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【オフィス】今どき働く30代メイクのやり方
地味感を払拭しながらキレイめシンプル服を輝かせ、自分の魅力を引き出すメイクメソッドを、人気ヘア&メイクアップアーティストのイガリシノブさんに教えていただきました。30代ならではのオフィスメイクに挑戦してみて。
人気H&Mイガリシノブさんに訊く、30代の「オフィスメイク」論
キャッチーな言葉やテクニックで、注目を集め続けるへア&メイクアップアーティスト・イガリシノブさん。「可愛い」「甘い」メイクがお得意なイメージがあるイガリさんに、30代のオフィスメイクをアップデートするポイントを聞いてみました!
改めまして“イガリシノブさん”てこんな人
▲イガリシノブさんプロフィール
’15年に発売した著書で10万部を超える大ヒットを記録。既存のルールや価値観に縛られない独創的なメイクで、空前のイガリブームを巻き起こす。以来、理論やテクニックを更新し続け、活躍の場を広げている。
◆自由な発想で「新しい可愛い」を提示。“イガリメイク”ブームは社会現象に!
▲『イガリメイク、しちゃう?』(¥1,540/宝島社)
◆コスメはもちろん、メガネや服まで。あらゆるジャンルでプロデュース力を発揮!
◆社会貢献活動やYouTube配信など、メイクアップアーティストの枠にとらわれない多彩な活動!
▲YouTube「イガリメイク」
イガリさんの“Oggi流ファッションとメイク”の分析
パッと見、メイクの色が浅い=印象が薄い
編集部(以下:編):この度は『Oggi』に初登場いただき、ありがとうございます!
イガリ(以下:イ):お声がけいただいたときは、耳を疑ったよね。だって、私キレイめでもコンサバでもないから(笑)。
編:(苦笑)…それゆえ、なんです!『Oggi』を少し離れたところから客観的に見ているイガリさんに、“働く女性のメイク”に対するアドバイスをいただきたいなと。
イ:事前に読み込んで勉強してきたよ〜。みんな感度が高くて全身抜かりなくお洒落! ベーシックカラーを軸に洋服の合わせはこなれてるし、アクセサリーや小物使いまでうまい!
それは総じて洗練されているってことなんだけど、印象に残るかと言われるとまた別で。全体的に“色が浅い”“印象が薄い”っていうのが、個人的な感想かな。
編:き、厳しい! 色が浅い、印象が薄いとは、どういうことでしょうか?
イ:顔に関しては、きっとメイクが薄いわけではないんです。みんなわりときちんとメイクしていると思うし。でも使う色がなじみカラーばかりだと、たとえメイクしていても印象が薄くなる。
要は“メイク感”の問題なんです。具体的にいうとアクセサリー使いはすごく上手だけど、その顔周りの華やかなアクセに対して、肝心の顔が地味でアンバランスになっているとか。
編:きっと『Oggi』読者は、品よくありたいけれど、地味に見えるのは不本意かと…。その塩梅が難しいですね。
まだまだカマしていきましょう!
イ:メイク以前の話になっちゃうんだけど、たぶんマインドの問題。20代はぶっ飛んだお洒落を楽しんでいた子も28歳あたりから急に落ち着かなきゃって、世の中の一般的な美の基準に寄せはじめるってあるあるだよね。
洋服もメイクも守りに入ってしまうあの感じ。「もう30歳だから」ってなんか見えない壁? 世間からのプレッシャーなのか自分の中の思い込みなのか。『Oggi』読者は意識が高くて真面目がゆえに、その傾向も強そうだなと。
精神的に大人になるのはもちろん悪くないんだけど、そのマインドに引っ張られてファッションやメイクまで、地味で控えめな方向に行っちゃうのは安易すぎるし、もったいなくない!? って思うんだよね。
編:確かにそうかもしれないですね。職場ではどんどん後輩たちも増えてくるし。落ち着かなきゃって変な焦りが…。
イ:正直、30代はすべてにおいて落ち着いている場合じゃなくて、エンジン全開で突っ走る世代。仕事や遊びにお洒落、そして恋愛。結婚&出産する人はライフスタイルやホルモンバランスの変化まで…とにかく忙しい!
少なくとも私は、30歳、30.5歳、31歳って、40歳までに2倍の時間が欲しかった(笑)。忙しい30代を全力で楽しまないと、40代の楽しさは築けないから、みんなもっと攻めていいんだよ。メイクもファッションも。まだまだカマしていこうよ!って感じ。
世の中の平均の美、目指しちゃってる?
編:イガリ的マインド論、勉強になります。では、具体的に私たちはメイクをどうしたらいいのかもお伺いしたいです!
イ:使う色や入れ方を見直して各パーツを際立たせることで、全体的にメイク感を出す。そうするとシックな洋服や洒落たアクセサリーとのバランスもよりよくなるし、30代ならではの“可愛らしさ”が出てくるはず。
可愛らしさとは、20代の可愛いとは別で、個性があって初めて成り立つもの。その自分だけの可愛らしさを見つけて楽しみながら育てていくことが、大人になるにつれてすっごく大事になるんです。
世の中の平均的な美とか、もう流行らないから!
イガリ的「働くメイク」
こんなアイテムも
▲ピアス¥25,080(ZUTTOHOLIC〈エムシー・スタジオ〉)
▲バッグ¥143,000(ピエール アルディ 東京)
▲シャツ¥18,700(Stola./ストラ)
イガリシノブさんがOggiのヘア&メイクを独自に分析「30代、もっと攻めていい!」
イガリ的「オフィスメイク」4つのポイントとやり方
地味感を払拭しながら、キレイめシンプル服を輝かせるには? イガリ的「働くメイク」メソッドを4つのポイントにわけて紹介します。世の中の平均的な“美”の枠に収まらず自分の魅力を最大限引き出すためのイガリメイクメソッドは、目からウロコの連続!
アラサー以降にマットの選択肢なし! 肌はツヤとハリがすべて
「ハリとはツヤによって生まれるものなので、ツヤをこれでもかと仕込もう。私のベース作りは、肌から土っぽさを抜いてキラキラの宝石っぽくするイメージ。それは、ハイライトを含めた下地で8割は決まるよ!」(ヘア&メイクアップアーティスト・イガリシノブさん)
正しく重ねて肌に厚みを出すとツヤはハリとなる!
