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2026.01.19

正しく使えてる?「ましてや」の意味・使い方、間違った例文などもご紹介

「ましてや」という言葉は、耳にはすることはあるけれど、なかなか口にする機会がないという方も多いのではないでしょうか。「ましてや」は、相手に物事を強調して訴えたい時に使われる言葉ですが、実際会話の中でどのように使ったらよいのでしょうか。本記事では「ましてや」の意味や使い方、類語について解説します。

「ましてや」の意味とは?

話し言葉としてはあまり馴染みのない「ましてや」という言葉。「言うまでもなく」「なおさら」などの意味をもつ副詞です。「Aはできない、ましてやBなんてできるわけがない」というような否定的な文脈で使います。

つまり、2つの事例を比較して「前述した場合でさえこうなのだから、後述の場合は尚更そうである」と、後述の内容を強調したいときに使用する言葉です。絶対にできないことや、大変であることを相手に強く訴えたいときに「ましてや」を使う傾向にあります。

まし‐て【▽況して/増して】
[副]
1 前の場合でさえそうなのだから、この場合はもちろんそうだという気持ちを表す語。なおさら。いわんや。「大人でも大変なのだから、―子供には無理だ」
2 いっそう。さらに。もっと。
「瓜食はめば子ども思ほゆ栗食めば―偲しぬはゆ」〈万・八〇二〉
出典:小学館 デジタル大辞泉

「ましてや」を使う時の注意点と間違った例文

「ましてや」は、普段使う機会の少ない言葉かもしれません。いざ使う際に間違いのないよう、注意点を押さえておきましょう。

(c)Shutterstock.com

「ましてや」を使う時の注意点

「ましてや」は物事を強調したい時によく使われる言葉ですが、肯定文で使用することはほとんどありません。そのため「Aが簡単にできる。ましてやBもできる」というような言い方はしないので気を付けましょう。

また「ましてや」は否定的な意思を強く伝える際に便利な言葉ですが、話し方によっては上から目線に思われてしまう可能性も。使用シーンは慎重に見極めましょう。

「ましてや」の間違った例文

「ましてや」の誤った使い方として代表的な例としては、何かと比較せずに単独で使ってしまうことです。

たとえば「まだ好き嫌いが多いのか。ましてや君は教師だろう」という表現。一見間違いではなさそうですが、比較対象が示されていないため、正しい使い方とはいえません。この文章の場合「子供たちは好き嫌いなく食べているのに、君はまだそれをしている。ましてや君は教師だろう」とするのが適切といえます。微妙な違いですが、しっかり押さえておきましょう。

「ましてや」の正しい使い方を例文でチェック

「ましてや」の意味は理解できましたか? 正しい使い方を覚えて、語彙力をアップさせましょう!

報告書 イメージ
(c)Adobe Stock

「先生が知らないのだから、ましてや私が知っているはずがない」

「自分よりはるかに知識が豊富である立場の人が知らないのだから、私が知るはずがない」という表現です。前もって知識の深い人の例を出すことで、自分も知らなくて当然だ、ということを強調しています。強い印象を与える言葉でもあるので、相手に伝えるときには言い方に気を付けたいですね。

「僕は蛇が苦手で触れない。ましてや肩に乗せるなんてとんでもない」

こちらも否定的な文脈で使用した例です。「前述したことさえもできないのだから、ましてや後述したことなんてできるわけがない」という意味です。自分にとっては難題であることを、相手に強く主張したい時にはこのような言い方をすると伝わりやすいかもしれません。相手の申し出をなんとかして断りたい場合などにも、よく使用される言葉です。

「私は足を骨折していて歩けません。ましてや走ることなんて!」

通常「ましてや」は、文末に「できるはずがない」などの表現が補足されます。しかしこの例のように、普段の会話の中では文末の表現を省略して使うことも珍しくありません。このように使うと、話し言葉として自然に聞こえますね。

「ましてや」の類語にはどのようなものがある?

「ましてや」の類語や言い換え表現をまとめて紹介していきます。

「PLAN A」「PLAN B」のブロックをそれぞれ手に持っている人の写真
(c)Adobe Stock

「なおさら」

「なおさら」は「ましてや」と同じ副詞です。「ますます」「いっそう」というような「以前の状態と比べて物事の程度が進んでいる状態」を表す言葉です。後述を強調することが「ましてや」と共通しているといえるでしょう。「彼女でさえ合格できないのだから、なおさら私には難しいだろう」などのように使います。

「もってのほか」

「もってのほか」は、「予想以上に程度が甚だしいこと」「論外だ」という意味で使われている言葉です。名詞、形容動詞に分類され「いい歳をして、親に迷惑をかけるなんてもってのほかだ」などのように使われます。自分の意見を強く主張したい時に使われることが多い言葉ですね。

「当然」

「当然」は「そうなるのが当たり前であること」「道理にかなっていること」という意味です。「ましてや」より馴染みがあり、会話の中でも使いやすい言葉でしょう。「悪いことをしたのだから、その報いを受けるのは当然のことだ」というような使い方をします。

「おろか」

「おろか」も、あまり会話の中では使う機会のない言葉です。こちらは「いうまでもないこと」「もちろん」という意味があります。「おろか」には、馬鹿げた様を意味する「愚か」と、程度が不十分であることを意味する「疎か」の2種類があります。「ましてや」のニュアンスとして使いたい場合は「疎か」を選びましょう。「家の手伝いはおろか、掃除すらしたことがない」というような言い方をします。

最後に

いかがでしたか? 「ましてや」は、知ってはいてもなかなか口にする機会がなく、どう使えばよいかわからない言葉かもしれません。どうしても自分にはできない、断りたいことがある時に会話の中で使われることが多いようです。また「ましてや」には、類語がいくつかあります。会話の中で使うには少し硬い表現に感じられる場合は「なおさら」「当然」などの類語も覚えておくと役に立つかもしれません。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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