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2022.05.18

「斟酌」の意味とは? 使い方や「忖度」との違いを解説

「斟酌」とは、相手の事情や心中を汲み取り、手加減をすること。日常会話ではあまり使われず、ビジネスや裁判の場など堅いシーンで使われます。初めて目にする方は読み方がわからないという方もいるかもしれませんが、本記事では読み方から意味、類語や英語表現を解説します。

「斟酌」の読み方と意味

「斟酌」という言葉を皆さんご存じでしょうか? ニュースや新聞など少し堅い場面で目にする言葉ですが、読み方や正しい意味を知らないという方も意外と多いのでは? 本記事では、「斟酌」の読み方や意味、さらには「忖度」との違いや類語、また例文を用いて使い方を解説します。ぜひ参考になさってくださいね。

「斟酌」は<しんしゃく>と読みます。初めて見る方には少し難しい読み方かもしれませんね。意味は複数あり、1.酒などを酌み交わす、2.あれこれと照らし合わせて取捨すること、3.相手の事情や心状をよく汲み取ること、4.ひかえ目にすること、などがあります。

「斟」という漢字は、訓読みで「斟む(くむ)」、「斟る(おしはかる)」。また「酌」という漢字も「酌む(くむ)」と読み、どちらも、お酒などを「くむ」、気持ちを「くむ」といった意味を持つ言葉です。理解しやすいですよね。

「忖度」とは何が違うの?

意味の似た言葉で、「忖度」という言葉があります。「忖度」は<そんたく>と読み、こちらもニュースや新聞などで目にすることがある言葉です。

「忖度」は、「他人の心中やその考えなどを推しはかること、推察すること」という意味で、「斟酌」の持つ「相手の事情や心情をよく汲み取ること」という意味とほぼ同義になります。汲み取ったうえで、手加減したり控えたりするというニュアンスが加えられると「斟酌」を使う方が適しているといえるでしょう。

(c)Shutterstock.com

「斟酌」の使い方を例文でチェック

「斟酌」は、日常生活というより、政治やビジネス、法の場においてよく使われる少し固い言葉です。それでは「斟酌」の使い方を、具体的な例文を用いてチェックしましょう。

彼の身勝手な行動は、「斟酌」の余地が一切ない

「斟酌の余地がない」というのは、つまり「相手の事情や心中を推し測るまでもない、手加減はしない」という意味になります。よく使われるフレーズですので覚えておくとよいでしょう。

会議の生産性を高めるためにも、「斟酌」せずに自身の感じていることや疑問点は思った通りに発言してください

「斟酌せずに発言する」ということは、「言動などを控えないこと」という意味です。相手の心情を汲み取らずに、自分の思っていることを優先することを「斟酌せずに」「斟酌なしに」などとよく表現します。

加害者が未成年であることを「斟酌」すると、今回の減刑は仕方がないであろう。

「斟酌」は裁判などで非常によく使われる言葉です。「情状酌量」という四字熟語を聞いたことがありますか? 判決の場で「情状酌量の余地がある」などと使われますが、意味は「罪を犯した者の同情すべき事情を考慮し、刑罰を軽くすること」です。この言葉にも「酌」という漢字が使われており、相手の心中を汲み取り手加減するという意味合いになります。

そのベンチャー企業は、市場の状況を「斟酌」して新電力ビジネスから撤退する決断をした

他のものといろいろと比べ合わせて、取捨するという意味で使われる「斟酌」の例文です。他にも「両者の主張を斟酌し」などといったような使い方もあります。

(c)Shutterstock.com

「斟酌」の類語

「斟酌」の類語表現をいくつか例文とあわせて紹介しましょう。こちらも覚えておくと便利な言葉ですよ。

勘案

「勘案」は<かんあん>と読み、意味は「いろいろな事情や物事を考え合わせること、考えをめぐらすこと」です。ビジネスの場でもよく使われる言葉になります。

例文:「予算やスケジュールなどを勘案すると、この取引を進めるのは厳しいだろう」

推察

「推察」は<すいさつ>と読みます。「推察」は「事情や他人の心情などを思いやること」。「推」という漢字は「おしはかること」、「察」には「察する」という意味が含まれているので、相手の気持ちを推しはかるという意味を持つ「斟酌」と少し類似していますよね。

例文:「父の気持ちを推察すると、顔には出ないものの心から嬉しかったに違いないだろう」

配慮

「配慮」は<はいりょ>と読み、「事情を踏まえて、相手をおもんばかり心を込めて取り計らうこと」という意味です。ビジネスシーンでも多く使われ、感謝の気持ちを伝える場面など重宝する言葉になります。

例文:「この度はご配慮いただき誠にありがとうございます」

お取り計らい

「お取り計らい」は「物事がスムーズに運ぶように対処すること、相手を気遣い取り扱うこと」という意味で使われるかしこまった言葉です。以下の例文はお願いをするときに使われるフレーズですが、「お取り計らいいただきありがとうございます」などお礼を伝えるときにも使えます。こちらもビジネスシーンにふさわしい言葉です。

例文:「お取り計らいの程よろしくお願い申し上げます」

(c)Shutterstock.com

「斟酌」の英語表現

「斟酌」を英語で表現したい時は、“take something into consideration”が使えます。“consideration”は「考慮する」という意味を持ち、“take something into(含める)”というフレーズを組み合わせることで、「考慮に入れる」、つまり「斟酌する」と似たようなニュアンスを表現できます。

また、“make an allowance for ~”という表現も、「~を考慮に入れる」「~を大目に見る」などという意味で、「斟酌」を英語で表したい時には活用できるでしょう。

<例文>

“The punishment was reduced taking the extenuating circumstances into consideration.”
(情状酌量の余地があるとして減刑された)

“We must make allowance for his youth.”
(彼の若さを斟酌しなければならない)

最後に

「斟酌」は、政治や裁判など少し堅い場面で使われる言葉なので、あまり日常では聞き慣れない言葉ですよね。ですが、意味や使い方、「忖度」との違いなどは社会人として覚えておくとよいでしょう。

相手の事情や心中を汲み取り手加減をするという意味合いを持ち、“空気を読む”ことの多い日本人にはピッタリな言葉かもしれません。場面に応じて、類語も使い分けてみてくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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