【1】スキンケアした状態からスタート
スキンケアは保湿を重視!
【2】トーンアップ下地をたっぷりと
下地を顔全体に。量はケチらずたっぷりと。
《使用アイテム》
MEGOOD BEAUTY mgb skin グロウトーンアップクリーム 30ml ¥3,630
▲スキンケアクリームのようなのびと潤い感。ふっくら感を演出するのはやっぱりピンク!
【3】しっかりなじませる
スキンケアクリームを塗る感覚で、手のひら全体を使ってしっかりなじませる。
【4】高い部分にのみ重ね塗り
目の下から頬、おでこ、あご先の4か所に重ね塗りして、肌をさらに一段明るく。
【5】下半分に“仕込みの光”を
ハイライターを口を囲むように入れる。くすみがちな口周りに光を仕込むことで顔も間延びしない。
《使用アイテム》
パルファン・クリスチャン・ディオール ディオールスキン フォーエヴァー グロウ マキシマイザー ピンク ¥5,940
▲肌を光らせるリキッドハイライター。圧倒的ツヤ感は肌の上でリアルなハリに昇華
【6】なじませて肌のツヤと化す
広げすぎないようになじませる。
【7】コンシーラーで“擬似透明感”を
「ソソ カラーコンシーラー」(Nuzzle)の中央の2色を混ぜて目の下と小鼻脇、あご先に。寒色を混ぜることで、透明感アップ。
《使用アイテム》
Nuzzle ソソ バイ フーミー ソソ カラーコンシーラー ¥3,520
▲4色設計と2種のテクスチャーでなりたい肌を自由に演出。色がもつ効果で肌悩みを解消。植物由来成分で肌にも優しい
【8】ファンデはスポンジにとってから
ファンデは一度手の甲に出したら、スポンジで少量ずつ調節しながらとる。
《使用アイテム》
資生堂 インウイ リキッドファンデーション 00 SPF50+・PA++++ 30ml ¥8,800
▲薄づきのツヤ肌ファンデーション
【9】フェイスラインにのみにのせる
ファンデをのせるのはフェイスラインのみ。顔全体の質感や色味を合わせるサブ的存在。
《使用アイテム》
シャンティ ロージーローザ マルチファンデ メイクスポンジ 2P ¥264
▲ファンデを薄く密着させるスポンジ。ファンデの形状を選ばず使える
【10】上半分に“仕上げの光”を
ハイライターをTゾーンと頬骨の上、口角下に入れる。先に入れた「仕込みの光」は“肌に対する光”、この「仕上げの光」は“骨格に対する光”。
《使用アイテム》
Nuzzle フーミー パウダリームグロウ ペルシャベージュ ¥2,200
▲骨格を光らせるクリームハイライター。クリームがパウダーに変化! 肌になじむベージュ系
【11】お粉代わりにしっかりなじませる
イガリメソッドでは仕上げのパウダーをのせない代わりに、しっかりハンドプレスしてすべてのベースをなじませる。
【12】目指すのはこのツヤ→ハリ感!
適材を適所に。役割や目的の違うアイテムを正しく重ねると、肌にツヤの厚みが出てハリ感に直結!
イガリシノブ的「働く女性のベースメイク」 アラサー以降はマットより〝ツヤとハリ〟!
チークはカラーメイクと思わずメイクする
「肌というパーツをさらに際立たせるために大切なのがチーク。あくまでもベースメイクの一部だから、アイシャドウやリップのようにキレイな色である必要はない。チークはむしろ、くすんでいていいんです」(ヘア&メイクアップアーティスト・イガリシノブさん)
【仕込み】
「仕込みの影は写真のように細かく点置き。“点”はなじむと目の錯覚によってリアルな影になる! これが令和の入れ方。“線”で入れるシェーディングは昭和です」(ヘア&メイクアップアーティスト・イガリシノブさん)
指でさっとなじませる
《使用アイテム》
Nuzzle フーミー ポイントペンシル ¥1,980
▲角度で太さを変えられる楕円形ペンシル。ハイライトとのWエンド。狙った部分に確実に影を入れられる
【チーク】
「チークはプラムブラウンを小さく“らっきょう形”に入れる。せっかく作ったツヤハリ部分に色を重ねたくないし、肌感をあえて頬に残すことで顔が上がって見えるんです」(ヘア&メイクアップアーティスト・イガリシノブさん)
《使用アイテム》
常盤薬品工業 サナ エクセル オーラティック ブラッシュ AB09 ¥1,980
▲肌のツヤハリが映えるくすみカラー。モーブみを含んだシックなウォームブラウン
M・A・C ラージ テーパード ブレンディング ブラシ 240S ¥6,270
▲ブラシは小さめをチョイス。細身&小ぶりの筆でチークをコントロールしやすい
【仕上げ】
「仕上げの影はチークを引き立てるための影。チークの終点からV字を描くように入れてなじませて。ここももちろん点置きです。この影により中顔面がグッと短縮!」(ヘア&メイクアップアーティスト・イガリシノブさん)
顔のメリハリが一気にアップ!
「チーク=ベースメイクの一部!」イガリシノブさんが〝働くメイク〟をレクチャー
眉は“頭”より“尻”の時代。眉尻をしっかり描くと顔が変わる!
「眉尻がキレイだと一気にメイク感が増す。さらに顔の終点がはっきりすることで目鼻立ちがぐいっと前に出てくるし、横顔も立体的に。“尻”の終わらせ方を変えるだけで、顔が新しいバランスになる面白さを知って欲しい!」(ヘア&メイクアップアーティスト・イガリシノブさん)
【手順1】
メイクを始める前に、スクリューブラシで眉毛全体をとかす。このひと手間で、描くべき部分もより明確になる。
《使用アイテム》
Nuzzle フーミー スクリューブラシ ¥1,100
▲角度のついたブラシで骨格にフィット
【手順2】
ブラックのマスカラで毛を上向きに整えながらスタイリング。毛流れが整うと、眉メイクが最小限で済み、時短&メイクのもちもアップ。
《使用アイテム》
JULIA IVY レナレビ クリアブラックマスカラ ¥4,180
▲毛流れをしっかりホールドする強力なスタイリング力
【手順3】
〈ここ大事!〉眉尻はリキッドで。毛をめくって地肌に描く!
