的に支えること、「応援」は間接的なやり方と実際の協力の両方を含むのが特徴です。

例えば、
取引先への文書では「ご支援」、
金銭や物資など具体的な助けを示す場合は「援助」、
活動や団体を支える場合は「後援」、
励ましや力添えの気持ちを伝えたい場合は「応援」を使います。

参考:『使い方の分かる 類語例解辞典』(小学館)

避けたい誤用

「ご支援させていただきます」は一見とても丁寧に見えますが、実は二重敬語にあたります。

ご支援さ(終止形ご連絡するで謙譲語)+せ(助動詞せる)+ていただく(補助動詞で、~てもらうの謙譲語)で構成され、謙譲語が重なっているのです。したがって、「ご支援いたします」とした方が伝わりやすいでしょう。

ただし、「ご支援させていただきます」という形は、現代のビジネスシーンやメールで広く使われているのも事実です。

英語で「ご支援」を伝える表現

ここでは、「ご支援」にあたる、英語表現を紹介します。

英語の本とイヤフォン
(c)Shutterstock.com

感謝を表す

支援への感謝を英語で伝えるときは、基本的な表現として “Thank you for your support.” を使います。

継続的な支援を指す場合は “We appreciate your continued support.” とすると、丁寧で温かみのある言い方になりますよ。

依頼を表す

支援をお願いする際は、

“We would appreciate your support.”
(ご支援を賜れますと幸いです。)

という表現を使います。

やや改まったトーンを出したい場合は、

“ Your cooperation would be greatly appreciated.”
(ご協力を賜れますと幸いです。)

も適しています。

「ご支援」に関するFAQ

ここでは、「ご支援」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「ご支援」は敬語ですか?

A. いいえ。

「ご支援」とは、「支援」に丁寧さを加える接頭語の「ご」を付けたもの。「ご支援」だけでは敬語表現としては不十分です。

Q2. 「ご支援を賜りますようお願い申し上げます」は二重敬語ですか?

A. いいえ。丁寧な敬語表現です。

Q3. 「ご支援させていただきます」という言い方は正しい?

A. 二重敬語にあたります。

現在のビジネスシーンでは広く使われていますが、言葉遣いにうるさい人には引っ掛かるかもしれません。「ご支援いたします」などと言い換えることをお勧めします。

最後に

仕事をしていく上で、「支援」は欠かせないもの。この記事を一つの参考に、ビジネスシーンでも自信を持って、「ご支援」という言葉を使ってくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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