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2023.10.15

「オマージュ」とは敬意を表す言葉! 使い方や「パクり」との違いを紹介

「敬意」「尊敬」を表す「オマージュ」は、何かしらの作品に対して使われることが多い言葉です。芸術や映画、音楽、ファッションの分野でよく登場しますので、意味や使い方を知っておくといいですね。本記事で紹介します。

「オマージュ」とは「敬意」や「尊敬」を表す言葉

小説や音楽、映画でよく登場する「オマージュ」。「オマージュ作品」という言葉をよく見聞きすると思いますが、「オマージュ」とは何を指すのか、知っていますか?

「オマージュ」は、何かしらの「作品」に関連してよく登場する言葉ですが、「パクり」や「パロディ」との違いについては、あまり知られていないでしょう。「オマージュ」と混同しやすい言葉についても紹介します。

「オマージュ」を辞書で意味を確認

▷オマージュ【(フランス)hommage】読み方:おまーじゅ
敬意。尊敬。また、献辞。賛辞。
《デジタル大辞泉》(C)Shogakukan Inc.より引用

「敬意」や「尊敬」などを表す「オマージュ」は、フランス語をカタカナ読みした言葉。日本でも随分と浸透しています。

また、尊敬するアーティストやクリエイター、作品などの影響を受け、アレンジや独自の表現を加えて作られたものを「オマージュ作品」と呼んでいます。

芸術や小説、映画、音楽などでよく登場する

「オマージュ」がよく登場するのは、芸術や小説、映画、音楽、ファッションなどの世界です。アーティストやクリエイターが原作に対して敬意を込め、それに類似した、もしくはモチーフとした作品を発表するケースは少なくありません。

「オマージュ」の使い方を例文で確認

ここからは「オマージュ」の使い方を見ていきましょう。例文とあわせて紹介します。

《例文》
・「この映画は、世界的に有名な映画監督へのオマージュ作品だ」
・「歌詞の意味を考察すると、あるアーティストをオマージュしているように思えた」
・「オマージュ元となった作品を知っていると、より深く楽しむことができる」

「オマージュ」は「する」を加え、動詞のように使うこともあります。

パソコンとコーヒー
(c)Adobe Stock

「オマージュ」と混同しやすい3つの言葉とは

「オマージュ」はアーティストやクリエイター、作品の影響を受けて作られるものですが、「パクり」や「パロディ」と何が違うのかはあまり知られていません。また、「インスパイア」も混同しやすい表現ですので、それぞれの意味や違いを知っておきましょう。

「パクり」

「オマージュ」ともっとも混同しやすいのが「パクり」でしょう。「パクり」とは、かすめとることやアイデアを盗用することを意味する言葉。誰が見ても、原作をそのまま流用していることがわかる、またはそれが疑わしいという場合は「パクり」に該当します。

作品は、アーティストやクリエイターが時間と手間、費用をかけ、試行錯誤しながら創出するもの。それを無視するような形で盗用するのは、法的に違法行為とみなされる場合もあります。

「パロディ」

他人の作品や行為を模倣し、その特徴を強調して風刺やユーモラスな効果を狙ったものが「パロディ」です。主にコメディ映画や風刺画などで見ることが多いかもしれません。

「パロディ」は、見た人みんながわかるよう、独自のアレンジを加えて面白く構成されています。批判をしている風に描かれることも多いですが、原作を愛あるユーモアで茶化しているという方が近いかもしれません。

「インスパイア」

他者の作品やアイデアから刺激を受け、新たな創造物や考え方を生み出すことを指す「インスパイア」。単なるコピーではなく、元作品を深く理解し、敬意を持ちつつ、独自の魅力や特徴で新たな感動や発見を提供できることが期待されます。

また、「インスパイア」の対象となる作品は、著作権や知的財産権の観点から適切に扱われるべきとされており、無断使用や盗用は避けます。

「オマージュ」と何が違う?

混同しやすい3つの言葉と「オマージュ」の違いについて見ていきましょう。

「パクり」は他人の作品を無断でコピーして、自分の作品として発表するものであり、オリジナルに対する敬意がありません。一方、オマージュは、オリジナルから影響を受けた作品を作るに際して、敬意を払っているという点が異なります。

「パロディ」は、批判や揶揄、風刺を目的に模倣しているため、元作品がわからないと見る側には理解されません。「オマージュ」はオマージュ元がわからなくても楽しめますので、その点が違いになります。

「インスパイア」は「オマージュ」と非常に似ていますが、一般的に「インスパイアされた」などと受動的に表現されます。「オマージュ」は能動的に表現しますので、その点が違いになるでしょう。

スマホを見る女性
(c)Adobe Stock

日本映画へのオマージュが詰まった作品を紹介

「オマージュ」はさまざまな分野の作品にありますが、よく取り上げられるのは映画でしょう。ここからは、日本映画へのオマージュが詰まっているとされる海外の映画を紹介します。「オマージュ作品」ということを理解していると、より楽しむことができると思いますよ。

『スター・ウォーズ』

世界的に有名、かつ大人気のハリウッド映画と言えば、『スター・ウォーズ』ですよね。これだけ長期にわたり大ヒットし続ける作品というのは、他にないのではないでしょうか?

監督のジョージ・ルーカス氏は、黒澤明監督から多大な影響を受けていると言われていますが、それは本作の中からも多く見てとれます。

たとえば、シリーズに登場する「ジェダイ」。銀河系の秩序を守る正義の騎士と描かれていますが、この「ジェダイ」は、黒澤監督が多く手掛けた「時代劇」をもじったものとか。また、しばしば出てくる対決シーンは、「チャンバラ」の影響という説も。

また、C-3POとR2-D2のキャラクターは、黒澤作品である『隠し砦の三悪人』に登場するキャラクターをモデルにしているというのも有名です。

『キングコング: 髑髏島(どくろとう)の巨神』

ハリウッド作品の中でも大作として知られる「キングコング」には、日本のアニメ作品やゲーム、日本文化へのオマージュが豊富に詰まっているとされています。監督のジョーダン・ボート=ロバーツ氏は日本アニメのファンとも言われており、本作の中には、日本のアニメ作品を彷彿するものが多く登場します。

また、日本の怪獣映画に出てくる怪獣たちが次々登場するシーンもあり、怪獣映画が好きな人にはたまらないかも。日本映画や日本文化への深い敬意を感じることができる作品です。

日本と手
(c)Adobe Stock

最後に

「オマージュ」は、敬意や尊敬を表す、フランス語をカタカタ読みした言葉。芸術や映画、音楽、ファッションなどの作品に対して使われることが多いです。「パクり」と混同されがちですが、この2つには大きな違いがありますので、違いを理解しておきましょう。オマージュ作品は、オマージュ元の作品について知ると、楽しさが増します。気になるものがあれば、リサーチしてみるのもおすすめですよ。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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