眉尻はパウダーでもペンシルでもなくリキッドで。毛をめくるように持ち上げて、“地肌”に直接描くと、しっかり発色して存在感が高まる。
《使用アイテム》
Nuzzle フーミー 眉尻ライナー ¥1,980
▲濃淡の調節がしやすいシアーブラウン
【手順4】
毛を元に戻したら、今度は“毛ありき”の状態で、バランスを見ながら眉尻の長さや濃さを微調整。重ねることでより眉尻がキレイに。
【手順5】
リキッドの次はパウダー。適量をブラシにとり、眉尻から中心部にかけて、ブラシでトントンと置くように描くと仕上がりがのっぺりしない!
《使用アイテム》
シュウ ウエムラ ブローシェーダー ウォーム ¥6,380
▲自分にぴったりの色が選べるレアなグラデ配色のパウダー
【手順6】
眉頭は下部ではなく、上部をメイク。先ほどと同様にブラシをトンと置くようにして色をのせる。その後スクリューブラシでなじませて。
【手順7】
〈ここ大事!〉コンシーラーで囲むと目から眉が独立する!
コンシーラーで眉下全体と眉尻上を囲む。こうして眉の輪郭を浮かび上がらせると、目と眉がそれぞれ独立して見え、よりパーツが際立つ。
《使用アイテム》
かならぼ フジコ 美眉アレンジャー 02 ¥1,650
▲眉専用極細コンシーラーとアイブロウペンシルのセット
シュッと美麗な眉尻で目鼻立ちまではっきり!
「眉尻をしっかり描くと顔が変わる!」イガリシノブさんが働く女性の〝眉メイク〟をレクチャー
アイラインは部分入れして最小で最大の目力効果を狙う!
「時代的にも『Oggi』のテンション的にもアイメイクの主役はシャドウじゃない。ラインでシンプルに目元を際立てよう! 張り切って目のキワ全体に引くと逆に目が潰れるから、“ちょこまか”描くのが正解!」(ヘア&メイクアップアーティスト・イガリシノブさん)
【黒目上】
抜け感に直結する目頭は入れないのが今っぽい
目頭は5mmほど空けて描き始めたら、そのまま黒目の中央あたりまでラインを引く。
《使用アイテム》
UZU BY FLOWFUSHI アイオープニングライナー カーキ ¥1,694
▲洒落感のある透けカーキ。よりシャープにしたいときはネイビーが◎
【目尻】
目尻は2方向から描くと失敗知らず
目尻の端から外側に向かって、水平に5㎜ほどラインを引く。
筆の角度を変えて、目尻から中央に戻る。目頭のラインにはつなげず空きを残すと、引いたラインがより効いてくる。
【目の下】
下ラインは“床と並行”になるように意識
筆を寝かせ、黒目下にラインを引く。床と平行になるように“まっすぐ”。
引いた黒目下のラインをさらに強調するように、筆を点置きしてなぞる。
綿棒で軽くなじませる。下ラインを強調することでパーツが下がり、中顔面が短縮して見える。
仕上がりはこんな感じ
ちなみにアイシャドウやリップは?
「アイシャドウはベージュ系を。カラーレスに仕上げるとラインがより際立つ」(ヘア&メイクアップアーティスト・イガリシノブさん)
▲カネボウ化粧品 ルナソル アイカラーレーション 23 ¥6,820
「今どきのマットは油分感があるので、パサッしづらく老け見えもせずに即洒落る」(ヘア&メイクアップアーティスト・イガリシノブさん)
▲プラダ ビューティ モノクローム ウェイトレスリップカラー(マットレザー) B03 ¥7,260
最小で最大の目力効果を発揮! イガリシノブ的「アイメイク」決め手はアイラインの入れ方
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【退勤後】「シーン別」19時からのメイクはこれが正解!
お仕事メイクで頑張ったら退勤後は印象をチェンジして! 誰かと会う予定がある時はササっと手軽に気分も彩度もアゲたいですよね。仕事終わりの予定に合わせて、ササッと濃いリップとプラス1アイテムで変化をつける退勤後メイクをシーン別にご紹介。
Oggi専属モデル・オッジェンヌ&美容エディターがトーク!
社会人経験を積むほど職場でのメイクは簡単に。オフは盛りたい
火箱:本日は、お仕事帰りに集まっていただき、ありがとうございます。退勤後のメイク直し事情について聞きたいのですが、まずオフィスではどんなメイクをしていらっしゃいますか?
谷:私は職業柄、取材に出ることが多いのですが、直前にならないとどんな現場に行くかはわからなくて。出勤時にはガッツリメイクするのを避けています。その分、仕事終わりに出かけるときにはメイクを盛りたい!
片田:わかります。私もオフィスメイクではラメを避けたり、オレンジやベージュなどのベーシックなリップしか塗らなかったり。社会人1年目はもう少しがんばってメイクしていた気もしますが、7年目にもなると「もういいかな」って気持ちに(笑)。
谷:うんうん。逆にしっかりメイクして職場に行くと、「今日はデートなの?」と突っ込まれたりするのも少し面倒に感じちゃいますよね。
田口:私は産後間もないためリモート勤務も多く、ほぼスッピンな日も。
火箱:みなさん日中のお仕事メイクはナチュラル傾向なんですね。退勤後にプライベートな予定がある日は、そこからメイクを変えたりしますか?
