「金城鉄壁」(きんじょうてっぺき)の意味とは
「金城鉄壁」とは、守りが非常に固く、攻め落とせない様子を表す四字熟語です。
「金城」は金(かね)の城、「鉄壁」は鉄でできた壁を意味し、2つを重ねることで防御性の高さを強調しています。もともとは、城や要塞などの軍事的な防備を指す言葉でした。
現代社会では、組織体制や個人の守りの強さなどを表す言葉として、広く用いられている傾向にあります。
きんじょう‐てっぺき〔キンジヤウ‐〕【金城鉄壁】
出典:小学館 デジタル大辞泉
《金の城と鉄の城壁の意》防備の非常に堅固な城壁。守りが非常に固いこと、まったくすきがないことのたとえ。「金城鉄壁の内野守備」
「金城鉄壁」の使い方
「金城鉄壁」は、以下のように守りの固さを強調する場面で活用できます。
日常会話やビジネスシーンでは、「外部からの攻撃に強い」、「防御体制が整っている」というニュアンスで使用しましょう。
・新たに導入するシステムは、複数の認証を採用している。セキュリティは金城鉄壁といえるだろう
・交渉相手は条件面で一切譲らず、最後まで金城鉄壁の姿勢を崩さなかった
・何重ものチェック体制が敷かれた経理部の仕組みは、まさに金城鉄壁といえる
・周囲の意見に流されない彼女の姿勢は、まるで金城鉄壁のようだった
・代表チームの守備は金城鉄壁で、今期はほとんど失点を許していない
「金城鉄壁」の類語や言い換え表現
「金城鉄壁」には、意味の近い四字熟語がいくつかあります。
・金城湯池(きんじょうとうち)
・南山不落(なんざんふらく)
・難攻不落(なんこうふらく)
・要害堅固(ようがいけんご)
それぞれ細かなニュアンスが異なるため、正しい意味や具体的な使用例を確認していきましょう。

「金城湯池」(きんじょうとうち)
「金城湯池」は、金の城と熱湯の堀に囲まれた要塞を表す四字熟語です。それほどまでに、堅固で攻めにくい状況を指します。
そもそも、城の周囲に張り巡らされた堀には敵の侵入を防ぐ目的があります。水を張った「水堀(みずぼり)」がその代表です。水を張らない「空堀(からぼり)」も、多くの城で見られます。
堀に熱湯がたぎったさまを表す「金城湯池」は、敵の侵入を許さない強固な物や状況に適した表現です。「金城鉄壁」と意味が近く、同様のニュアンスで使用できます。
・実家近くにある城は、金城湯池な構えを誇る名城だったらしい
・防御設備を活かした金城湯池の要塞は、長年敵の侵入を許さなかった
・自分にとって金城湯池のようなジャンルこそ、あえて挑戦する意義がある
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「南山不落」(なんざんふらく)
「南山が決して崩れ落ちない」という意味をもつ「南山不落」は、永続的で揺るがないものを表します。それほどまでに強固な城や要塞を指す言葉です。
守備の固さを表す「金城鉄壁」に対し「南山不落」は「長く続く」というニュアンスが強いといえる表現です。日常会話では、長期的な安定性を強調する場面で活用できます。
・幾度となく攻め込まれたが、一度も陥落しなかったその城は、南山不落と称された
・長年積み重ねてきた技術力は、簡単には他社に真似できない。南山不落のようなものだ
・彼女が築いた地位は南山不落で、簡単には揺るぎそうにない
「難攻不落」(なんこうふらく)
攻めるのが難しく、決して落とせないさまは「難攻不落」と言い表します。「金城鉄壁」が守りの強さを指すのに対し、「難攻不落」は攻めの難しさを示した四字熟語です。
難攻不落の城として歴史に名を残すのが、神奈川県の「小田原城」です。戦国時代、総構と呼ばれる、長さ9kmにもおよぶ堀をもつ小田原城は、簡単には攻め落とせない城でした。
現代社会では、攻めるのが困難な物、こちらの要望が受け入れられない状況を指す言葉として「難攻不落」を活用できます。
・切り立った壁と深い塀に囲まれたその城は、難攻不落として知られている
・彼女の理論はまさに難攻不落で、反論の余地がなかった
・新たに進出を予定している市場は大手が占めており、難攻不落の状態だ

「要害堅固」(ようがいけんご)
「要害」とは、地形的に攻めるのが難しい場所のことです。戦略上、重要な場所に築いた砦も意味します。
「要害」に、防備がしっかりしたことを表す「堅固」を続けた「要害堅固」は、攻撃されても簡単には破られない場所や様子などを意味します。「金城鉄壁」と同様、守りの強さを表現できる四字熟語です。
・その城は要害堅固な場所にあり、防衛に優れていた
・そのサーバーは要害堅固な施設に設置され、厳重に管理されている
・経営の安定性を図るためには、中核事業を要害堅固に守る意識が必要だ
「金城鉄壁」と言い換え表現を正しく使おう
「金城鉄壁」は、金でできた城や鉄の壁のように、守りが強いことを表す言葉です。「強い」、「固い」と言うよりも状況や戦略が的確に伝わるでしょう。
「金城鉄壁」には、意味の似た類語が複数あります。ビジネスシーンでは、状況に応じた使い分けがおすすめです。永続性を示したいときは「南山不落」、攻めにくさを表すときは「難攻不落」などを使えば、言葉の説得力が高まります。
それぞれの違いを確認しながら、「金城鉄壁」をはじめとする四字熟語を正しく使いましょう。
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