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2022.05.25

組織管理でよく聞く「信賞必罰」の意味とは? 由来や類語、対義語まで解説

「信賞必罰」とは、手柄には必ず賞を与え、罪には必ず罰を与えるという意味の四字熟語。経営者や、組織管理の場面で耳にしたことがあるかもしれませんね。今回は、言葉の由来から正しい使い方、類語や対義語、英語表現まで確認しましょう。

「信賞必罰」の意味や読み方とは?

「信賞必罰」という言葉を聞いたことはありますか? あまり日常的に使う言葉ではありませんね。この言葉は、経営者の方など、会社の組織管理をする場面で使われることが多い言葉です。漢字から、なんとなく怖そうなイメージがあるかもしれません。この機会に、意味や由来を確認しておきましょう。

読み方と意味

「信賞必罰」は「しんしょうひつばつ」と読みます。漢字自体は難しくありませんが、あまり身近な言葉ではないため、読み方に自信がない方もいたかもしれませんね。

「信賞必罰」の場合、「信」と「必」は同じ「必ず」という意味を表し、手柄には必ず賞を与え、罪には必ず罰を与えるという意味の四字熟語になります。はっきりと賞罰にけじめをつけ、確実に行うことを示します。

由来

「信賞必罰」という言葉が登場するのは、中国戦国時代末期の思想家・韓非子(かんぴし)が書いた『韓非子 内儲説上(ないちょせつじょう)』という書物。そこでは、指導者が家臣を統制するには7つの心得が必要であると説いています。

7つの心得のうち、2つ目が「罪のあるものには必ず罰を与え、威厳を示すこと」という内容。これが「必罰」にあたります。また、3つ目は「手柄のあるものには必ず賞を与え、その能力を最大限に引き出すこと」という内容で「信賞」にあたります。

使い方を例文でチェック

(c)Shutterstock.com

意味や由来は理解できましたか? 韓非子が活躍した中国戦国時代は紀元前200年から300年頃。2000年以上も前から使われている言葉であると知ると、「信賞必罰」という四字熟語にも長い歴史を感じますね。

一方で、それほど長い間使われている言葉だからこそ、正しい使い方を確認しておきたいものです。不自然な使い方をしないよう、例文で確認しましょう。

1:「社長は信賞必罰の方針を重視している」

「信賞必罰」は、会社の方針を定める立場の経営者などがよく用いる言葉です。そのため物事の方向性を意味する「方針」という言葉と相性が良く、一緒に使います。

2:「組織管理において信賞必罰の精神は欠かせない」

言葉の由来でも解説した通り、もともと「信賞必罰」は指導者が家臣を統制するために説いた7つの心得のうちの二つです。「心得」という心理的な性質から「精神」という言葉との相性もいいでしょう。

3:「信賞必罰を実行する」

もちろん「信賞必罰」は「方針」や「精神」といった言葉を伴わなくても、単体で十分伝わる言葉です。その場合は、「実行する」「行う」といった動詞を続けると自然です。

類語や言い換え表現にはどのようなものがある?

言葉の意味だけでなく、どのような場面でどのような表現ができるかを確認すると、自然と会話の中で使いやすくなりますよね。次に、類語や言い換え表現を確認してさらに語彙を増やしましょう。

1:勧善懲悪

「勧善懲悪」は「かんぜんちょうあく」と読み、善行を勧め、悪行を懲らしめることを意味します。「信賞必罰」と非常に似ていますが、悪行を「懲らしめる」と表現することから、「信賞必罰」でいう「必罰」の部分をより重視している四字熟語です。

2:論功行賞

「論功行賞」は「ろんこうこうしょう」と読み、功績の程度に応じて、賞を与えることを意味します。「信賞必罰」のうち、「必罰」の意味は含みませんが「信賞」の部分と同じ意味を持つ四字熟語です。

3:恩威並行

「恩威並行」は「おんいへいこう」と読みます。「恩威」は恩賞と威光、つまり温かい情けと厳しい態度を意味し、「並行」は二つ以上のものが同時に行われることを意味します。

4:飴と鞭

この言葉は、多くの人が耳にしたことがあるでしょう。指導する場面において褒美と罰を使い分けるという意味の言葉です。「信賞必罰」よりも伝わりやすいため、より簡単な言葉や比喩に言い換えたいときに効果的。しかし、上の人間が下の人間を「支配する」「コンロトールする」という印象も強いため、注意して使いましょう。

対義語は?

(c)Shutterstock.com

類語や言い換え表現も確認できましたか? 最後に対義語を確認して「信賞必罰」の細かいニュアンスも理解しましょう。

1:僭賞濫刑

「僭賞濫刑」は「せんしょうらんけい」と読みます。「僭賞」とは、度を超えた賞を与えることを意味し、「濫刑」はむやみに罰を与えることを意味します。

「信賞必罰」の「信」「必」が意味する「必ず」という部分は「賞罰のけじめを厳正にする」ということを表しています。その一方で「僭賞濫刑」の、度を超えた賞やむやみな罰は「賞罰が適正に行われないこと」を意味しますね。その点から「僭賞濫刑」は「信賞必罰」の対義語となります。

2:専断偏頗

「専断偏頗」は「せんだんへんぱ」と読みます。自分の考えだけで勝手に物事を決めて行うという意味の「専断」と偏っていて不公平なことを意味する「偏頗」が組み合わさった言葉です。これも「信賞必罰」が持つ「けじめ」「厳正」「適正に行う」という意味に反していますね。

英語表現は?

(c)Shutterstock.com

2000年以上前に中国で生まれ、現在もなお組織管理において重視される「信賞必罰」。海外でもこのような表現はあるのでしょうか。最後に、「信賞必罰」の英語表現を確認しましょう。

The president never failed to reward good conduct nor to punish evildoing.

「社長は信賞必罰を行なった」と言いたいとき、英語ではこのように言えます。単語の意味をひとつずつ確認しましょう。「never failed to」は「絶対に〜する」という意味です。「reward」は「報いる」や「褒美を与える」を、「punish」は「罰する」を意味する動詞。そして「conduct」は「行為」を、「evildoing」は「悪事」を意味する単語です。

直訳すると「社長は絶対に、良い行為には褒美を与え、悪事を罰する」。まさに「信賞必罰」ですね。

最後に

経営者など、会社の組織管理の場面で使われることが多い「信賞必罰」という四字熟語について解説しました。由来からは、紀元前から続く長い歴史も感じましたね。言葉を通して、先人の知恵を学べるのも四字熟語の魅力です。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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