片田:以前は仕事終わりに職場の人と飲みに行ったりする機会も多かったのですが、最近はめっきり減って。なので、友人とディナーに行く日なんかはいつもよりお洒落したいですね。
谷:私も夫との週に1度のディナーではメイクに気合いが入ります。私は張り切るとリップがどんどん赤くなる傾向があるみたいで(笑)。ふだんはまつげをマスカラで上げるだけなんですが、そこにアイラインもプラスしたり。
田口:私は取引先との会食が多いのですが、レストランの暗い照明でも顔がしっかり見えるようなメイクを意識します。リップはボルドーなど濃い赤を。やわらかい雰囲気を作るより、舐められないよう強め強めに(笑)。
片田:19時過ぎるとどうしても顔が疲れて見えるので、ハイライトもマスト。疲れて見えたくないし、せっかくの楽しい場では幸福感を演出したい。
火箱:夜の外出のためにガラッとメイクを変えるというより、日中のメイクにプラスしていく感じなんですね。
田口:唇に色がないと疲れて見えるのでリップはマストです。濃い色のリップさえ塗れば、生き返って見える!
谷:私もリップを赤などのハッキリしたカラーに替えて、目尻にちょこっとラインを加えて目力を強めるのが定番。
火箱:“濃い色リップにプラス1”が退勤後メイクのリアルなんですね。とても勉強になります!
プラス1するならこれ!
リップは濃いめの赤を選んで顔がぼやけるのを防ぐ
▲ローラ メルシエ ジャパン キャビア リップライナー 10 ¥3,740
クリーミーな質感でスルスルと思ったままのラインが描ける。
▲SUQQU コンフォート リップ フルイド フォグ 10 ¥5,500
大人なムード漂うワインレッド。ふわっと靄がかかったようなソフトマットな唇に。
暗闇でも目力を発揮するためアイラインをプラスする
▲アディクション ビューティ ザ ジェル アイライナー 005 ¥3,300
濃密に発色するジェルで瞳を印象的に縁取る。ブルーのニュアンスで白目がよりクリアに。
▲RMK アイディファイニング ペンシル 01 ¥3,300
マットな発色が目もとに溶け込み、さり気なく目力を強調。
パールやラメの輝きを味方につけて多幸感アップ
▲THREE シマリング グロー デュオ X03 ¥4,950(限定色)
ツヤと血色をプラス。
▲パルファン・クリスチャン・ディオール ディオール バックステージ フェイス グロウ パレット 006 ¥6,600(限定色)
透明感と立体感を強調。
▲RMK リップ ルミナイザー EX-01 ¥3,520(2024年11月29日限定発売)
シロップのような質感で、唇をボリュームアップ。
退勤後のメイクは「濃い色リップにプラス1!」Oggi読者モデルズがトーク♡
退勤後、19時からのメイクは「濃い色リップ」にプラス1!
仕事中は王道ナチュラルなメイクの私たち。誰かと会う夜の外出、気分をアゲたいけどフルメイクを直す時間はないから…退勤後のメイクは、濃い色リップに“ちょこっと足し”がポイントです!
夫とのディナーデートへ…「赤リップ」×「カラーライン」で知的にドレスアップ
【テレビ局勤務・谷 桃子さん】
結婚してまだ半年の夫との週1のディナーデートには、赤リップと目尻の跳ね上げラインでちょっぴりモードにメイクチェンジ。仕事仕様のメイクの上からパパッと足すだけですが、簡単にドラマティックな雰囲気へと様変わり。ふだんはナチュラルなメイクが多いからか、リップの色を濃くするだけでも夫には新鮮みたいで、とても喜んでくれます♡
メイクアップポイント:印象の強い赤リップはあえてカジュアルにオン
黒目上あたりから目尻に向かってアイラインをプラス。目尻を跳ね上げることで目力を強調。真っ赤なリップは指に取ってから、唇にポンポンとオン。輪郭を曖昧に仕上げることで抜け感を。
使用したアイテムはこちら!
▲カネボウ化粧品 ケイト レアフィットジェルペンシルN BU-2 ¥1,210(写真:左・編集部調べ)
約10秒でピタッと肌に密着する速乾性が魅力。汗や涙にも強い。
▲NARS JAPAN エクスプリシット リップスティック 863 ¥5,280(写真:右)
サテンのようなツヤで上品に発色。
友人とイベントへ…「赤リップ」×「ツヤ肌」でお疲れ顔を払拭して
【広告代理店勤務・片田亜莉紗さん】
お洒落感度の高い友人と仕事帰りにファッション系のイベントに出かける日は、疲れて見えないようにメイクを直します。頬の高い位置と目頭の下にハイライトを重ねて、退勤後のお疲れ感をカモフラージュ。イベント中にリップの色落ちを気にしなくていいように、リップはペンシルオンリーで仕上げます。マットな質感だとよりもちがアップ。
メイクアップポイント:顔に落ちる影をハイライトの光とツヤ感で跳ね返す
ハイライトは笑ったときにいちばん盛り上がる頬の高い位置と、目頭の下にオン。目頭下は「ハ」の字を描くようにのせると元気度アップ。リップは輪郭より少しオーバーに塗ってヘルシーに。
使用したアイテムはこちら!
▲資生堂 インウイ ハイライター 02 ¥5,500(写真:左)
品のある光と濡れたようなツヤで顔に落ちる影を払拭。
▲パルファン・クリスチャン・ディオール ルージュ ディオール コントゥール 229 ¥4,290(写真:右)
にじんだり縦ジワに入り込みにくい処方で、鮮やかな発色が長続き。
取引先との会食へ…「ツヤリップ」×「ラメシャドウ」で輝きをプラス
【ITコンサル会社経営・田口利奈さん】
週に1〜3回のペースで仕事関係の会食があるのですが、疲れた顔で行って取引先に心配させるのはビジネス的にもマズいので(笑)、メイク直しはしっかり行います。時間があるときは、ベースメイクをイチから直すことも。時間がない日でも、リップとアイメイクにキラキラを足すことで、レストランの暗い照明でも映えるように意識しています。
メイクアップポイント:ラメシャドウは光が集中するまぶたの高い位置に点でオン
アイホールの中央に、チップでラメシャドウを点置き。指で軽くなじませて、ラメの光沢感を強調する。リップグロスは粘膜っぽいピンクを選び、唇にたっぷり塗ってふっくら感をアピール。
使用したアイテムはこちら!
