「She was really it!」ってどんな意味?
前回の記事では、前置詞“in”を使った熟語についてご紹介。
“in”といえばお馴染みの単語ですが、実はその意味は多岐にわたり、また、“in”を使った熟語も多数あることをお伝えしました。
さて今回は、同じくお馴染みの単語“it”に注目して、簡単な表現をチェックしたいと思います。
まずは、タイトルの英文から。
「She was really it!」
とはどのような意味でしょうか?
そのまま直訳すると「彼女は本当にそれだった」になってしまいますが、それだとピンときませんよね。
前回の記事はこちら>>え、どういうこと…!? 「I’m in for it.」の意味は? 【連載 大人の英語塾】
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正解は?
「She was really it in that wedding dress.」と続けたらどうでしょうか?
実はここでの“it”は、ある特定のものを置き換える代名詞としてではなく、ただの名詞のように使われていて、「理想」や「天下一品」のような意味。
つまり、「She was really it in that wedding dress.」といえば「あのウエディングドレスを着ると彼女はまさに最高だった」と解釈できます。
その他の、名詞としての“it”の使い方もチェック!
・(鬼ごっこなどの)鬼
ex. 「Who’s it?」(誰が鬼なの?)
※鬼というと、“devil”や“demon”といった単語を思い浮かべそうですが、“it”でOKです!
・第一人者
ex. 「Among the economists in Japan, she is it.」(日本の経済学者の中で彼女は第一人者だ)
また、“it”を使った次のようなユニークな表現もあるんですよ!
「This is it.」
マイケル・ジャクソンのドキュメンタリー映画のタイトルとしてもお馴染みですが、どのような意味でしょうか? 「これがそれだ」なんて言ってもよくわかりませんが、ここでの“it”は「大切な時間」といったニュアンス。つまり「今がそのときだ」「さあいよいよだ」ということに。
「That’s it.」
「This is it.」と似た表現で、耳にしたことがある方も多いのでは。何かを決めたときに「それだ」という意味で使われたり、また、何かを締めくくるときに「それでおしまい」というニュアンスで使われたりします。
machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。