この記事のサマリー
・「ジリ貧」は、じりじり貧しくなること、状況が徐々に悪化することを指します。
・一時的な金欠ではなく、収入減や出費増が続き生活が少しずつ苦しくなる状態で使います。
・金銭面だけでなく、成績や業績などが緩やかに下向く場面にも「ジリ貧」は用いられます。
皆さんは「ジリ貧」という言葉を使ったことはありますか? お金がない時に使われることが多い言葉ですが、ビジネスや投資の世界でも馴染みのある言葉です。
この記事では、「ジリ貧」の意味や語源、「ドカ貧」「ジリ安」などの類語表現を解説します。
「ジリ貧」の意味と「金欠」との違い
まずは「ジリ貧」の意味から確認していきましょう。
意味
「ジリ貧」とは、「じりじりと貧しくなること」を指す言葉です。
また、金銭面に限らず、「じりじりとよくない状況に落ち込むこと」という意味でも用いられます。テストの成績が少しずつ下がる、SNSのフォロワーが減っていく、といったように、状況が緩やかに悪化していく場合です。
辞書では次のように説明されていますよ。
じり‐ひん【じり貧】
1 じりじりと貧しくなること。また、じりじりと良くない状況に落ち込むこと。「―状態」
2 ⇒じり安
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「金欠」との違いは?
「金欠」は、「ジリ貧」より馴染みのある表現ですね。「金欠」は金銭を持っていないことを指します。「じりじり貧しくなる」という意味はありませんので、その点が違いです。違いを覚えておきたいですね。
なお、「金欠病」とは、お金がなくて困っていることを病気になぞらえた言葉です。
使い方を例文でチェック!
ここでは、「ジリ貧」の使い方を具体的な例文とともに確認しましょう。
固定費がじわじわ増えて、気づけば家計がジリ貧になっていた。
「一気に破綻」するのではなく、少しずつ苦しくなる状態を表しています。「じりじりと貧しくなること」という意味にぴったりの使い方です。
値上げも新規開拓もできないままでは、売上が落ちてジリ貧になる。
お金そのものだけでなく、「状況がだんだん悪化していく」意味でも使えます。
主力が抜けた穴を埋められず、チームはシーズン後半にジリ貧になった。
スポーツや組織の力関係でも、「じわじわ不利になっていく」流れを表せます。

類語や言い換え表現とは?
「ジリ貧」と同じような意味を持つ言葉には「ドカ貧」「ジリ安」「右肩下がり」などが挙げられます。「右肩下がり」は、ビジネスシーンでも多々使われる表現ですね。早速詳しい意味をみていきましょう。
ドカ貧
「ジリ貧」によく似た表現に、「ドカ貧」があります。意味は「急にひどい貧乏になること」。じりじりと徐々に状況が悪化する「ジリ貧」とは違い、いきなりドカッとお金がなくなってしまうことがポイントです。
例えば、急な出費や収入減などで、一気に生活が苦しくなる状況に当てはまります。誰にとっても決して陥りたくない状況ですね。
ジリ安
「ジリ安」も「ジリ貧」の類語です。「株式などの相場が次第に安くなっていくこと」をいいます。「安い」という文字が使われていることから、主に株価などを表す時に使われる言葉です。
ちなみに「株式の相場が高くなっていくこと」は「ジリ高」と表現します。
右肩下がり
「右肩下がり」は、グラフの線が右に向かって下がっていくことから「後になるほど状態が悪くなること」をいいます。主にビジネスシーンで多用される言葉で、売り上げや営業成績などの数値が低くなっていくときに「最近成績が右肩下がりだ」と言ったりしますね。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

「ジリ貧」に関するFAQ
ここでは、「ジリ貧」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「ジリ貧」は結局どんな意味?
A. じりじり貧しくなること、または状況が徐々に悪くなることを指します。
Q2. 「金欠」とは何が違う?
A. 「金欠」は手元にお金がない状態を指しやすい一方、「ジリ貧」は家計や状況が少しずつ苦しくなる「進行」を含みます。
Q3. お金の話以外でも使える?
A. 使えます。成績や業績、体力などが緩やかに落ち込むように、よくない方向へ少しずつ傾く場面で用いられます。
最後に
「ジリ貧」とは、「徐々に貧しくなっていくこと」。お金がなくなっていくこと以外にも、様々な使い方があるなんて意外でしたね。「ジリ貧」は、あくまでも徐々に貧乏になっていくさまがポイント。一気に貧乏になったという意味ではないため、留意したいですね。
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