▲アディクション ビューティ ザ リキッド アイシャドウ ウルトラスパークル 107 ¥2,750(写真:左・限定色)
星くずを詰め込んだような眩い煌めき。
▲コーセーヴィセ エッセンス リッププランパー PK801 ¥1,430(写真:右・編集部調べ・2024年12月1日発売)
膜厚なグロスで唇を自然にプランプアップ。
退勤後メイクは予定にあわせて盛りたい♡〝濃い色リップ+α〟のちょこっと足しで気分をアゲて
【トレンド1】秋冬トレンドのベースメイクとやり方
実はどこよりも、こまめにアップデートしているか否かが際立つのが肌。秋から冬までのトレンドのベースメイクとやり方を伝授します。美容プロイチ推しの新作ベースメイクアイテムも要チェック!
【秋】はほんのりツヤ感を残した、透明感たっぷりのセミツヤ肌を堪能
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【冬】はふんわり質感に仕上げてほわっとセミマット肌にチェンジ
秋から冬までこのベースメイクセットでいく!
こちらが、この秋からの働く私たちを支えてくれる最強ベースメイク。この3点があれば、今っぽいベースメイクに簡単にアップデートできます!
下地|乾燥が気になる秋冬に向けて下地選びは保湿力を重視!
▲セルヴォーク レアグロウ プライマー 01 SPF22・PA++ 25ml ¥4,400
毛穴の凹凸やくすみをソフトカバー。光を反射させ、自然なツヤ肌に。
【使い方】スキンケア感覚で塗れる下地をたっぷり全顔にオン
●たっぷりの量を指に取り、面積の広い頬からスタート
手のひらにしっかり1プッシュ分の下地を出し、指の腹を使って優しく頬全体に塗り広げていく。点置きはせず、片頬ずつ仕上げるのがポイント。
●スポンジを使ってしっかり肌になじませていく
頬の次に小鼻周り、目の下、額、あごの順に下地を塗り広げていく。指でひと通り塗れたら、スポンジで叩き込むようにフェイスラインに向かってなじませる。
「秋」にはこのひと手間を
●皮脂が気になる小鼻は指でクルクルと塗り込む
まだまだ皮脂が気になる秋の肌は、毛穴の凹凸を埋めるイメージで下地を丁寧に塗り込んで。油分が気になる場合は、最後に軽くティッシュオフすると◎。
ファンデーション|肌に寄り添うように密着するファンデで気になるアラをカバー
▲アルビオン スタジオ グレイズデュウ ファンデーション SPF28・PA+++ 30ml 全6色 各¥5,500
潤いを逃さない3層設計で美肌が長時間続く。
【使い方】肌の印象を左右する頬を中心にミニマムにカバー
●ファンデーションを塗る量はミニマムに抑える
ファンデーションの使用量は全顔で半プッシュが目安。下地と同様、点置きせずに片頬ずつ指で塗り広げていく。足りない場合はもう半プッシュ分足す。
●気になる肌のアラはスポンジで細かく塗り重ねる
頬全体が仕上がったら、手に残ったファンデをスポンジに取り、色ムラが気になる目の下や小鼻のキワに塗り重ねていく。コンシーラー代わりにするのがポイント。
「冬」にはこのひと手間を
●鼻筋にも少量のファンデをのせて質感を整える
端正な肌に見せたい冬の肌は、鼻筋にも少量だけファンデーションをオン。下地で作った肌のツヤ感がほどよくカバーされ、冬の空気感に合うセミマット肌に。
パウダー|光をコントロールする4色のパウダーで肌の透明感を底上げ!
▲パルファム ジバンシイ プリズム・リーブル No.00 ¥8,250
人気パウダーが7世代目にパワーアップ。澄んだ透明感を肌に与える新色。
【使い方】パウダーは輪郭をメインにのせて質感をコントロール
●パウダーをパフに取ったらしっかりなじませる
付属のパフにたっぷりのパウダーを取ったら、肌にのせる前に丁寧に粉をなじませる。手の甲などを使い、パウダーが均一に行き渡るよう、しっかり揉み込む。
●パウダーをのせるのはフェイスラインを中心に
パウダーはフェイスラインから、顔の中心に向かってなじませていくのがポイント。輪郭のみセミマットに仕上げることで、引き締まって小顔に見える効果が。
「冬」にはこのひと手間を
●ふんわりセミマット肌に仕上げるため少量を鼻筋にも
冬の肌は、パフに残ったパウダーを鼻筋にもほんのり重ねる。そうすることで肌の質感が均一になり、ふんわり感がUP。ニットやウール素材が似合う肌に。
秋から冬まで対応! 厳選した〝下地・ファンデ・パウダー〟の3点セットで旬の肌に更新
Oggi美容チームが語る、今っぽいベースメイクとは?
季節の変わり目、秋から冬にかけてコスメもアップデートしたいですよね。秋はほんのりツヤ肌、冬はふんわり質感の肌が理想的。Oggiの美容プロたちが注目している新作ベースメイクアイテムについて語ります。
このメンバーで最新ベースメイクについて語り合いました
この秋は肌のポテンシャルを高める優秀下地が乱立
山梨:今年の秋冬も、人気ブランドのベースメイクアイテムが豊作です! どんな肌作りが今の気分にマッチしそうですか?
杉浦:とにかく下地がにぎわっていますね。「新作下地が群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)!」という記事をたくさん書いています(笑)。どの下地も優秀すぎてひとつに絞るのが難しいほど!
