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2023.05.27

「サスティナブル」とは? 正しいカタカナ表記や意味、事例を簡単に解説【社労士監修】

「sustainable」とは、「持続可能」を意味する言葉。カタカナ表記するときは、サステナブル、サステイナブルとなります(※サスティナブルではないので注意)。本記事では、サステナブルの意味や事例などを、分かりやすく解説します。

最近、「sustainable」という言葉を、耳にする機会が多くなっていませんか? この言葉をカタカナで表記するとき、「サスティナブル」と「サステナブル」と「サステイナブル」、どう書けばいいのか迷う… という方もいらっしゃるかもしれませんね。

正しいカタカナ表記は、「サステナブル」と「サステイナブル」(以下「サステナブル」と表記)です。「サスティナブル」という表記は言いやすいため普及していますが、ビジネスシーンで使用する場合には「サステナブル」「サステイナブル」とするのがベターですよ。

本記事では、「サステナブル」の意味や、SDGsとの違い、具体的にどのような場面で使われているかなどを解説します。今大注目のテーマですので、チェックしてみてくださいね。

サステナブルとは?

サステナブルを簡単に言うと、「持続できる」ということ。もともとは、持続可能、維持可能を指す「sustainable」という英語が、カタカナ表記された言葉です。先述しましたが「サステイナブル」と表記されていることもありますね。

特に、「環境を破壊せずに、持続できるような社会にしていく」という意味で、使われるようになりました。ですが、最近では、環境問題などに限らず、様々な文脈で使われるようになってきています。

なぜ注目されているの?

「サステナブル」という言葉を耳にする機会が、ここ数年で急激に増えてきたのではないでしょうか? また、「なぜこんなに注目されているの?」という疑問をお持ちの方も、いらっしゃるかもしれませんね。そこで、ここでは、「サステナブル」というキーワードが、注目されている背景を深堀していきましょう。

まず、サステナブルという言葉の背景には、環境破壊などへの危機感の高まりがあります。1987年、国連の「環境と開発に関する世界委員会」によって、「sustainable development(持続可能な開発)」という概念が提唱されました。

世界各国の人々の重ねた手
(c)Shutterstock.com

際限なく環境を破壊すれば、そのツケは将来必ず回ってきますよね。こうした環境汚染やエネルギー問題、資源の枯渇などへの危機感から、「次世代や、将来を見据えた配慮をしていこう」という動きが出てきたとも言えるでしょう。このような背景から、「サステナブル」は、「将来も持続できるような状態」を目指す指針になる言葉として、注目されるようになったようです。

SDGsとの違いは?

サステナブルと聞くと、「SDGs」が思い浮かぶ方も、多いのではないでしょうか? 厳密に言うと、SDGsは、サステナブルとは微妙に異なる意味を持ちます。その違いも見ていきましょう。

まずサステナブルは、前述の通り、「持続可能」な状態を指す言葉でした。それに対し、SDGs(Sustainable Development Goals)は、持続可能な開発を進めていくために、具体的に掲げられた17の目標の総称です。これは2015年の国連サミットで掲げられた目標で、その達成期限は、2030年。そう遠くない話ですよね。

日本では、「持続可能な開発目標」とも呼ばれ、政府や企業が連携して、この目標達成に向けて動いています。ですので、カラフルなSDGsのポスターや、SDGsバッジをつけている人を、街で見かけることもあるかもしれません。

矢印の先にあるもの
(c)Shutterstock.com

なお、SDGsの内容は、「飢餓や貧困をなくすこと」「ジェンダー平等」「持続可能なエネルギーの開発、利用」など、様々。最近では、色々な業界の企業が、自社の目標とSDGsを組み合わせた取り組みに、力を入れているようですよ。

サステナブルファッションとは?

「サステナブルファッション」という言葉を、聞いたことがありませんか? 最近、雑誌などで特集されているのを見たことがある方も、いらっしゃるかもしれませんね。では、「持続可能」を意味するサステナブルと、ファッションには、どのような関係があるのでしょうか? 環境省による、「サステナブルファッション」の定義と背景も一緒に見ていきましょう。

環境省によれば、サステナブルファッションは、環境負荷を最小限にするように配慮し、「持続可能」を目指すファッション産業の取り組みを指す言葉です。

ファッション産業は、実はかなり環境への影響が大きいことを、ご存知でしょうか? 例えば、洋服などを作る際に使うエネルギーや、原材料の問題などがあります。さらに、配送や廃棄など、様々な段階で環境へ負荷がかかるとも言えるでしょう。また、トレンドは目まぐるしく変わっていきますよね。そのため、一着を長く着るというより、シーズンごとに買い替えるという人も少なくありません。

いろとりどりの服
(c)Shutterstock.com

環境省は、2020年12月から2021年3月にかけて、「衣服と環境負荷に関する調査」を実施し、サステナブルファッションの重要性を呼び掛けています。こういった背景から、ファッション産業でも「サステナブル」という概念が、注目されるようになってきているようですね。今後、「サステナブルファッション」は、さらに普及していく可能性が高いでしょう。

サステナブルな働き方とは?

サステナブルという言葉は、働き方にも影響を与えるようになってきているのを、ご存知でしょうか? これまで、「サステナブル」というと、主に環境問題への配慮というニュアンスが、強かったかもしれません。

ですが、「サステナブル」の本来の意味は、環境に留まらず、広い意味で「持続可能」な状態を指す言葉です。そのため、日本でも、私たちのワークスタイルや、ライフスタイルなど、様々な文脈で使われることが増えてきているようですよ。

例えば、近年、長時間労働など、過重な働き方が問題視されてきていますよね。残念ながら、こういった極端な働き方によって、健康を害してしまう人や、過労死してしまう人は、後を絶ちません。このように、体力や精神のギリギリまで働くというのは、サステナブルとは程遠いですよね。

また、社会という観点で見ても、過重労働が当たり前の風潮では、若い世代が子供を持つことをためらってしまいかねません。急速に進んでいる少子高齢化の解決という面でも、やはり働き方を見直すことが重要でしょう。

このような背景から、2019年4月以降、「働き方改革関連法」など、大きな法改正の動きもありました。働き方の面でも、「持続可能な働き方を目指そう」というムードが、高まってきつつあると言えるでしょう。

最後に

この記事では、サステナブルという言葉の意味や具体例、SDGsとの違いなどを解説しました。今何かと注目されているキーワードですので、チェックしておきたいですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

塚原美彩(つかはらみさ) 塚原社会保険労務士事務所代表

行政機関にて健康保険や厚生年金、労働基準法に関する業務を経験。2016年社会保険労務士資格を取得後、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。趣味は日本酒酒蔵巡り。ライター所属:京都メディアライン

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