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2022.03.11

「ジリ貧」とは? 意味や語源、使い方、類語、英語表現などを解説

「ジリ貧」とは、「徐々に貧くなっていくこと」。収入がだんだん減っていくなど経済面で厳しい状況を表す言葉です。そこで今回は、「ジリ貧」の意味や語源、使い方や英語表現などを解説します。「ドカ貧」や「ジリ安」などの類語表現もあわせて覚えてみましょう。

「ジリ貧」の意味や語源とは?

皆さんは「ジリ貧」という言葉を使ったことはありますか? お金がない時に使われることが多い言葉ですが、ビジネスや投資の世界でも馴染みのある言葉です。今回は、「ジリ貧」の意味や語源、「ドカ貧」「ジリ安」などの類語表現を解説します。

(c)Shutterstock.com

意味

「ジリ貧」とは、「じりじりと貧しくなること」の略語で、「徐々に貧しくなっていくこと」です。収入がだんだん減っていくなど、金銭的に厳しい状況のことをいいます。また、経済面以外に「じりじりと良くない状況に落ち込むこと」という意味も。例えば、テストの成績が少しずつ下がる、SNSのフォロワーが減っていくなど、徐々に状況が悪化する場合です。

「ジリ貧」の「じりじり」には、「ゆっくりだが確実に進んだり引いたりするさま」、「貧」は、「貧しいこと。貧乏」という意味があります。「じり貧」とひらがなで書くこともありますが、カタカナで表示されることの方が多いです。その言葉の響きから方言やスラングを想像しますが、「ジリ貧」は元々株用語。詳しい語源は次に説明します。

「ジリ貧」の語源とは

「ジリ貧」という言葉は、1920年頃に起きた第一次世界大戦後の不況に由来します。連合国側につき勝利を収めた日本では、しばらく好景気が続いていました。しかし、やがてヨーロッパ各国が市場に復帰したことで、日本製品の輸出が困難になり、株価が大暴落してしまったのです。

このことが原因で、日本経済は徐々に不況になっていき、生活に困る人々も続出しました。このような状況を、人々は皮肉を込めて「ジリ貧」と呼ぶようになったそうです。

使い方を例文でチェック!

主に「お金がない時」に使われることが多い「ジリ貧」ですが、使い方は大きく分けて3つあります。ここでは、それぞれ例文をあげて具体的な使い方を説明しましょう。

(c)Shutterstock.com

1:先月欲しいものをたくさん買ったせいで、ジリ貧生活を送っているよ。

たくさん物を買いすぎて、財布の中身が空っぽということを「ジリ貧だよ」といったりします。お金がなくて節約生活を送っているときや、友達と遊びにいきたくてもお金がないような状況で、自虐的に使うことが多いですね。

2:部活動を頑張りすぎて、テストの成績がジリ貧状態だよ。

金銭面以外にも、会社の営業成績や学校のテストでも「ジリ貧」は使われます。前回の試験よりも明らかに点数が低くなっているのがわかった時に「成績がジリ貧だ…」と落ち込むこともあるでしょう。なんとかしてこれ以上状況が悪化することを避けたいですね。

3:日本経済はバブル崩壊後、長い間ジリ貧状態が続いている。

先述のように「ジリ貧」は、経済が悪化したことに由来のある言葉なので、現在でも国家の経済状況や投資の世界で使用されます。株価が大暴落するわけでも、好景気になるわけでもない状態は「ジリ貧」といってもいいかもしれませんね。

類語や言い換え表現とは?

「ジリ貧」とは、「状況が徐々に悪化すること」。同じような意味を持つ言葉には「ドカ貧」「ジリ安」「右肩下がり」などが挙げられます。「右肩下がり」は、ビジネスシーンでも多々使われる表現ですね。早速詳しい意味をみていきましょう。

1:ドカ貧

「ジリ貧」によく似た表現に、「ドカ貧」があります。意味は「急にひどい貧乏になること」。じりじりと徐々に状況が悪化する「ジリ貧」とは違い、いきなりドカッとお金がなくなってしまうことがポイントです。例えば、ギャンブルに負けて大金を失ってしまった時や、理不尽なことで借金を背負わされてしまった時などが当てはまるでしょう。誰にとっても決して陥りたくない状況ですね。

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2:ジリ安

「ジリ安」も「ジリ貧」の類語です。「株式などの相場が次第に安くなっていくこと」をいいます。「安い」という文字が使われていることから、主に株価などを表す時に使われる言葉です。ちなみに「株式の相場が高くなっていくこと」は「ジリ高」と表現します。

3:右肩下がり

「右肩下がり」は、グラフの線が右に向かって下がっていくことから「後になるほど状態が悪くなること」をいいます。主にビジネスシーンで多用される言葉で、売り上げや営業成績などの数値が低くなっていくときに「最近成績が右肩下がりだ」と言ったりします。不景気の時に使われる傾向が強いですね。

4:金欠

「金欠(きんけつ)」とは、「金銭を持っていないこと」。日常生活でも、友達との会話で「今日は金欠だから…」というように使われます。現代では「ジリ貧」より馴染みのある表現ですね。また、お金がなくて困っていることを病気に例えて「金欠病」ということもあります。

5:財政難

「財政難」は、「苦境に立つほど財政が厳しいこと」です。国や自治体などの財産が少なく、財政がひっ迫した状況を表します。財政難が続けば、公共サービスなどを正常に維持することが難しくなる可能性も。「ジリ貧」よりも深刻な状況を表す言葉です。

英語表現とは?

「ジリ貧」の英語表現には、「gradual decline」「become poor」などがあります。「gradual decline」は、「ゆるやかな低下」という意味があり、「gradual decline of the dollar(ドルの段階的な下落)」「demonstrate a gradual decline in〜(〜が徐々に減少していることを明らかにする)」というように使います。

また、貧しくなることをいいたい場合は「become poor」が適切です。「get steadily poorer(着実に貧しくなる)」「get poorer and poorer(貧しくなる一方である)」。

最後に

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「ジリ貧」とは、「徐々に貧しくなっていくこと」。お金がなくなっていくこと以外にも、様々な使い方があるなんて意外でしたね。「ジリ貧」は、あくまでも徐々に貧乏になっていくさまがポイント。一気に貧乏になったという意味ではないため、捉え方に注意したいですね。「ジリ安」や「右肩上がり」は、投資の世界でも使われる用語なので、ぜひ一緒に覚えてみてはいかがでしょうか?

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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