野澤:昨年まではトーンアップ下地一辺倒という感じでしたが、今シーズンはそのブームも落ち着きましたね。
火箱:トーンアップをうたわずとも、肌のくすみを消し去ってくれる優秀な下地が増えた印象です。特に目立ったのはピンク系。
林:ピンクって、実は時間が経つと肌がグレイッシュにくすむという難点があって。でも、ポール&ジョーをはじめとする新作のピンク下地は、そのあたりがすごく進化していて驚きました。
▲ポール & ジョー ボーテ モイスチュアライジング プライマー 00 SPF15・PA+ 30㎖ ¥4,070
杉浦:ポール&ジョーの下地、いいですよね。20年以上も前から名品として支持される下地というだけですごいのに、「これさえ塗ってれば美肌に見える」という信頼感がますますアップ。周りでも絶賛している人がとても多い印象です。
林:ジルスチュアートもおすすめですよ。ジルはパール感の出し方がすごく上手で。若い人向けのブランドと思いきや、実は大人の肌に合うんです。
▲ジルスチュアート ビューティ クリスタルブルーム イルミネイティング セラムプライマー UV SPF40・PA+++ 30ml ¥3,520(限定品)
山梨:いいですよね、私も好きです。THREEのパープルの下地も、一見難しそう…と思いきや、なかなか使いやすい。
林:パープルはモノによっては白っぽく浮いちゃうから難しい色なんです。が、このTHREEのパープルは透け感のある発色だから、すごく使いやすいなと思いました。
▲THREE ハイパフォーマンスクリームモイスチャーグロー SWING BEAT SPF26・PA+++ 30g ¥4,840
目指したいのは素肌からキレイと感じさせる肌
杉浦:とにかく下地の進化が目覚ましく、下地だけで肌のポテンシャルが格段にレベルアップする感じですよね。
野澤:まさに! 下地さえ塗っていればOKくらいの補整力があります。
林:最近、世の中の肌への意識の高まりをすごく感じていて。スキンケアを頑張ることが当たり前になっているからか、肌がキレイな人がすごく増えましたよね。その流れで、ベースメイクに求める美しさの基準も変わった気がします。
杉浦:それは私もすごく感じる!「肌管理」という言葉もすっかり定着したよね。
林:今まではメイクの目的が「目を大きく見せたい」や「鼻を高く見せたい」だったのが、「素の肌をとにかくキレイに見せたい」に変わってきているんです。だから、厚塗り感や隠ぺい感のあるベースじゃなくて、肌のポテンシャルを高めてくれるベースが求められているんだろうなって。
野澤:偽装感のある肌じゃなくて、質感にリアリティを感じられる肌ですよね。
山梨:カバーしているのは悟られたくないんですよね。素肌そのものがキレイな、素肌美人が結局は強いという風潮かも。
杉浦:そうなると下地選びが重要で、もはや下地でベースメイクが決まると言っても過言ではないくらい。
林:私は最近、下地でベースメイクの6、7割を仕上げるのにハマっていて。下地をキレイに塗ってさえいれば、ファンデはほんの少量で済んじゃう。ファンデは肌トラブルのカバーが目的じゃなくて、立体感作りという立ち位置に変化しているかも。
火箱:ファンデで立体感ですか? シェーディングやハイライトではなく?
林:ファンデを重ねると肌にツヤが出るから、ツヤの高低差で顔に陰影をつけていくイメージです。
杉浦:昨年大ヒットしたSHISEIDOのファンデ美容液の影響か、薄膜でキレイなツヤの出るファンデも目立つよね。ファンデだけで肌に立体感が出るもの。RMKやエスプリークみたいに、美容液成分がたっぷり入ったものも増えてる!
▲RMK クリームファンデーション アクアティックグロウ SPF18〜22・PA++ 30g 全9色 各¥6,600
▲コーセー エスプリーク スピードフィニッシュ セラム BB ナチュラル ヌードカラー SPF50+・PA++++ 30g ¥3,080(編集部調べ)
野澤:私はディオールのスティックファンデをコンシーラーっぽく部分使いするのが好きです。
▲パルファン・クリスチャン・ディオール ディオールスキン フォーエヴァー スキン パーフェクト スティック 全6色 各¥7,370
火箱:下地で大まかに肌を仕上げてファンデはピンポイント使い、というのが今のみんなの気分なのかもしれませんね。
秋冬の肌は「ベースメイク」が要! 新作コスメが豊富な今季、注目したいのは?
肌作りもトレンドより自分らしさ重視の傾向に
山梨:肌の質感はどうですか?
林:ピカピカな全面のツヤじゃなくて、ピンポイントなツヤ肌。でも、ぶっちゃけ今って、肌にもメイクにもトレンドってないんじゃないかと思っていて。
杉浦:うんうん。メイクも多様性というか、自分のファッションやキャラクターに合った肌作りが大事になってきてるよね。
火箱:「自分に合う」と考えると少し難しいですが、直感的に「好き」と感じるものでいいんですよね。追うべきトレンドがないってむしろラクかも。
杉浦:とは言え、メイクアイテムに関しては技術の進化が著しいので、新しいものにアップデートすることも大事です。
山梨:進化と言えば、フェイスパウダーも熱いですよね!
野澤:同感です。今までパウダーは肌が乾燥するのがイヤで避けていたのですが、全体的に粉質が底上げされている気がします。
火箱:粉体がキメ細かくなって、昔とは別物ですよね。美容液成分が含まれているものも多くて、むしろパウダーを塗ったほうが日中の肌が潤う気が。
林:アディクションのパウダーがまさにそんな感じ。粉体にオイルがたっぷり含まれていて、表面はサラッと整うのに、肌そのものはしっとりなんです。
▲アディクション ビューティ インビジブル エッセンス ルースパウダー グロウ + 001 ¥4,950
山梨:アルビオンも同じく。パウダーとは思えないしっとりとした質感で、それでいて毛穴や凹凸を見えなくするソフトフォーカス効果が絶大! アプリで加工するような補整力です。
▲アルビオン スタジオ ファイン シルキークォーツ LU01 ¥5,500(セット価格)
杉浦:パウダーにしか出せない「肌の品」ってありますよね。私はふだんからパウダーをすごく重視していて。顔を疲れて見せる不要な影をすべて消し去りたいから、パウダーを顔全体にうっすら重ねることで、肌をセミマットな質感に統一するんです。そうすると影が消えてフラットな肌に!
火箱:赤ちゃんの肌ってセミマットですもんね。テカテカしてなくて、ふんわり。
杉浦:そう。ふんわりセミマットだけど立体感はある。そんな肌を目指しています。
林:私はツヤをピンポイントで際立たせたいときに、不要なテカリを抑えるためにパウダーを使います。ただ、ルースタイプのパウダーは使い方に注意が必要で。使い慣れていないと、パウダーの量を多く取りすぎちゃうんです。
パウダー初心者の人は付属のパフではなく、大きめのフェイスブラシを使って塗布するのがおすすめです。もしくは、パフにしっかりパウダーを揉み込むこと。些細な手間ですが、ベースメイクの仕上がりを左右する重要なプロセスです。
火箱:せっかくいいものを持っていても、使い方によっては台なしにしちゃいますもんね。
野澤:プレストパウダーですが、NARSのラベンダー色のパウダーも秀逸でした。すでにSNSを中心にバズっていますよね。
▲NARS ライトリフレクティング プリズマティックパウダー 03878 ¥5,830(限定品)
山梨:見た目の可愛さからアガります。塗ると自然な立体感が出るのもイイ!
