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2026.02.15

「信賞必罰」を使いこなす|正しい意味・用例と注意点を整理

「信賞必罰(しんしょうひつばつ)」とは、手柄には必ず賞を与え、罪には必ず罰を与えるという意味の四字熟語です。この記事では、「信賞必罰」の意味や使い方、類語や対義語、英語表現、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「信賞必罰」とは、手柄があれば必ず賞し、罪があれば必ず罰することを説く四字熟語です。
・賞罰のけじめを厳正にし、公正に、例外なく確実に行うという意味を持つ言葉です。
・対義語は「僭賞濫刑(せんしょうらんけい)」で、分を越えた賞やみだりな罰で賞罰が適正でない状態を指します。

「信賞必罰」は、功績があれば賞し、罪があれば罰するという筋の通った四字熟語です。けじめを厳正に、確実に行うという意味なので、ただ厳しい上司像を指す言葉ではありません。

評価やルール運用の場面で迷ったときの手がかりとして、由来や例文で使いどころをつかみ、類語、対義語、英語表現までまとめます。

「信賞必罰」の読み方と意味とは?

まずは、「信賞必罰」の意味を確認しましょう。

本を読む女性
(c)Adobe Stock

読み方と意味

「信賞必罰」は「しんしょうひつばつ」と読みます。「信賞必罰」は、手柄には必ず賞を与え、罪には必ず罰を与えるという意味の四字熟語です。賞罰のけじめを厳正にし、確実に行うことを表します。

辞書では次のように説明されていますよ。

しんしょう‐ひつばつ〔シンシヤウ‐〕【信賞必罰】
功績があれば必ず賞を与え、罪があれば必ず罰すること。
賞罰のけじめを厳正にし、確実に行うこと。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

使い方を例文でチェック

続いては、「信賞必罰」の具体的な使い方を確認していきましょう。

新任の部長は、信賞必罰を掲げて評価制度を見直した。

例文では、「頑張った人は報われ、問題があればきちんと処する」という、賞罰を明確にする運営姿勢を表しています。

信賞必罰で正当に評価すれば、チームの士気が上がる。

「功績があれば必ず賞を与える」側面に焦点を当てた用法です。えこひいきではなく「確実に」報いる点が肝ですね。

不正を見逃さず信賞必罰で臨む姿勢が、組織の信頼を守る。

「罪があれば必ず罰する」側面を強調した使い方です。処分の有無が曖昧だと規律が崩れる、という文脈でよく合います。

類語や言い換え表現にはどのようなものがある?

言葉の意味だけでなく、どのような場面でどのような表現ができるかを確認すると、自然と会話の中で使いやすくなりますよね。次に、類語や言い換え表現を確認してさらに語彙を増やしましょう。

勧善懲悪

「勧善懲悪」は「かんぜんちょうあく」と読み、善行を勧め、悪行を懲らしめることを意味します。「信賞必罰」と非常に似ていますが、悪行を「懲らしめる」と表現することから、「信賞必罰」でいう「必罰」の部分をより重視している四字熟語だといえます。

論功行賞

「論功行賞」は「ろんこうこうしょう」と読み、功績の程度に応じて、賞を与えることを意味します。「信賞必罰」のうち、「必罰」の意味は含みませんが「信賞」の部分と同じ意味を持つ四字熟語です。

トロフィー
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飴と鞭

この言葉は、多くの人が耳にしたことがあるでしょう。指導する場面において褒美と罰を使い分けるという意味の言葉です。「信賞必罰」よりも伝わりやすいため、より簡単な言葉や比喩に言い換えたいときに効果的。

ただし、上の立場の人が下の立場の人を「支配する」「統制する」という印象を与えることもあるため、注意して使いましょう。

参考:『デジタル大辞泉』、『日本国語大辞典』(ともに小学館)

対義語は?

類語や言い換え表現も確認できましたか? 最後に対義語を確認して「信賞必罰」の理解を深めましょう。

僭賞濫刑

「僭賞濫刑」は「せんしょうらんけい」と読みます。「僭賞」とは度を超えた賞を与えることを意味し、「濫刑」はむやみに罰を与えることを意味します。

「信賞必罰」は、功績があれば必ず賞を与え、罪があれば必ず罰することで、賞罰のけじめを厳正にし、確実に行うことを表します。

一方、「僭賞濫刑(せんしょうらんけい)」の「僭賞」は分を越えて賞することを指し、「濫刑」はみだりに罰することを指します。つまり、賞罰が適正に行われないこと。そのため、「僭賞濫刑」は「信賞必罰」の対義語だといえますね。

参考:『故事俗信ことわざ大辞典』(小学館)

英語表現は?

最後に、「信賞必罰」の英語表現を確認しましょう。

「社長は信賞必罰を行なった」と言いたいとき、英語では以下のように言えます。

The president never failed to reward good conduct nor to punish evildoing.
(社長はいい行いには必ず報い、悪事は必ず罰した《信賞必罰を行なった》。)

単語の意味をひとつずつ確認しましょう。“never failed to”は「絶対に〜する」という意味です。“reward”は「報いる」や「褒美を与える」を、“punish”は「罰する」を意味する動詞。そして“conduct”は「行為」を、“evildoing”は「悪事」を意味する単語です。

直訳すると「社長は絶対に、良い行為には褒美を与え、悪事を罰する」。まさに「信賞必罰」ですね。

参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)

(c)Shutterstock.com

「信賞必罰」に関するFAQ

ここでは、「信賞必罰」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「信賞必罰」の意味を一言でいうと?

A. 功績があれば賞し、罪があれば罰することです。

Q2. 「厳しい処罰をする人」という意味で使ってもいい?

A. その使い方だと意味が偏ります。罰の厳しさではなく、「賞と罰を公正に、確実に行う」点が中心です。

Q3. どんな場面で使うと自然?

A. 評価やルールの運用において、いい行いには正当に報い、問題があればきちんと処する、という方針を示す場面で使うと自然です。

最後に

「信賞必罰」は、功績にはきちんと応え、過ちには公平に向き合う姿勢を表す言葉です。厳しさが強調されがちですが、その根底には、誰もが納得できる関係を築こうとする思いがあるように感じられますね。

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