「表情がかたい」とは?
「表情がかたいけど、緊張してる?」などと声をかけられたことはありませんか? 普段使う言葉ですが、「表情がかたい」ってそもそもどういう表情のことを指すのでしょう…? 本記事で、「表情がかたい」の意味やその裏にある心理などについて確認していきましょう。
意味
「表情がかたい」とは、表情が緊張してこわばっている様子を指します。写真を撮ってもらう際に「表情がかたいよ、リラックスして!」なんて言われた経験はありませんか? 顔の筋肉があまり動かず、ぎこちない表情を「かたい」と表現しています。反対に、やわらかい表情というのは、力んでいない穏やかな表情のこと。
表情がかたい人は、気難しい人だと捉えられたり、無愛想だと感じられたり、周りから誤解されやすいものです。表情は、その人の感情の表れですから、相手に与える印象を大きく左右します。
「表情がかたい」の英語表現
「表情がかたい」は「serious」を使って表現します。「serious」は、「まじめな」や「厳粛な」、「重々しい」という意味を持ちます。表情がかたい時や、暗い時には「You look so serious.」と言ったりしますよ。
「表情がかたい」の漢字はどれ?
続いて、「表情がかたい」の漢字表記について紹介します。「かたい」と読む漢字には、「固い」「堅い」「硬い」がありますが、この3つのうち最も適切なものはどれでしょう?
正解は、「硬い」です。「硬」という漢字には、「こわばっている」という意味が含まれています「硬」を使った熟語である「硬直」や「硬化」などを考えると、理解しやすいですね。ですから、漢字にするなら「表情が硬い」と表記しますよ。
表情がかたい人の心理とは?
表情がかたい人に対して、「なんだか近づきにくいな…」と感じたことはありませんか? 反対に、自分ではそういうつもりはなくても、表情がかたいせいで相手から近寄りがたいと思われていることもあるかもしれません。ここでは表情がかたくなってしまうのはなぜか、考えられる心理を4つ紹介していきます。
1:人見知り/人と接するのが苦手
皆さんは、人見知りをする方ですか? 初対面の人と話す時や、人前に立たなければならない時。緊張してしまうという方は、少なくないでしょう。緊張すると、表情もこわばってしまうものです。ですから、苦手な場面で初めて出会った人には無愛想な印象を与えることもあるかもしれません。特に、人とのコミュニケーションに苦手意識のある人は、表情がかたくなりがちです。
2:疲れやストレスが溜まっている
仕事の疲れが溜まっていたり、睡眠がしっかり取れていないことが原因で表情がかたくなることもあります。疲れていると、どんな人でも表情が乏しくなりがちです。「疲れているな」と感じたら、でき得る限り、自分のために休息してあげましょう。
3:抵抗感がある
表情がかたい人の中には、素顔を見せることに恥ずかしさを覚え、抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
コロナ禍が長く続いたことで、いつの間にかマスクをしている生活が当たり前になりました。「マスクを外していいよ」と言われても、マスクをした生活を2年以上してきたのですから、「周りの目が気になる」という方も多いでしょう。抵抗感があると、表情はかたくなりがちです。
4:好きな人の前だから緊張する
こちらは上記3つに比べて、少し毛色の違う理由です。
好きな人の前だと緊張して上手く笑えない、という方は多いのではないでしょうか? 意識しているがゆえの恥ずかしさや、緊張感から表情がかたくなることもあるかもしれません。もしかしたら、「自分のことをどう思っているんだろう?」という不安感もあるかもしれませんね。
「意識し過ぎないで」と言うのは簡単ですが、難しいことはわかっています。少しずつでも、自然体になっていけるといいですね。
表情をやわらげるための方法を3つ紹介!
やはり、表情はやわらかい方が相手に与える印象も良いもの。ここでは表情をやわらげるために効果的な方法を3つ紹介します。
1:鏡の前で練習する
人と会話をするシチュエーションを想定しながら、鏡の前で色んな表情を練習してみましょう。普段人と接している時、自分がどんな表情をしているかは意外と分からないもの。だからこそ、鏡で自分の表情をチェックすることが大切です。特に笑顔の練習は、毎日行っていると自然と表情もやわらかくなっていきますよ。
2:しっかり息抜きをする
先述しましたが、疲れていると表情もかたくなりがち。睡眠を十分に取ること・正しい食生活を送ることは、常に意識しておきたいですね。またストレスが溜まっているのであれば、体を動かしたりカラオケに行くなどして、自分なりの方法で発散させましょう。
3:経験を積む
人前で話すことが苦手だという人は、人とコミュニケーションをとることに慣れる必要があります。自分から他の人に話しかけるようにしてみたり、積極的に会話に参加してみましょう。場数を踏めば踏むほど緊張することもなくなっていくため、顔がこわばることも少なくなるはずです。
最後に
最近はマスク生活の影響で、相手に表情が伝わりにくいですよね。そのため、気づかない間に表情が乏しくなっている可能性があります。マスクをとって写真撮影する際に、「なんだか前と比べて上手く笑えなくなったな」と感じた経験はありませんか? そんな方はぜひ、表情をやわらげる方法を参考にしてみてくださいね。
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