この花は何の食材? 酸味が特徴のアレ!
暑い夏を迎えると、体がだるくなって、食欲も失くしがち。翌日に疲れを残さないようにするためにも、夏バテ対策に効果的な食べ物をとっていきましょう。
今回ピックアップするのは、そんな夏バテに効く食材です。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「梅」の花です!
正解は、梅の花でした! すぐに梅の花だと気づいた方も多かったと思います。
白米と一緒に食べることが多いので、梅は野菜のイメージが強いですが、農林水産省によると「果実」とされています。りんごやさくらんぼ、梨と同じバラ科の食べ物です。
梅は花を鑑賞用の「花梅(花梅)」と、食用の「実梅(みうめ)」に分かれ、それぞれの品種も多く、全体で350種、実梅だけで約100品種もあるそう。和歌山県を中心に栽培されている「南高(なんこう)」、東日本を中心に栽培されている「白加賀(しらかが)」がポピュラーですね。
実梅の旬は5〜7月。国内では和歌山県、群馬県、福井県、青森県などで生産されています。
◆梅の歴史
梅の原産地は中国とされており、日本へは弥生時代に伝来。奈良時代には、実よりも梅の花を鑑賞する花見が根付き、万葉集には数多くの和歌が詠まれています。梅の実が盛んに食べられるようになったのは、鎌倉時代以降だそう。戦国時代には武士の携帯食、江戸時代には一般家庭にも普及していきました。
◆梅の栄養
梅は、カリウムや鉄、ビタミンE、リン、カルシウムなどが豊富。疲労回復にも有効なクエン酸、リンゴ酸なども含まれ、梅干しの酸味と適度な塩加減によって、食欲を刺激する効果も期待できます。
・カリウム… 血圧を下げる、便秘に働きかける
・鉄… 全身に酸素を運搬し、めまいや動悸など予防に役立つ
・ビタミンE… ホルモンバランスを整え、血管の老化を防ぐ働き
・リン… 骨や歯を丈夫にする効果
・カルシウム… 丈夫な骨づくりに一助
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梅の花から栄養・選び方まで紹介しました。梅に含まれる抗酸化成分は、女性ホルモンの分泌を促すとされ、特に女性は積極的に取っておきたい食べ物。今年の夏も猛暑が予報されています。梅など夏バテ予防になる食べ物をとって体調管理に役立ててください。
参考:農林水産省「特集2 食材まるかじり(1) 春夏秋冬 梅づくし」