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「緊張しい」とは? 意味や長所などを知ろう
あなたは「緊張しい」でしょうか? 緊張さえしなければ問題なくこなせるのに、ここぞという時に緊張してうまくことが運べないという人は、「緊張しい」なのかもしれません。「緊張しい」は果たして、改善することはできるのでしょうか?
「緊張しい」とは、緊張しやすい人のことです。
あがり症ともいいますね。気心の知れた人の前では陽気におしゃべりができるのに、改まった席や大勢の人の前、慣れていない人に会った時にうまく話せなかったり、モジモジしたり。そういう人のことを「緊張しい」といいます。
「緊張しい」の「しい」って?
「緊張しい」の「しい」は、関西でよく使われる表現です。関西では、人の特徴的な性質について「〜しい」という表現が使われており、その一種と考えられます。
例えば、自慢ばかりしている人のことを「自慢しい」、「あの人は、自慢しいやし、話してても気ぃ悪いわ」といった表現に使われたりしています。
「緊張しい」の行動の特徴は?
話を戻しましょう。「緊張しい」にはどんな特徴があるのでしょうか。いくつか挙げてみますね。
人前に出るとモジモジしてしまう
「緊張しい」の典型的な行動。話をしないといけないのに、なかなか話出せないでいるうちに、どんどん緊張が高まってしまい、固まってしまったりするのです。
声がうわずる
人前でいざ話そうとすると、緊張のために声がひっくり返ったり、うわずったりします。
忘れる
人前に出ると、とにかくあがってしまい、頭の中はパニック。直前までしっかり覚えていたことも忘れてしまって、頭の中が真っ白になってしまうことも。
「緊張しい」が長所になる?
「緊張しい」であることはネガティブに捉えられがちですが、実はメリットになる場合があります。例えば次のような場合です。
大きなミスがない
「緊張しい」は、物事に緊張感を持って取り組んでいるので、案外大きなミスをしません。自分自身では「失敗しないかな…」「ちゃんとできているかな…」とドキドキしているのですが、実は完成度が高いことが多く、自分で思っているより他人からは評価されている場合もあるのです。
事前準備が入念
「緊張しい」傾向にある人は、ミスをすることを人一倍恐れる傾向にあるため、事前の準備には余念がない人が多いです。その準備は丁寧に慎重に行われるため、想定通りに役に立ったり、いざという時に助けになることが多いのです。
先が読めている
準備も入念に行い、実際の作業も丁寧な「緊張しい」な人。綿密な計画と作業によって、物事の先がきちんと読めている場合が多いのです。それを人に伝えようとすると途端にあがってしまうので、なかなか人に伝わりづらいのですが、プロジェクトのサポートメンバーとしてはかなり有能だといえます。
「緊張しい」の原因とは?
実は、有能な「緊張しい」。すぐに緊張してしまう理由がわかれば、本来持ち合わせている有能さを活かせるかもしれません。では、緊張の原因は何なのでしょうか?
「失敗したくない」という気持ちが強い
「緊張しい」人は往々にして、失敗に対して強い恐怖心を抱いていることも。どんなときにも「失敗は許されない」と思い込んでいて、そのことが余計に緊張させてしまったり。逆に「失敗してもいいや」と寛容に構えている人には「緊張しい」は少ないようです。
自分に自信がない
「緊張しい」の人は自分に自信がありません。失敗したくないのだけれど、自分に自信がないために「大丈夫」だと思うことができない、なんてことも。自分のすることや言うことに自信が持てれば、堂々と振る舞うことができるのです。
過去をひきずっている
「緊張しい」の人の中には、過去に大きな失敗をした経験があって、それがトラウマとなって緊張している場合があります。「もう、あんな思いをしたくない」という強い気持ちが、前向きな気持ちを後ろへ引っ張ってしまっているのです。なんだかもったいないですね。
人前に立つ経験が少ない
どんな人でも慣れないことには緊張してしまいます。そもそも人前に立つ機会が少ない人は、そのシチュエーションに緊張してしまうことが多いのです。場数を踏むことも大切ですね。
緊張してしまったときの対処方法は?
「緊張しい」というほどでなくても、緊張してしまうことってありますよね。そんな時に気持ちを落ち着かせる方法には、次のようなものがあります。
大きく深呼吸
人は緊張していると呼吸が浅くなってしまいます。浅い呼吸を繰り返すと、どんどん緊張が高まってくることも。自分が緊張しているなと感じたら、まずは大きく息を吐いて。吐くと自然に大きく深呼吸することができ、いくぶん心が穏やかになることでしょう。
目の前の人だけを見る
大勢の人が目の前にいると、誰しも緊張してしまうもの。こういう時は、ひとり対象者を定め、その人だけに話をする気持ちで喋ってみてください。出だしがうまくいけば、あとは大勢が相手だったとしても大丈夫です。
「緊張しています」と前置きをする
緊張していることは悪いことではありませんし、多かれ少なかれ誰もがもつ感覚です。ですから、堂々と「ちょっと緊張しているので、うまく話せるかわかりませんが聞いてください」などと、前置きをしてみましょう。聞く側にとっては何の違和感もありませんし、あなたの方はリラックスできますよ。
「緊張しい」とそうでない人の違いとは?
「緊張しい」か、そうでないかの大きな違いのひとつに、目線の違いがあります。「緊張しい」の人は「自分が好き」で、そうでない人は「他人が好き」なのだそう。自分のことを好きがゆえに「失敗したくない」「できると思われたい」などと考えてしまい、結果として過剰なプレッシャーを自分自身にかけてしまうのです。
他人が好き、あるいは他人のことに視点がある場合、「相手がどう思うか」「相手にとっていいようにしたい」という気持ちが生まれるので、自分を追い込む必要がありません。自分は「緊張しい」だなと思う人はこの点に注意してみると、状況が変わってくる可能性が。
最後に
緊張は、生きている以上誰しもがするもの。絶対に成功させたいプレゼンや、意中の彼の前での発言など、失敗したくないと思えば思うほど、うまくできないことも…。そんな自分を客観的に見てみれば、案外、打開策が思いつくかもしれません。
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