野澤:パールの加減がとにかく絶妙。パッと見ただけでは確認できないほど、パールの粒子が細かいんです。大人になるとあからさまな光沢感は恥ずかしいから、NARSのこの塩梅の光沢がちょうどいいんです。
杉浦:私はエレガンスのパウダーも推しです。パウダリーのよさに気づいたきっかけがエレガンスだったので、エレガンスの粉ものには絶大な信頼があるんです。
▲エレガンス コスメティックス アティミエル ヴェール 002 ¥6,380(セット価格)
山梨:私もすごく好きです〜♡ ハイライターですが、フェイスパウダーとして全顔に使いたいほど。
杉浦:見た目はギラつきそうですが、肌にのせると自然でまろやかなツヤ感になって。これはぜひ一度試してみてほしい♡ 今年下半期の隠れたヒットアイテムになりそうな予感です!
火箱:コンパクトの薄さもちょうどいいですよね。午後のお疲れぐすみを払拭するために持ち歩きたいから、ポーチに収めやすいサイズ感もわかってるな〜と感心。
ベースメイクとスキンケアはますますボーダーレス化
山梨:今回の新作ベースメイクを見渡してみると、「素肌力」が上がりそうなものばかりですね。
林:まさにそれ。世の中の人の肌レベルが総じて上がっているので、素肌そのものの美しさを引き出すというベースメイクの流れは加速しそうです。
野澤:かつて流行ったすっぴん風とかではなく、大人になった今、ある程度の化粧感みたいなものは欲しいですしね。最低限の手数で最大限の美肌効果を狙う、みたいな。あれこれとアイテムを塗り重ねず、下地とファンデだけで清潔感のある端正な肌を目指したい気分です。
杉浦:スキンケア効果をうたうベースアイテムも増えて、日中もケアしながらメイクするという考えが主流になっていますしね。
火箱:そうすると肌がさらにキレイになって、スキンケアをもっと頑張ろうと思える。これからもっと理想的な美肌スパイラルが生まれそうです!
【秋冬ベースメイク】表面ふんわり&内側しっとりの〝新作フェイスパウダー〟が目白押し♡
【トレンド2】秋冬の「黒&白ファッション」に似合うメイク
洋服に色がないぶん、メイクはいつもより遊んで感度の高いお洒落を目指したい! 「黒&白ファッション」に似合う、ニュアンスカラーやシャイニー感を添えた最旬メイク術を、ヘア&メイクアップアーティストの木部明美さんに聞きました。
\教えてくれたのはこの人/
▲ヘア&メイクアップアーティスト・木部明美さん
Oggiをはじめ、数多くのファッション誌で活躍中の人気ヘアメイクアーティスト。大人っぽい抜け感やチャーミングさを引き出すヘアメイクに定評があり、女優やモデルからの指名も多く信頼も厚い。
白トップスの日
全身はこれ!
▲シャイニー感で陰影をプラス
「白トップスのときに、メイクで黒やブラウンなど締め色を使うと顔周りが強くなってしまうので優しいニュアンシーな色味をチョイス。ほんの少し赤みのあるラメ入りチークやオレンジリップで、血色感を足してぼやけないように調節するのがコツ!」(ヘア&メイクアップアーティスト・木部明美さん)
使用したアイテムはこちら!
(A)カネボウ化粧品 ルナソル カラーリングシアーチークス(グロウ) EX12 ¥3,850(限定品)
(B)SUQQU コンフォート リップ フルイド フォグ 112 ¥5,500 (限定品)
(C)パルファン・クリスチャン・ディオール ディオールショウ モノ クルール 045 ¥5,060
(D)OSAJI ニュアンス レゾナンス アイライナー 04 ¥3,190
メイクアップのポイント
「ラメや辛口のカーキのアイラインで奥行きを自然に作るのがコンサバになりすぎず洒落たムードに仕上げるポイント。シルバーのアイシャドウ(C)は、目尻につけると腫れぼったくなるので、目頭から黒目の外側までが鉄則! チーク(A)は頬骨の高い位置に入れると今っぽいニュアンスのある表情が作れます」(ヘア&メイクアップアーティスト・木部明美さん)
黒トップスの日
全身はこれ!
▲リップのツヤで程よく華やかに
「赤リップを使わなくても、黒のアイラインだけで十分クラシカルな印象って作れるんです。シックなブラウンリップは、マットではなくツヤ感のあるものを。落ち着いた色味だからちょっとパールの入ったきらめく質感でチャーミングさをほんのり♡」(ヘア&メイクアップアーティスト・木部明美さん)
使用したアイテムはこちら!
(A)資生堂 インウイ アイライナーリキッド 01 ¥4,400
(B)カネボウインターナショナルDiv. カネボウ ルージュスターヴァイブラント EX5 ¥4,620 (限定品)
(C)RMK シンクロマティック アイシャドウパレット EX-09 ¥6,380(限定品)
(D)SUQQU ブラーリング カラー ブラッシュ 02 ¥6,600
メイクアップのポイント
「黒トップスに、メイクでピンクや赤を差すのも可愛いけれど… 秋っぽいイエローやカーキのアイシャドウ(C)やブラウンリップ(B)で甘さを抑える変化球で、大人っぽさをプラス。ベージュのチークでほんのり陰影を入れつつ、目尻に黒のアイラインを一点キリッと。大人のレディライクは“さりげなく”くらいがちょうどいい!」(ヘア&メイクアップアーティスト・木部明美さん)
「黒&白コーデ」の日はメイクで遊んで感度高めのおしゃれにアプデ♡ プロの解説もチェック!
