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2025.09.18

コンセプトとは骨組みとなる発想や観点のこと|ビジネスやデザインでは何を指す?

コンセプトとは概念や観念、骨組みとなる発想や観点を意味する言葉です。ビジネスシーンやデザインの領域でも使われる言葉ですが、具体的にはどのようなことを指すのか簡単に解説します。また、類似する言葉や使い分けについてもチェックしましょう。

コンセプトとは? 意味を簡単にチェック

コンセプト(英:concept)とは、概念や観念のことです。日常会話では、次のように使います。

・いつか自分の店を持ったときのために、コンセプトを考えておこう
・意見を求められても、企画のコンセプトがわからないため、答えようがない
・新商品のコンセプトは理解できるが、万人に受け入れられるとは思わない

また、作品や商品の全体に貫かれた骨格となる発想や観点を指すこともあります。

・彼女が提案したコンセプトは、ユニークだが説得力がある素晴らしいものだった
・コンセプトが十分に理解されていないから、担当者によって対応が異なるのだろう
・この商品はどういったコンセプトで作られたのだろう。まったく理解できない

コンセプトの複合語は多数存在します。たとえば、意義を明確にすることを「コンセプト化」、コンセプトを決定するための調査を「コンセプトリサーチ」と表現することも。

コンセプト(concept)
1 概念。観念。
2 創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点。「コンセプトのある広告」

出典:小学館 デジタル大辞泉
パソコンを操作している人の手元
(c)AdobeStock

ビジネスコンセプトとは?

ビジネスコンセプトとは「どのようなターゲットにどのような価値をどのように提供するか」を指すことが一般的です。商品やサービスを開発する際に、まずはビジネスコンセプトを確立して開発の方向性を言語化し、開発に携わるすべてのスタッフと共有します。

コンセプトは芸術においても使われる言葉です。利益を追求するビジネスと作者の感性を表現する芸術は、目的こそ異なるものの、コンセプトが企画の骨組みとなっている点は同じといえるでしょう。

デザインコンセプトとは?

デザインコンセプトとは、デザインの方向性を明確にするための概念やアイデアのことです。デザインの骨格とも言い換えられ、デザイナーの意図やデザインを通じて伝えたいメッセージを表現します。

感性は一人ひとり異なるため、感じ方は千差万別です。あらかじめデザインコンセプトを決めて公表しておけば、デザイナーの意図やメッセージが齟齬なく伝わりやすくなるでしょう。

混同しがちな言葉に「デザインテーマ」があります。デザインテーマとはデザインの主題のことで、デザインコンセプトはデザインテーマを表現するための手段です。たとえば「夏の思い出」をデザインテーマとすれば「ビーチやプール」「スイカやナスなどの夏の食べ物」などをデザインコンセプトに設定できるでしょう。

コンセプトと類似する言葉

コンセプトは概念や発想などを意味する言葉です。「概念」や「発想」自体がそもそも抽象的な言葉のため、コンセプトという言葉も抽象的かつ幅広い意味合いを持つといえます。コンセプトと混同しがちな言葉としては、次のものが挙げられるでしょう。

・テイスト
・キャッチコピー
・テーマ

いずれも概念やイメージなどを意味する言葉ですが、使うシチュエーションやニュアンスは異なります。それぞれの意味や使い方を例文を通して見ていきましょう。

虫眼鏡
(c)AdobeStock

テイスト

テイスト(英:taste)とは、名詞として使われるときは「味」や「趣味」、動詞として使われるときは「味わう」や「経験する」を意味する英語です。

日本語の会話の中でも、テイスト(テーストとも表記・発音することがある)は使われます。「味」という意味でも使われますが、「趣味」や「好み」といった意味で使われることも多いです。

・少しビターなテイストが癖になるスイーツだ
・独自のテイストを反映させたデザインのため、好き嫌いが分かれるだろう
・君のテイストは私のテイストとは合わない

コンセプトは思考により生まれますが、テイストは本能的な好みによって決まるといえるため、人の意図があまり介在しない傾向にあります。

キャッチコピー

キャッチコピー(catch copy)とは和製英語で、人の注意を引く広告文や宣伝文のことです。英語では、単に「copy」や「sales massage」と表現します。

・キャッチコピーは印象的だが、どのようなサービスなのかわかりにくい
・商品の売れ行きは、キャッチコピーに左右されると言ってもいいだろう
・明日までに来年ローンチするサービスのキャッチコピーを考えてくるように

キャッチコピーは一言でまとめられたものもありますが、数行にわたる比較的長いものもあります。

テーマ

テーマ(独:thema)とは、行動や創作などの基調となる考えや主題、論文の題目、曲の主旋律などのことです。

・「卒業」をテーマに千文字程度でエッセイを書いてください
・その交響曲のテーマは壮大で、まるで宇宙を思わせる
・政府にとっては、関税対策が今後のテーマになるだろう

テーマとコンセプトは同じ意味で使われることもありますが、コンセプトを考えるための前提を「テーマ」、テーマをより具体的に表現したものが「コンセプト」という風に区分けすることもあります。

コンセプトの作り方

商品やサービスを開発する際、核となるのがコンセプトです。次の流れで商品・サービスのコンセプトを作成するケースが多いといえるでしょう。

1. 市場調査
2. ターゲット設定
3. ターゲットの課題抽出・分析
4. 解決策の考案・コンセプト化

順に解説します。

会議している人々のイラスト
(c)AdobeStock

1. 市場調査

まずは市場調査です。開発しようとする商品・サービスの競合となるものがあるのか、また、競合の強みや弱みなどを調査し、新規参入した場合にビジネスとして成立するのかを調べます。

2. ターゲット設定

市場調査をベースに、商品・サービスのターゲットを絞り込みます。年齢や性別、行動パターン、年収などを具体的に決めるとコンセプトを描きやすくなるでしょう。

3. ターゲットの課題抽出・分析

ターゲットが抱えている課題を抽出し、分析します。ターゲットを同じくする競合商品やサービスのユーザーが持つ課題を分析すると、コンセプトを決めやすくなります。

4. 解決策の考案・コンセプト化

ターゲットが持つ課題に対して、解決策を考案します。

たとえば、ハンディファンの競合商品ユーザーが「重い」という不満を抱えていたとしましょう。新たに開発するハンディファンのコンセプトに「軽い」を打ち出せば、ターゲットのニーズに応える商品を提供できるという考え方です。

コンセプトに注目してみよう

コンセプトとは概念や観念を意味する英語です。

商品やサービスを開発するとき、新たなデザインを作成するときなどには、骨組みとなるコンセプトの確立が求められます。コンセプトに注目するのはもちろんのこと、紹介した手順を参考に適切なコンセプトを作成していきましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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