職場の同僚や友人などに「無責任」な人はいませんか? 面倒なことをすぐこちらにやらせようとするなど、「無責任」な行動に悩まされている方も多いかもしれません。そこで今回は、「無責任」な人の特徴や迷惑な行動をとる原因、改善方法などを紹介します。「無責任」な人との付き合い方に困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「無責任」とはどういう意味?
まずは、「無責任」という言葉の意味や類語を見ていきましょう。
意味
そもそも「責任」とは、「立場上当然負わなければならない任務や義務」のこと。特に失敗や損失による責めを負うことを言います。例えば、事故を起こし他人に迷惑をかけたときにその責任を取ることが挙げられますね。大抵の人は、自分が悪いことをしたら素直に非を認め、その責任を取ろうとします。
しかし、責任を他人に擦りつけたり、言い訳をして逃れようとする人は、「無責任」だと思われることでしょう。つまり「無責任」とは、「責任感がない」ということができますね。
類語
「無責任」の類語としては、「不真面目」「怠る」「他人任せ」などが挙げられます。「不真面目」は言葉通り、「真面目でないこと」。「怠る(おこたる)」は、「すべきことをしないでおく」「怠ける」こと。「他人任せ」は、「他人に任せきりにすること」を表します。
いずれも自分の役割をきちんと果たそうとしない様子を表した言葉です。「無責任」という言葉と意味合いがよく似ていますね。
「無責任」な人の特徴とは?
「無責任」な人、と聞くとどのような人物をイメージしますか? ここでは、周りから「無責任だな」と思われる人の特徴を紹介します。身の回りの人や自分自身に、当てはまる点がないかどうかチェックしてみましょう。
1:仕事をやる気がない
「無責任」な人は、基本的に受け身な姿勢で、仕事への意欲がありません。自ら何かを企画したり、周囲と協力して何かを作り上げる気がないようです。職場では、上司が決めたことに従ったり、指示されたことだけをやることが多いでしょう。また、やる気がないことから仕事を途中で投げ出して、他人に任せてしまうこともしばしば。周囲の人に迷惑をかけているという自覚がありません。
2:すぐ人のせいにする
「無責任」な人は、自分のしたミスを人のせいにする癖があります。上司から間違いを指摘されたとしても、「あれは○○さんがそう言ったから」などと言って、責任転嫁しようとするのです。「自分が悪かった」と反省することがないので、再び同じようなミスを繰り返し、周りに迷惑をかけることが日常茶飯事です。
3:言い訳が多い
「無責任」な人は、普段から言い訳が多い傾向が。例えば、仕事の会議に遅刻してしまった場合、「電車が遅れて時間通り来られなかった」「取引先の人に捕まっていて抜け出せなかった」などと言い訳をして責任を逃れようとします。自分の行動に責任をとろうという気持ちがないので、適当な嘘をついてその場をやり過ごしたいと考えているようです。
「無責任」になってしまう原因や心理とは?
仕事を途中で投げ出してしまったり、言い訳をしたりすると職場の上司や同僚からの評価が下がってしまう恐れもあります。それにも関わらず、なぜ「無責任」な行動をとってしまうのでしょうか? 責任感が欠如してしまう原因や心理を見ていきましょう。
1:プライドが高い
「無責任」な人の中には、失敗をすることで他人からの評価が落ちるのを恐れている人もいます。心の中では「自分のミス」であることがわかっていても、「失敗を認めたくない」「頭を下げたくない」などとプライドが邪魔をして、素直に謝罪することができません。結果、言い訳をしたり、他人にミスを押し付けようとするのです。
2:楽観的な性格で反省しない
「無責任」な人は、ポジティブで明るい性格の人も少なくありません。物事を深く考える前に実行することが多く、何か問題が起きたとしても「まあ、なんとかなる」と気楽に考えています。結果、思わぬトラブルが発生したとしても、「悪い結果になることもある」と考えて、反省する気がありません。失敗から学ぶことがないので、同じようなミスを何度も繰り返してしまうのです。
3:過去に大きな失敗をした経験がある
過去に大きな失敗をしたことがある人は、責任を負うことを避けてしまうことがあります。やる気があって取り組んだことが失敗し、上司にこっぴどく叱られた、経済的な損失を生んでしまったなどのトラウマがあると、「もう同じ目に2度とあいたくない」と考えてしまうのでしょう。その結果、自分が責任を負う物事を避けてしまい、周りから「無責任」な人だと思われてしまうのです。
「無責任だね」と言われてしまった… 改善する方法とは?
周囲の人から「無責任だ」と指摘されてしまったらショックですよね。少しでもその自覚がある場合は、自分の振る舞いや行動を見直してみるといいかもしれません。今すぐ実践できる改善方法を紹介します。
1:スキルを磨いて自信を持つ
いくら責任感を持って取り組みたいと思っていても、ある程度スキルがなければ、物事を最後までやり遂げることは難しいかもしれません。失敗することへの恐怖心が勝り、途中で投げ出したくなることもあるでしょう。
「自分ならできる」と自分自身に自信をつけるためにも、仕事に活かせる資格を取ったり、ビジネス本を読むなど勉強してみてはいかがでしょうか。徐々に責任感を伴う仕事にもチャレンジできるようになるかもしれません。
2:周囲からの評価を意識する
「無責任」な人は、自分が責任を負いたくないと思っているため、面倒なことは最初から行わないことが多いです。しかし、責任を負わない代わりに、「協調性がない」「やる気がない」と周囲から思われていることもあるでしょう。組織で働いているからには、責任感を持って最後までやり切ることや、積極的に取り組む姿勢も大切です。
3:仕事がデキる人と一緒に働く
周囲からの評価が高く仕事がデキる人は、同時に「責任感がある人」でもあるでしょう。仕事の姿勢を見ていて尊敬できる人、将来あんな風になりたいと思う人と行動を共にすることで、自然に責任感を持って働くことができるようになるかもしれません。仕事のやり方を見て学べば、徐々にステップアップできるはずですよ。
最後に
今回は「無責任」な人の特徴や原因、改善方法についてみていきました。自分が責任を負うことから逃げていると、周囲の人からの信用も失ってしまうことになりかねません。もし、少しでも「無責任なところがあるかも…」と感じた場合には、本記事で紹介した方法を試してみてください。日々の心がけで、少しずつ周囲からの印象も良くなっていくでしょう。
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