【トレンド3】柔和な印象を作る最新「ミュートチーク」
がっつりでも、のっぺりでもない=ミュートな温度感のチークと入れ方こそ、今、知っておきたいテクニック! 美容プロに教わる、柔らかな印象へ導く“ミュートチーク”の入れ方を解説します。今のメイクに欠かせない立体感を作るには、チークをどう使うかがカギ。
ほのかに感じるミュートな血色×立体感が今っぽい
【Before】血色感強めのじゅわっとチークはちょっと古い…
・血色感が強すぎて火照って見える?
・立体感がなくて顔がなんだかのっぺり……
▼CHANGE!
がっつりでも、のっぺりでもない=ミュートな温度感のチークと入れ方こそ、今、知っておきたいテクニック!
おすすめアイテムはこちら!
▲パルファン・クリスチャン・ディオール ディオールスキン ルージュ ブラッシュ カラー&グロウ 287 ¥8,470
▲カネボウインターナショナルDiv. カネボウ ムードブースティング ブラッシュ 02 ¥5,830(セット価格)
【美容プロがトーク!】今年のチークはどこが違う?
美容エディター&ライターの火箱奈央さんとヘア&メイクアップアーティストの笹本恭平さんが、今年のチークについてトークしてくれました!
払拭したい大人の「圧」をチークが和らげてくれる
火箱:じゅわっとした血色を感じるチークメイクのブームも落ち着いて、最近のチークは脇役に徹している印象です。チークで今っぽさを出すには?
笹本:入れ方としては広めに、頬全体に横長にぼかすのがポイントです。透け感のある発色のものが増えていて、柔らかな発色の“ミュートトーン”がチークでもトレンドになっています。
火箱:一見、強く発色しそうですが、つけてみると透け感がありますよね。
笹本:少し前に比べて、粉質が格段によくなっているために自然にふわっと発色するから、チークに苦手意識がある人にもオススメです。
火箱:Oggi読者はどちらかと言うと辛口なファッションやメイクが得意な人が多いのですが、キレイめシンプル派にもチークは必要でしょうか?
笹本:そうですね。チークは血色感だけでなく、柔らかい雰囲気作りに欠かせません。ブラウンの目元×ベージュリップでまとめると、かっこいい要素が強すぎちゃう。そこに、頬で柔和なイメージを加えてあげると、全体のバランスが取りやすいんです。
火箱:かっこよさを前面に出すスタイルも素敵ですが、日常では笹本さんがよくお話しされる「無意識に醸し出される圧」が気になりますもんね。
笹本:なので、キレイめシンプル派にこそミュートチークはオススメです。
火箱:久しぶりにチークに挑戦する際に気をつけることはありますか?
笹本:大きめのブラシを使うことですかね。付属の小さいブラシだと色がピンポイントにつきすぎて、発色のコントロールが難しいんです。
火箱:なるほど。やはりツールは大切ですね。ブラシは長く使えるし、投資の価値はありそうです。
笹本:付属のブラシを使う場合は、根元をギュッとつまんで、ブラシの面積を広げて使うといいですよ。
火箱:そんな裏技もあるのですね!
笹本:久々にチークに挑戦しようかなという人は、ぜひ新しい透け感のあるチークとブラシを選んでみてください。
【チーク】で今っぽさを出すには? ふわっと〝透け感のあるミュートトーン〟がトレンド♡
最旬「ミュートチーク」はこう入れる!
がっつりでも、のっぺりでもない=ミュートな温度感のチークと入れ方こそ、今、知っておきたいテクニック! 柔らかな印象へ導く“ミュートチーク”の入れ方を3つのポイント&3ステップで解説します。
\教えてくれたのはこの人!/
▲ヘア&メイクアップアーティスト・笹本恭平さん
「ミュートチーク」入れ方
【3つのポイント】
1.チークを入れる範囲は頬全体広めに
頬の高め位置にピンポイントで色をのせるのではなく、頬全体をチークの発色でふんわり埋めるのが今っぽさのポイント。「大人の間延びした顔を埋めるためにも、今やチークは欠かせないアイテム。その際にチークは透け感のある発色を選んで。パール入りだと立体感がUPしてさらに◎」(ヘア&メイクアップアーティスト・笹本恭平さん)
2.頬の中心にだけ重ね塗りでメリハリ強調
全体的に薄づき発色ながら、頬の中心だけほんのりチークを重ねるのも、のっぺり顔に見せないためのコツ。「重ね塗りと言っても、ブラシに残ったパウダーを軽くのせる程度でOK。このときに鼻筋にもほんのりぼかすことで、あどけない雰囲気がひとさじだけ加わるのでオススメです」(ヘア&メイクアップアーティスト・笹本恭平さん)
3.あえてハイライトは使わない
「今まではチークのあとにハイライトを重ねることでメリハリを強調していましたが、最近の新作はハイライト効果を兼ねているものが多いので、チークひとつで顔に立体感が出るんです」(ヘア&メイクアップアーティスト・笹本恭平さん)
ハイライトを使わない分、チークのさりげない濃淡だけでメリハリを強調するのが今っぽい!
【3ステップ】
1.大きめのチークブラシに粉をたっぷり含ませてスタート
パウダーをしっかり含ませたチークブラシを頬の中央に軽く置く。チークを肌にのせる前にはティッシュや手の甲で余分な粉はオフしておく。
2.頬全体が軽く色づくようにブラシを大きく動かす
頬の中心に置いたブラシを、そのまま耳の手前まで横にスライドさせる。頬全体がふんわり色づくよう、力を抜いて軽く滑らせるのがコツ。
3.残ったチークを鼻筋〜黒目下の顔の中心部にレイヤード
仕上げに、顔の中心にも軽くチークをのせて立体感を強調。パウダーは新たに取り直さず、ブラシに残ったものをほんのり重ねる程度でOK。
使用アイテムしたはこちら!
▲SUQQUブラーリング カラー ブラッシュ 01 ¥6,600
オイルレス処方で無重力の軽やかさ。細かなパール配合で血色感と同時に立体感も作れる。
▲NARS JAPAN ブラッシュブラシ #16 ¥6,160
先端の丸みを帯びたドームカットで、チークが柔らかく発色。
最新の「ミュートチーク」で柔和な印象をつくる♡ 3つのポイント&3つのステップ
●この記事で紹介した商品はすべて、税込価格です。